政治山ニュースまとめ
「新潟県知事選」まとめ
10月は100近くもの選挙が行われる、まさに「選挙月間」。このうち、知事選が3つ、市長選は26選挙行われる予定です。「政治山ニュースまとめ」では、3つの知事選に注目し、告示前から選挙戦中のニュースを集めていきます。まずは、10月4日に告示された新潟県知事選です。3候補の戦いとなった新潟県知事選は今回、5政党が相乗りし3選を目指す現職に、共産党公認の新人が挑む事実上の一騎打ちの構図になっています。争点は、柏崎刈羽原発の再稼働問題や県財政問題など。投票は21日です。(2012/10/5 政治山)
>>新潟県知事選挙(2012年10月21日投票)候補者一覧
3氏が立候補、投開票は10月21日
◆新潟日報 社説――知事選告示 争点明確にし関心高めよ◆
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泉田氏は「新潟版所得保障モデル事業」の創設といった産業振興策などを成果に挙げ、引き続き産業の高付加価値化や農林水産業支援、人口増対策を選挙公約に掲げる。
樋渡氏は東京電力福島第1原発事故を受け、柏崎刈羽原発の即時廃炉を主張、事故原因の究明が先として再稼働の議論は時期尚早とする泉田氏との対立軸を強調する。4年に1度の知事選というのに盛り上がりに欠ける。多くの有権者はそう感じているのではないか。
理由の一つは国政与党となって初の知事選にもかかわらず、民主党が独自候補の擁立を断念したことだ。
民主党は2004年の知事選で泉田氏の対立候補を立てた。08年は擁立を検討しながら、最終的に自主投票とした。
それが今回初めて泉田氏の推薦を決め、政策協定を締結した。社民、生活も推薦し、過去2回の知事選で支援した自民、公明と合わせ、5党による「相乗り」という構図になったのである。本県の課題は山積している。産業振興策の一つである商用メガソーラー発電所は新たな雇用にほとんど結び付いておらず、県外からの新規工場立地も伸び悩む。
医師不足は深刻さを増している。新潟市を中心とする新潟圏では増加しているものの、人口10万人当たりの医師数は全国の下位にあり、過疎地医療は危機に直面している。原発再稼働問題はもちろん、環太平洋連携協定(TPP)への参加の是非、北陸新幹線の開業に伴って新潟の優位性が低下するとの指摘もある「2014年問題」などへの対応も本県の今後を左右する。
■知事選告示 争点明確にし関心高めよ■新潟日報社 netpark(2012年10月4日)
知事選は本県の現状と課題を冷静に見詰める良い機会といえる。
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泉田氏は「希望の持てる新潟県を、明日に向かっての財産を、どうつくるか。新たなチャレンジの4年間に皆さんにお力を与えていただきたい」と訴えた。
初当選した8年前は県財政の立て直しが争点になったが、県債残高は減り、県立病院や佐渡汽船の赤字も解消したとアピール。「これからは将来に向けた投資が大きな目標。リターンが得られるところに積極的に投資していく」と述べた。樋渡氏は同日朝、同区の古町十字路で第一声。真っ先に「新潟から原発ゼロ、柏崎刈羽原発の廃炉を発信しよう」と主張した。
福島第一原発事故の影響で福島県から新潟県に避難してきた人の「二度と子どもを危険な目に遭わせたくない」という発言を紹介し、「廃炉の思いをいっそう強くした」と述べた。マック赤坂氏は同日朝に県庁前で第一声を上げた。「国民総幸福」を追求するブータンの民族衣装をまとって「新潟を幸福度世界一にする。大きなテーマはうつ病、自殺対策」と語り、県職員と県議の数や給与の削減、減税もすると訴えた。その後、記者団に「原発は再稼働すべきではない」と語った。
■県の針路、論戦火ぶた 知事選スタート-マイタウン新潟■朝日新聞デジタル(2012年10月5日)
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泉田陣営と樋渡陣営の第一声の場所は距離にしてわずか約200メートル。共産系候補と泉田候補が一騎打ちで争った前回選(08年)も同じ場所での第一声だった。
泉田陣営は「古町は新潟の繁華街。新潟駅は人は多いが、立ち止まらない」と話す。樋渡陣営は「共産党は伝統的に古町十字路でやっている」と言う。
時折、演説の声が重なることもあったが、有権者にとっては両候補の主張を生で聞ける機会ともなり、一石二鳥だったかも?マック候補は、新潟市中央区の県庁前で、午前9時半ごろに第一声。経済的豊かさより国民の「幸福度」を第一に掲げるアジアの小国ブータンの民族衣装を着て登場し、県の自殺率の高さを指摘した上で「新潟をブータンのように幸福度世界一にします」と訴えた。
