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政治山ニュースまとめ

「静岡・浜岡原発、住民投票条例否決」まとめ (2/4ページ)


16万余の署名の意味は?――静岡県議会が条例案を否決

「条例案に不備がある」――16万余の署名を受けて作成された住民投票条例案は当初、さまざまな問題を抱えていました。とは言え、その不備を見直した修正案も結局、否決。ここでは、「署名」から「否決」までの動きを追ってみました。

  • 中部電力浜岡原発(御前崎市)の再稼働の是非を問う住民投票条例案について、民主党・ふじのくに県議団の一部と公明党県議団、富士の会は5日、超党派の有志として投票時期などを変更した修正案に正式合意した。修正案成立への協力を求められた最大会派の自民改革会議は、有志の協議に同会派が招かれなかったことに強く反発しており、修正案も可決は困難な情勢だ。

    修正案は全29条で、▽市町が一つでも投開票事務を受託しないと決めた場合は県民投票を実施しない▽県全体の投票率が50%未満の場合は開票を行わない▽投票年齢は20歳以上▽中電の安全対策が終わり、国が浜岡原発の再稼働の検討を開始した時に知事が実施する--などの内容が市民団体の原案と異なる。

    自民党県連の杉山盛雄幹事長は池谷県議との面談後、記者らの取材に応じ、「最大会派である我々に協力を求めに来ないのは非常に心外と伝えた。誤解があったとおわびがあったので、9日の勉強会で検討する」と述べた。その上で「この修正案だと投票はたぶん2年先になる。署名した16万5000人がそれで了とするのか。修正案に対しても厳しい結果が出るかもしれない」との見通しを示した。

    ■浜岡原発:県民投票条例案総務委否決 超党派有志、修正案に正式合意 根回しなく自民反発 /静岡■毎日jp(毎日新聞)(2012年10月6日)
  • 原案からの主な変更は、投票資格者の年齢を「18歳以上」から引き上げたほか、市町の投開票事務への協力が得られない場合には「住民投票を実施しない」としたことや、住民投票の実施時期を「中部電力の安全対策が完了し、国が再稼働を検討し始めた時」とした3点。提案者は、民主会派と公明党県議団、みんなの党・無所属クラブの有志11人。小楠和男議長に11日の本会議で修正案を提案することを報告した。
     条例原案は不備が指摘され、5日の県議会総務委員会で全会一致で否決された。

    勉強会を開いた自民改革会議の中谷多加二代表は「賛成意見はなく、発言した議員のほとんどが反対だった」と話した。反対理由は「修正案は原案からかけ離れている」「投票期日がはっきりしていない」「原発政策は国策で地方が決めることではない」などという。

    住民投票条例案の修正案が出たことを受け、川勝平太知事は9日の定例会見で、「(県議は)地域の代表として、修正案への態度を明確に言うべきだ。記名投票がふさわしい」と述べ、11日の採決は記名投票で行うべきだとの考えを示した。

    ■県議有志 修正案まとめる/原発住民投票-マイタウン静岡■朝日新聞デジタル(2012年10月10日)
  • 条例案は、市民団体「原発県民投票静岡」が地方自治法に基づき、16万5127人の署名を添えて請求。東日本大震災後、原発立地県では初の住民投票の直接請求だった。川勝平太知事は、賛成意見を付け議会に条例案を提出した。知事はまた、「投票資格者の年齢を18歳以上としているのは公職選挙法と整合性が取れない」など、条例案の10項目の問題点を指摘し議会に修正を求めていた。

    ■住民投票条例案を否決=浜岡原発再稼働で-静岡県議会■時事ドットコム(2012年10月11日)
  • 本会議では、民主党県議団の池谷晴一政調会長が「投票資格は満二十歳以上」「実施は中電の安全対策工事が完了し、国が再稼働の検討を始めた段階」などとする修正案の趣旨を説明。自民は「国策である原発再稼働の是非を住民投票で問うのは妥当ではない」と両案への反対討論をした。修正案に賛同する公明党県議団などが「原案の不備を理由に門前払いはできない」と修正案に賛成討論した。

    ■浜岡原発住民投票を否決:社会■東京新聞(TOKYO Web)(2012年10月11日)
  • 常任委員長の報告後、修正案の提出者を代表して民主党・ふじのくに県議団の池谷晴一氏が趣旨を説明。署名に込められた「県民の思いは大変重要」と強調すると傍聴者の一部は大きくうなずき、続く討論では賛成意見に拍手が湧く場面も。しかし、修正案否決が決まると一転して傍聴席は重苦しい雰囲気に包まれ、続く原案採決を見届けずに席を立つ人も多かった。

    「不備を理由に投票実現を拒む県議は、県民の思いを放棄している」

    「議員はもっとエネルギー政策について勉強するべきではないか」

    ■【県民投票】市民団体「議論足りない」 議会判断に憤り■静岡新聞(2012年10月11日)
  • 市民団体「原発県民投票静岡」の鈴木望代表は11日、県議会閉会後に記者会見を開き、「極めて残念。修正案も否決されたことには憤りを感じる。理由に説得力がなく、議会の形骸化だ」と無念の表情を浮かべた。

