政治山ニュースまとめ
【緊急企画】「自民党総裁選・安倍氏勝利」まとめ
自民党総裁選の投開票が26日に行われ、安倍晋三元首相が新総裁に就任することが決まりました。5氏で争われた今回の総裁選は、40年ぶりに決戦投票へ。最終的に石破茂前政調会長を破り、安倍氏の総裁返り咲きという結果になりました。「近いうち」に行われる総選挙で政権奪還が至上命題の安倍新総裁は、自民党をどう導くのでしょうか。民主党代表選に続き、緊急企画として安倍氏自民党新総裁就任のニュースをまとめました。(2012/9/26 政治山)
>>選挙戦前半の情報はコチラ「『自民党総裁選』まとめ」
安倍氏、総裁に返り咲き! ~40年ぶりの決選投票で逆転~
1回目の投票結果は、石破氏が計199票(地方票165、議員票34)でトップ。安倍氏は2位で、地方票87、議員票54の計141票という結果でした。3位は石原伸晃幹事長で計96票、4位町村信孝元官房長官34票、5位が林芳正政調会長代理で27票です。この結果が出るまでの流れを追っていきます。
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●決選投票 ※党所属国会議員による投票
■安倍晋三 新総裁が誕生!■自由民主党(2012年9月26日)
安倍晋三 候補 108票
石破 茂 候補 89票
●第1回投票
安倍晋三 候補 141票(議員票 54票/党員票 87票)
石破 茂 候補 199票(議員票 34票/党員票 165票)
町村信孝 候補 34票(議員票 27票/党員票 7票)
石原伸晃 候補 96票(議員票 58票/党員票 38票)
林 芳正 候補 27票(議員票 24票/党員票 3票)
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選挙戦当初、石原氏が優位とみられた国会議員票は、読売新聞社の調査で安倍氏を下回り2位に伸び悩む結果が出た。
石原陣営の議員票拡大の工作に対し、注目を集めているのが、党内第2派閥の古賀派を率いる古賀誠・元幹事長の対応だ。同派からは林芳正政調会長代理(51)が立候補し、20人の推薦人のうち13人は同派所属議員だ。しかし、林氏の支持は伸び悩み、決選投票に残る可能性は低いとみられている。
同派議員によると、古賀氏は、ベテラン層の受けが良い石原氏が決選投票に進めば、石原氏に林氏の支持票を回す意向とされる。しかし、石原氏が2位以内に入れなければ、影響力を行使する機会を失う。
そこで、他陣営からは「第1回投票から、林氏支持の古賀派議員を石原氏に回すのではないか」(石破陣営)と、警戒する声が出ている。
■石原氏、議員票上積み懸命…2位のカギは古賀氏■YOMIURI ONLINE(読売新聞)(2012年9月26日)
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自民党総裁選は26日、投開票された。党員・党友投票に基づく地方票(300票)と国会議員票(197票)の合計で石破茂前政調会長(55)が199票を獲得し1位、安倍晋三元首相(58)が141票で2位となった。ただ、石破氏は1回目の投票で当選に必要な過半数に届かず、石破、安倍両氏による決選投票が国会議員だけで行われることになった。
■自民総裁選:石破・安倍両氏で決選投票 40年ぶり■毎日jp(毎日新聞)(2012年09月26日)
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安倍氏は総裁選後の両院議員総会で「5年前に首相を辞任した責任を胸に、政権奪還に向けて頑張りたい」と抱負を語った。再選出馬を断念した谷垣禎一前総裁に配慮し「この3年間、野党のリーダーとして自民党を守ってくれた谷垣さんに心から感謝したい」と謝意を表明した。
谷垣氏の任期満了に伴う今回の総裁選は14日に告示された。新総裁の任期は15年9月までの3年間。
地方票は26日午前、各都道府県連で党員・党友投票の開票作業が行われた。石破氏が過半数の165票を獲得し他候補を圧倒。安倍氏が87票で続き、石原氏38票、町村氏7票、林氏3票だった。