■'12知事選:告示 17日間、舌戦始まる 現新3氏届け出/新潟■毎日jp(毎日新聞)(2012年10月5日)
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有権者は知事にどのような政策を望むのか。各地で街行く有権者に聞いた。
◇新潟市中央区、アルバイト、武藤達哉さん(20)
雇用対策以上に労働者の待遇改善を進めてほしい。県内は高齢者の増加に伴い介護職がより重要になっている。介護職の給与を上げる対策が必要。同時に、アルバイトの最低賃金を上げてもらいたいと切実に思う。◇新潟市中央区、大学生、長谷川綾さん(22)
古町の活性化に力を入れてほしい。JR新潟駅前に比べると、どんどん活気がなくなっている。古町商店街をよく利用するが、歩くと楽しいところなので、観光客などにもっとアピールしてほしい。古町への移動が不便なので、便利な公共交通機関ができれば集客につながるのではと思う。◇新潟市西区、料理店勤務、佐藤隆雄さん(32)
■'12知事選:告示 有権者の声/新潟■毎日jp(毎日新聞)(2012年10月5日)
古町では空き店舗が目立ち、人通りが少ない。県の政策の効果があまり出ていないような印象を持つ。町の活性化をなんとかしてほしい。娘(4)を持つ親としては2人目を生むにも、子どもを保育園に預けにくい。もっと家族を増やせるような子育て支援の拡充を求めたい。
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泉田氏は、民主▽自民▽国民の生活が第一▽公明▽社民から推薦を得て、初の5党相乗りとなった。民主は災害対応を、社民は東京電力柏崎刈羽原発の再稼働について福島第1原発事故の検証が先とする泉田氏の姿勢を、それぞれ評価し、初めて推薦した。
星野伊佐夫・自民党県連会長は5党相乗りについて「応援団を増やしてもらえる。泉田さんも満足だと思う」と肯定的だが「歯車を合わせるのをどうするのか」とも話し、各党との間の調整の難しさを指摘する。
1年前から無所属の候補者擁立を目指していた市民団体「民主県政を実現する新潟県みんなの会」は、予定していた候補者が急きょ出馬できなくなったことなどから擁立が難航。同団体の構成員の共産党が異例となる党県委員長を擁立した。
■'12知事選:あす告示5党相乗り現職と共産新人対照的な選挙戦へ/新潟■毎日jp(毎日新聞)(2012年10月3日)
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既に選挙公約を発表した泉田、樋渡両氏は原発をめぐる見解に相違が出ており、選挙戦は東京電力柏崎刈羽原子力発電所の再稼働問題を軸に繰り広げられそうだ。
泉田知事は1日に発表した公約で初めて原発の再稼働について言及。これまで知事は「福島第1原発事故の検証が先」と述べるにとどめてきたが、公約では「原発事故の徹底的な検証を行う」「柏崎刈羽原発については見切り発車的な運転再開議論は行わない」とし、原発そのものを完全否定することなく、再稼働に含みを持たせた。
樋渡氏は「原発ゼロ」を公約の目玉に掲げ、「『原発ゼロ』の世論は日増しに大きくなっている。柏崎刈羽原発の廃炉をただちに決断すべきだ。決断すれば自然エネルギーへの転換に本腰入れて取り組む」と主張している。
即時廃炉について、泉田氏は「既存のプルトニウムをどうするのか。廃炉宣言は核拡散防止条約(NPT)脱退や核武装も可能になるという極めて誤ったメッセージを出す可能性がある」と独特の遠回しな言い方で否定。樋渡氏はこの相違を選挙戦の争点にする考えを示す。有権者にとって原発問題が最大の判断材料となりそうだ。
■あす知事選告示 3氏出馬の公算 原発再稼働問題、争点に 新潟■MSN産経ニュース(2012年10月3日)
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泉田裕彦知事(50)は1日、知事選(4日告示、21日投開票)に向けたマニフェストを発表した。柏崎刈羽原発の再稼働については「福島第一原発事故の徹底的な検証を行う」「見切り発車的な運転再開論議はしない」とうたった。同じく知事選に立つ予定の樋渡士自夫(ひわたし・しじお)・共産党県委員長(59)も同日会見し、「柏崎刈羽はただちに廃炉。決断の先送りは許されない」と主張した。
泉田知事はマニフェスト発表にあたって「足元の安全性を確認しないままの再稼働論議は不可解」と指摘。ただ、福島の事故検証に必要な期間は「時間の問題は関係ない」と、あらかじめ設定すべきではないとの考えを示した。
■知事選 はや前哨戦■朝日新聞デジタル:マイタウン新潟(2012年10月2日)
一方、樋渡氏は「『原発ゼロ』の世論は日増しに大きくなっている」とし、「廃炉を決断すれば、自然エネルギーを次の産業とするなど手を打てる」と述べ、原発問題への姿勢の違いを知事選最大の争点にする構えをみせた。