    鈴木代表は県から請求前に渡されたマニュアルに「条例制定案は完全である必要はなく、立法技術上の多少の不備は問わない」などと書いてあると指摘。川勝平太知事が投票の実施時期など条例案の「不備論」を議会開会前に指摘したことで県議会の議論も影響を受けたとして、「川勝知事の発言で議論が混迷し、本質的な議論が深まらなかった。知事の責任は大きい」と話した。

    有志県議らの修正案を「大変立派なもので、今後直接請求する際のモデルとなった。県外などに情報発信して生かしていくことができると思う」と評価。他方で、市民団体に対し「条例案の問題点を指摘したにもかかわらず、(不備を認めるなど)謙虚な姿勢でいなかったことが否決の原因」と苦言を呈した。

    ■浜岡原発:県民投票条例案否決 16万人の声届かず 与党も態度割れ /静岡■毎日jp(毎日新聞)(2012年10月12日)
  • ◇考え反映された--自民改革会議の中谷多加二代表
     会派の考えが反映された結果でよかった。大勢が同じ方向を向いていることが分かった。
     ◇結果は受け止める--民主党・ふじのくに県議団の野沢義雄会長
     結果は受け止めるしかない。修正案の質疑があった方がよかった。
     ◇賛同者ほしかった--公明党県議団の前林孝一良代表
     もっと賛同者がほしかった。修正案を出すことで県民の気持ちに添うことはできた。
     ◇終わりではない--みんなの党・無所属クラブの遠藤行洋共同代表
     真剣に議論した。条例案が否決されたが、これで終わりではない。
     ◇今後が問われる--富士の会の中沢通訓代表
     趣旨が合っていれば改正も問題ない。住民運動や議会活動もこの結果を受けどうするかが問われる。

    ■浜岡原発:県民投票条例案否決 各会派のコメント /静岡■毎日jp(毎日新聞)(2012年10月12日)
  • ◇脱原発依存目指す--菊川市の太田順一市長
     県議会の判断にかかわらず、「原発に依存しない社会」の実現に向け取り組んでいく。
     ◇国がビジョンを--御前崎市の石原茂雄市長
     県議会の判断が出た以上、尊重したい。国がしっかりと(原子力政策の)ビジョンを示すべきだ。
     ◇安全対策が重要--掛川市の松井三郎市長
     否決は条例案に法制度上の不備などがあったのが要因。地震・津波に対する安全対策を早期に実施することが重要だ。
     ◇再稼働是非判断を--牧之原市の西原茂樹市長
     県民投票を求めた皆さんの願いが実現しなかったことは残念。県議会は、再稼働の是非に関し早急に判断を示してほしい。

    ■浜岡原発:県民投票条例案否決 地元4市長のコメント /静岡■毎日jp(毎日新聞)(2012年10月12日)
  • 市議会議長会長を務める沼津市議会の城内務議長は、投票条例を求めた16万人の署名は重く、県議会に提出する前に修正する余地があったと問題提起。「若い世代を巻き込んで原発を議論するのは大切。今回を無駄にせず、県民全体で議論を継続する必要はある」と述べた。

    民意反映の手段として住民投票に理解を示すのは県町村議長会長の梅本和熙南伊豆町議長。ただし、「選挙人名簿作成や投票所開設など、市町の負担は膨大で費用もかかる」と課題を挙げた。

    浜松市議会の鈴木浩太郎議長は「重い判断として厳粛に受け止める」とし、静岡市議会の石上顕太郎議長は「原発事故の検証や、安全性の議論が不十分な中、投票実施を決めるのは性急と感じる」と述べた。

    ■【県民投票】否決受け市町議会トップ反応■静岡新聞(2012年10月12日)
  • 浜岡原発の再稼動について意思表示をしたい、自分のふるさとの将来に関する重大事について意見を言わせてほしい、という県民の願いは実現されませんでした。このような県民の素朴な願いを実現できず誠に申し訳ありませんでした。

    血のにじむような思いで署名を集めた受任者の御労苦に対しても申し訳ない気持ちでいっぱいです。ここに改めて心からお詫び申し上げます。それにしても、いったいどうすれば18万人余の民意は実現できるのか!と暗澹たる思いです。

    私たちの県民投票条例案は、理想を追求した面や静岡県の実情に合わない面があったかもしれませんが、市民団体が提出した案として、恥ずかしくない立派な案と自負しております。一方で、地方自治法上、議会での修正を前提とした案でもあります。

    修正案の策定に当たっては、当初案で問題とされた箇所の修正をいわば丸呑みした形に妥協させていただきました。署名者の共通の願いである、私たちにも言わせてほしい、聞いてほしい、を兎にも角にも実現し、全国初の原発県民投票を実現するためです。これで県民投票条例案に反対する理由はなくなったはずであります。
     にもかかわらず、修正案も理由にならない理由で否決されてしまいました。

    知事は、県民投票の実施に賛意を表されていますが、県民の意思は先の署名で示されております。また、静岡県において実施可能な案は修正案で示されました。県民の願いを無にしないためにも、来る12月議会には知事提案で浜岡原発県民投票条例案を提出されることを強く求めるものであります。

    ■浜岡原発県民投票条例案の否決を受けて 原発県民投票静岡共同代表 鈴木望■原発県民投票・静岡(2012年10月12日)

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