国会議員の投票は26日午後、党本部で行われ、投票資格のある国会議員198人のうち197人が投票した。1回目は石原氏が58票、安倍氏が54票で、石破氏の34票を上回った。町村氏は27票、林氏は24票だった。
町村氏が会長を務める町村派に影響力を持つ森喜朗元首相や、林氏が所属する古賀派会長の古賀誠元幹事長ら派閥長老は、「脱派閥」を掲げる石破氏とは疎遠な関係にあり、石原氏が決選投票に進めば、石原氏を支援する構えをみせていた。石原氏は安倍氏に敗れたものの、「反石破」の派閥連合票が安倍氏を後押しする形になった。
■自民総裁選:安倍晋三元首相が新総裁に■毎日jp(毎日新聞)(2012年9月26日)
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安倍氏は1回目の投票で2位につけ、1位となった石破茂前政調会長(55)(無派閥)を決選投票で逆転し、勝利した。決選投票による逆転勝利は、石橋湛山氏が岸信介氏を破った1956年以来、56年ぶり。
安倍氏は2006~07年以来の再登板となる。総裁の再登板は、1955年の自民党結党以来初めて。安倍氏は2006年9月に首相に就任したが、体調を崩して07年9月に辞任した。
新総裁の任期は15年9月末まで3年間。自民党は、新たなリーダーのもとで、09年に野党に転落して以来の政権復帰を目指し、次期衆院選に臨むことになる。
■安倍氏、自民新総裁に…決選投票で石破氏を逆転■YOMIURI ONLINE(読売新聞)(2012年9月26日)
“野党”自民次期総裁の考え ~総裁選直前の候補者たち~
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重点政策
■【図解・政治】自民総裁選候補5人の政策比較と横顔■時事ドットコム(2012年9月14日)
安倍晋三氏 憲法改正条項の改正
石破 茂氏 集団的自衛権の行使容認
町村信孝氏 義務教育年齢の引き下げ
石原伸晃氏 雇用確保・創出60万人計画を策定
林 芳正氏 日本経済の再生
(出馬表明以降の発言などから抜粋)
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石破茂氏はいじめ問題を例えに安全保障を論じ、「我が国は集団的自衛権を認めていない。他の国が困っても助けない。そこから変えないと」と強調。
町村信孝氏はエネルギー問題に触れ、「原発比率をゼロにするという政府方針は無責任。3年かけてじっくり考え、必要な原発は再稼働していく」と訴えた。
石原伸晃氏は「政権復帰後100日間で有効求人倍率を高め、60万人分の新しい雇用を創出し、国力を高めて国際社会での地位を上げていく」と話した。
51歳の林芳正氏は「私はこの中で一番若いと言われるが、オバマ米大統領は同級生、キャメロン英首相は45歳。世界はそういう時代に入っている」とPR。
安倍晋三氏は北朝鮮による拉致問題解決に長年携わってきたことを強調し「まずは圧力をかけて話し合いに持ち込み、全ての被害者奪還を図る」と話した。
■5候補 神戸で演説/自民総裁選-マイタウン兵庫■朝日新聞デジタル(2012年09月19日)
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もし町村氏が出馬を断念するなら、焦点となるのは“町村票”の行方。町村氏には30人ほどの支持議員がいるとみられるが、陣営では「もし断念なら、(町村氏の)支持議員は全員で一致して他の候補を支持する」と話している。
政治ジャーナリストの山村明義氏は「一本化でもめたとは言え、派閥の結束は強い。石原氏支持に回る可能性もなくはないが、おそらく安倍氏に流れるのではないか」と話す。
■町村氏、体調不良で入院 撤退なら安倍氏が浮上…自民党総裁選:社会■スポーツ報知(2012年9月20日)
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町村氏は車いすに乗った姿で会見に臨んだ。病状については「エコノミークラス症候群のようなもの。足の静脈に血栓がある」と説明。引き続き治療の必要があり、今後の地方遊説などに参加するかどうかは、医師と相談のうえ判断すると説明した。