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政策の柱は「地域経済の自立」「安心・安全社会の実現」「地域主権・財政構造改革」の三つ。救命救急など医療システム作り、農業など基幹産業の振興、再生可能エネルギーの利活用などだ。
東京電力柏崎刈羽原発の再稼働については「福島第1原発事故の徹底的な検証を行うとともに関係者に必要な対応を求める。見切り発車的な運転再開議論は行わない」とし、従来より踏み込んだ主張は見られない。環太平洋パートナーシップ協定(TPP)交渉参加については、記者会見で「今喫緊の課題なのかということに疑問を持っている」とし、マニフェストに触れなかった。
樋渡氏は、東京電力柏崎刈羽原発の廃炉など「原発ゼロ」を公約の柱としている。「原発ゼロを目指す声は日増しに強くなっている。ただちに原発から撤退すべきだ」と訴える。泉田氏は柏崎刈羽原発の再稼働には慎重だが、原発の存廃については明確にしておらず、樋渡氏は、違いを出したい考えだ。
子どもの医療費助成を中学校まで引き上げ▽特別養護老人ホームを5年で5000床を増床▽介護保険料・利用料に県独自の助成--などを掲げる。
中小企業振興条例を制定し、技術や経営指導、人材養成などにあたる「中小企業支援センター」の設置▽大型店舗の立地を抑制・規制する「商業まちづくり推進条例」制定??などを挙げている。
■'12知事選:両陣営が公約泉田氏「将来へ積極投資」/樋渡氏「直ちに原発撤退」/新潟■毎日jp(毎日新聞)(2012年10月2日)
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自民、民主、公明、社民、新党「国民の生活が第一」の5党が推薦する。「相乗り」の構図は県議会を形骸化させる可能性もあるが、開会中の県議会9月定例会では「知事との距離」を気にする質問も目立つ。
初当選時から支えてきた自民党県連には「生みの親も育ての親もわが党だという自負がある。知事には3期目も自民党の意向を何よりも優先してほしい」(県議)という思惑がある。
同様に支援してきた公明党県本部代表の志田邦男県議は、18日の県議会で、「8年前にまったく無名の知事は公明、自民両党の推薦で厳しい選挙を僅差で勝ち抜いた。県政与党の公明、自民両党の全面支援で、中越地震からの復興をなしとげた」と“二人三脚”をアピールした。知事との距離感に悩むのは、今回初めて推薦を決めた民主党だ。2004年選では対抗馬を擁立し、08年選では自主投票とした。今回の推薦には、県連内でも「政府・与党の方針にことごとく異を唱えており、推薦には反対」とする声もあった。しかし、「政権与党として県政との連携は必要」(県連幹部)と判断し、最終的に推薦を決めた。
ただ、その後も知事の政権批判はやまない。政府が示した「2030年代の原発稼働ゼロ方針」に対しては、「福島第一原発事故の検証前に、再稼働を前提とした中長期的なエネルギー政策の議論が先に出ていることに違和感を感じる」と反発。民主党の悩みは今後も続きそうだ。
■やまぬ知事の政権批判、それでも推薦決めた民主:地方選:選挙■YOMIURI ONLINE(読売新聞)(2012年9月23日)
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知事は自身の仕事について「半分は行政官で、半分は政治家」と位置づける。知事周辺は「再稼働で『賛成』『反対』のどちらかに偏れば、有権者を敵に回す可能性がある。知事選までは『事故原因の検証優先』の姿勢を貫かなければならず、再稼働問題では政治家の顔を優先させている」と解説する。
知事を勢いづかせるもう一つの要因は、再稼働の是非を問う住民投票を目指す団体「みんなで決める会」(事務局・新潟市中央区)が、投票条例制定に必要な4万人を超える署名を集めたことだ。知事は住民投票について「選択肢の一つ」と前向きな姿勢を示している。県幹部は「3選された場合には再稼働の是非を判断せずに、住民の意思に委ねようとしているのではないか」と指摘する。
知事選では、民主、自民、公明、社民の4党が「相乗り」で支援する。現在は3期目に向けた公約づくりに取り組んでおり、子育てや教育への投資の充実を柱とした「攻めの県政」を基本方針とする考えだ。陣営には「100万票を目指したい」と強気の声もあるが、「知事選ムードは盛り上がっておらず、低投票率が心配」という意見も出ている。
■3選へ「政治家の顔優先」の知事、再稼働触れず:地方選:選挙■YOMIURI ONLINE(読売新聞)(2012年9月5日)
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