トップ    >   記事    >   特集    >   政治山ニュースまとめ    >   「自民党総裁選」まとめ

政治山ニュースまとめ

「自民党総裁選」まとめ


自民党総裁選が始まりました。立候補したのは5名。ここで選ばれる総裁は、「近いうち」に実施される総選挙で、“政権奪還”という重責を担うことになります。そうなると、その総裁には、自民党の未来だけでなく、内外に課題を抱える日本の舵取りも託される可能性が出てきます。民主党代表選の告示から日を置かずスタートした自民党総裁選。投開票日は26日です。(2012/9/14 政治山)

総裁候補は誰が決める? ~魑魅魍魎が蠢く永田町1丁目~

14日に告示された自民党総裁選の立候補者の中に谷垣総裁の名前はありませんでした。当初は立候補に意欲的だった谷垣総裁がいかにして断念したのでしょう? ここでは、谷垣総裁と石原幹事長の“立候補争い”を「派閥」「長老」といった切り口で見ていきます。(1/3ページ)

  • 谷垣禎一総裁(67)は3日、出身派閥・古賀派の会長、古賀誠元幹事長から出馬辞退を促されたが、派閥の支持がなくても立候補する「中央突破」(側近議員)の構え。党内最大派閥・町村派のオーナー役、森喜朗元首相も谷垣氏不支持を明言しており、派閥長老側が石原伸晃幹事長(55)の出馬を後押しする構図も強まる。

    谷垣氏は今後、伊吹派会長の伊吹文明元幹事長や麻生派会長の麻生太郎元首相らに協力を要請する意向だが、この日は見合わせた。「派閥の言うことを聞かないと言って、派閥の長のところに行くのも変だ」(谷垣氏側近)との判断からだ。「派閥の弊害除去と世代交代を掲げた3年前の原点に戻る」(同)ことを中堅・若手に訴える狙いもある。

    派閥長老側は意気軒高だ。古賀氏は3日のBSフジ番組で支持を検討する候補者に「同じグループの同志」として林芳正政調会長代理(51)の名前を挙げたほか、「(石原氏も)もちろん対象に入っている」と明言。「どんなに偉い人でも1人の力は限られている。派閥はそれなりの役割を果たしてきた」と派閥と距離を置く谷垣氏の姿勢を批判した。

    ■自民総裁選:派閥長老が「谷垣降ろし」■毎日jp(毎日新聞)(2012年9月3日)
  • 谷垣禎一総裁(67)と石原伸晃幹事長(55)との一本化が不調に終わる中、谷垣氏が先手を打って出馬を表明し、石原氏に出馬断念の圧力をかける作戦に出た。「谷垣降ろし」へ動く派閥長老を後ろ盾に執行部ナンバー2の石原氏が出馬を目指すことには党内に反発が広がっており、谷垣氏は「脱派閥・脱長老支配」をアピールすることで反転攻勢をかける。

    谷垣氏の出身派閥・古賀派の会長、古賀誠元幹事長や、党内最大派閥・町村派のオーナー役、森喜朗元首相、引退後も額賀派に影響力を持つ青木幹雄元参院議員会長ら派閥長老は石原氏の出馬を後押しする。候補の乱立で、だれも過半数を取れず、上位2候補による決選投票となることを想定。森氏は町村信孝元官房長官(67)、古賀氏は古賀派の林芳正政調会長代理(51)を支持したうえで、石原氏が2位以内に入れば、決選投票で支援する意向とみられる。

    ギリギリまで石原氏との一本化を探るより、たもとを分かつことで派閥長老との対決姿勢をアピールし、支持拡大につなげる思惑も働く。谷垣氏は会見で「派閥が選挙や党人事で正面に出る弊害は乗り越えていかないといけない」と強調した。

    ■自民総裁選:谷垣氏「脱派閥・脱長老」 石原氏に先手■毎日jp(毎日新聞)(2012年9月7日)
  • 谷垣氏は7日の記者会見で、「執行部は一本化して総裁選にあたるべきだという声もある。大島副総裁が調整役をしている。その努力には応えていく」と語った。ただ、自らの出馬辞退の可能性を問われると、「(自分には)強い責任があると考えている」と否定的な考えを示した。

    関係者によると、都内のホテルでの1回目の会談で、大島氏が「勝てる候補」による一本化を提案。党本部での再会談では大島氏が「勝てる候補」として谷垣氏を指名した。しかし、石原氏は「応じられない」と拒否し、3度目の会談も平行線だった。

    谷垣氏は3日に出身派閥の古賀派会長の古賀誠元幹事長に支持を要請したが、古賀氏は「若い人を支持したい」と断った。このため、谷垣氏の陣営は、古賀派だけでなく幅広く推薦人集めに乗りだし、立候補に必要な20人確保のメドが立ったとしている。谷垣氏陣営の6日夜の会合には、伊吹派の河村建夫選対局長や無派閥の棚橋泰文元科学技術相らが出席した。

    ■総裁vs幹事長、引くに引けない谷垣・石原氏■YOMIURI ONLINE(読売新聞)(2012年9月8日)
  • この間の党首会談で、近いうちに解散、そして解散をすれば、わが党が政権を必ず取り戻す選挙にしなければならないし、それはまた可能なところまで来ている。あと一歩のところまできている。それを自分自身の手でやりたいという思いも大変私は強く持っていたが、このままで行くと、たくさんの方々が立候補し、今まで党の再生とそして日本のために自民党が働くということでやってきた路線も、あまりたくさんの方が出るとわからなくなってしまう。