■町村氏、総裁選継続を表明 「エコノミー症候群」と説明■朝日新聞デジタル2012年9月22日)
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盛岡市で、安倍氏は「復興が進まないのは、民主党政権の間違った政治主導が原因だ」と指摘。石破氏は「東北の復興がなければ日本の復興を訴えても絵空事だ」と強調。石原氏は「復興庁は案件を審査する査定官庁になってしまった」と力説。仙台市では、林氏が「自民党が先頭に立たないといけない」と主張した。
■自民総裁選、復興遅れと政権批判 4候補が盛岡、仙台市で演説会■47NEWS(よんななニュース)(2012年9月22日)
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沖縄県に74%が集中する在日米軍基地の問題には四人のうち三人が触れたが、普天間飛行場(宜野湾市)を名護市辺野古へ移設する従来の政府方針を示したのみ。普天間で十月中にも本格運用される予定で、二十一日に山口県岩国基地で試験飛行が行われた新型輸送機MV22オスプレイについて、四人とも普天間配備の是非に触れなかった。
■オスプレイの是非沈黙 自民総裁選・沖縄遊説:政治■東京新聞(TOKYO Web)(2012年9月22日)
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「安全保障の第一人者」を自任する石破氏は、法律、装備の両面で領土・領海警備の強化を訴え、「陸海空の機能を凝縮した海兵隊」の創設も提唱する。安倍氏も「絶対に(領海の)12カイリに入れさせない」と抑止力強化の路線だ。これに対し、石原氏は対話重視の姿勢で、「(政府見解である)日中間に領土問題は存在せず、というところから一歩踏み込み、(国有化の)理解を得ていくことが重要だ」と主張する。町村、林両氏は抑止と対話のバランスを訴える。
■対中国、抑止と対話で違い=政権への姿勢にも差-自民総裁候補■時事ドットコム:(2012年9月22日)
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自民党総裁選(26日投開票)に立候補している安倍晋三元首相(58)、石破茂前政調会長(55)は24日午前のTBSの番組で、沖縄県の尖閣諸島など離島防衛を念頭に、米海兵隊と同様に緊急展開できる機能を持つ新部隊を自衛隊に創設すべきだとの考えを示した。
石原伸晃幹事長(55)は「海兵隊自体は否定しないが、外交的努力とあいまって離島を守る姿勢を示していかないといけない」と創設に慎重な姿勢を示した。林芳正政調会長代理(51)も「将来的に検討すべき課題だ」と述べるにとどめた。
■安倍・石破氏「海兵隊を」…石原・林氏は慎重:政治■YOMIURI ONLINE(読売新聞)(2012年9月24日)
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穏健派とみなされていた谷垣総裁と異なり、今回の総裁選候補はナショナリスト的な争点を追求している。例えば、中国や韓国との領有権論争で強硬姿勢をとったり、軍事力(自衛隊)を強化したり、国旗と国歌の尊重的な態度を義務付けたりしようとしている。
自民党内の強硬意見は、数年前なら場違いだっただろう。当時、自民党は半世紀にわたりほぼ一貫して政権党の座にあったが、2009年の総選挙で野に下った。保守政党の一角でしかも政権党であったとき、自民党は波風が立つようなことはせず、地政学上の争いは、世界的な企業の本拠地である日本のために良くないとみなしていた、と政治の専門家は言う。
自民党候補者たちのタカ派的な見解はまた、カリスマ的人気がある橋下徹・大阪市長のそれに呼応する。橋下氏は月内に国政政党を正式に発足させる見通しだ。
■自民党総裁候補に目立つナショナリスト的傾向-きょう総裁選■WSJ日本版 - jp.WSJ.com(2012年9月26日)
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