次期衆院選へ向けた前哨戦と位置づけた動きもある中で、県都のあり方を問う激しい選挙戦が始まった。

最大の争点となる原発再稼働の是非について、村松氏は「永久停止、廃炉にすべき」、水野氏は「市長に就任したら、任期中は（再稼働に）同意しない。状況が変われば辞職して信を問う」、石原氏は「国の安全基準が示された後、市民の意見を聞いて決める」と訴えている。

連合岐阜が推薦する前衆院議員で元愛知県犬山市長の新顔・石田芳弘氏（６６）と、再選を目指す現職の野村誠氏（６３）＝自民、たちあがれ日本推薦＝の無所属２氏が立候補。

財源が限られた中で、どのように街づくりを進め、特色をいかに出すのかが、新市長、新市議に問われる。

「自分は年齢を気にしたことはない。『いつも青春』の気持ちでやっている」

多選批判については「これまでの経験はプラスになる」と話した。

汚染土壌の中間貯蔵施設設置を巡っては２候補とも町内設置に反対し、町長の交代は国との協議にも影響を与えそう。

川根本町では町が進めていた全戸への光ファイバー網整備計画の是非をめぐって先月、佐藤公敏町長の解職と町議会解散の是非を問う住民投票が行われたが、いずれも成立しなかった。しかし、この過程で、町政の混乱を招いた町議会が自ら解散しないことに抗議して町議４人が辞職、その後、１人が体調不良を理由に辞職した。

町議選は９人が立候補し、全員が無投票で当選した。欠員１になるが、公選法の規定で再選挙は必要ない。