    特に執行部の中から2人出るのは良くないだろうと考え、決断した次第だ。

    「私は執行部の路線が明確にならなくなることを心配しているということは申し上げておく」

    「大島理森副総裁にいろいろと調整の労をとっていただいたわけだが、そういった中でいろいろ議論したこと、あるいは今の、先程申し上げたような情勢、総合的な判断をしてこのような結論を出した」

    ■【自民総裁選】谷垣総裁、不出馬判断は「ちょっと前」■MSN産経ニュース(2012年9月10日)
  • 「本人からの連絡はまだないが、ただ残念」と繰り返したのは、衆院京都5区で谷垣氏の選挙戦を支えてきた同党の多賀久雄府議。同党の片山誠治府議も「まさか、という思いだ。野党になってからずっと戦ってきたのに、(総裁選への)立候補断念に追い込まれるとは……」と落胆した。

    この日党代表選がスタートしたライバルの民主党。党府連副会長の山本正府議は「これまで苦労してきた谷垣氏を引きずり下ろした自民党は、国民を見ずに政局ばかりを考えている」と批判。

    ■自民総裁選 谷垣氏降板「ただ残念」:京都■地域YOMIURI ONLINE(読売新聞)(2012年9月11日)
  • 派閥長老らによる「谷垣降ろし」に屈した形で、現職総裁でありながら、明確に支持を表明する党幹部も派閥も現れない中の孤独な撤退となった。

    谷垣氏は後継総裁に「(税と社会保障の一体改革に関する民主、自民、公明の)3党合意を軌道に乗せる仕事をしてほしい」と語ったが、谷垣執行部のナンバー2として3党合意を進めた石原氏に「谷垣票」がまとまって回る情勢にはない。

    「脱派閥・脱長老支配」を期待して谷垣氏支持で動こうとした中堅・若手議員が石破氏支持に流れるとの見方もある。石破陣営幹部は「こっちだったのに同情心から谷垣陣営に行った議員もいる。その人たちは戻ってくる」と自信を示す。

    派閥長老らは石原氏支援を加速させる構え。石原氏の出身派閥・山崎派は11日の緊急総会で石原氏支持を決める。青木幹雄元参院議員会長が政界引退後も影響力を維持する額賀派は、参院議員らが12日にも石原氏支持を打ち出す。

    ■クローズアップ2012:自民党総裁選 谷垣氏、出馬断念 長老の壁に屈す■毎日jp(毎日新聞)(2012年9月11日)
  • 往時の影響力は衰えたとはいえ、政権復帰をにらんだ権力争いはぎらつきを増しており、多くの派閥は13日までに、支持する候補予定者を固めた。「林先生が総裁選に立候補を表明した。私どものグループから出馬したわけだから、結束して支援したい」
     自民党の古賀誠元幹事長は、13日の古賀派会合でこうあいさつし、同派の林芳正政調会長代理(51)を支持する考えを表明した。

    麻生派と高村派は13日、安倍晋三元首相(57)の支持を決めた。麻生元首相は派閥総会で「負けた時は冷や飯を食う覚悟でやらないと(いけない)。学級委員の投票と思ったら間違いだ」と述べ、真剣に安倍氏の支持拡大を図るよう訴えた。

    党内第3派閥の額賀派は12日に山崎派出身の石原氏の支援を決めた。額賀派幹部は、同派出身で今も派内に強い影響力を持つ青木幹雄元参院議員会長と対応を相談しており、青木氏の意向も働いたとされる。

    古賀派では、出身の谷垣氏に近いメンバーが石破氏支持に流れている。石破陣営の山本有二元金融相と谷垣氏側近の川崎二郎元厚生労働相らは12日、都内で会談し、石破氏支援の方向で調整することにした。麻生派内では、石原氏支持を明言する議員もいる。

    最大派閥の町村派では、同派の安倍氏と会長の町村信孝元官房長官(67)がそろって出馬する。町村派の実質的なオーナーである森元首相が今回、一本化の調整を町村、安倍両氏に任せたことが「分裂状態」をつくる原因になったとの見方がでている。

    ■久々に脚光、自民党派閥動向…どこが誰を支持?■YOMIURI ONLINE(読売新聞)(2012年9月14日)

石原氏の危うい言動

  • 自民党の石原伸晃幹事長は13日のTBS番組で、東京電力福島第1原発事故で汚染された土壌について「校庭に放射能を浴びた土の表面を取り除いてシートを掛けている。一カ所に集めたら放射線濃度は高まる。間抜けな政策だ」とした上で「運ぶところは福島原発第1サティアンしかない」と述べた。

    「サティアン」はオウム真理教が教団関連施設の呼称に使用した経緯があり、被災者への配慮を欠く発言との批判も出かねない。

    石原氏は13日夜「福島第1原発と言うつもりだった。単なる言い間違えだ」と都内で記者団に述べた。

    ■石原伸晃氏、テレビで問題発言 福島第1原発を「サティアン」■スポニチ Sponichi Annex 社会(2012年9月13日)

政治山ニュースまとめ 一覧