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国会・基礎情報のまとめ~所在地、役割、衆参の違い~


第180国会は、24日に通常国会(常会)が召集され、25日には野田首相の「施政方針演説」、26日には代表質問が行われました。そもそも国会ってなんでしょう。どういうふうに運営されているのか、国会の役割と議会の日程や流れなど、改めて勉強したいときにわかりやすいリンクをまとめました。 (2012/1/31 政治山)

国会ってどんなところ?

国会が開かれるのが、国会議事堂です。国会議事堂は、東京都千代田区永田町に1936年に建設された建物です。正面から向かって左が衆議院、右が参議院。周囲には議員たちの事務所にあたる議員会館、資料探しのための国会図書館があります。

国会ってなにするところ?

憲法の第4章は国会について触れていて、役割や構成員などが書いてあります。
キーワードは「国民の代表機関」「国権の最高機関」「唯一の立法機関」。国民の代表として、法律を作る、廃止するのが、国会と国会議員の役目です。
その他にも、内閣の仕事をチェックするため予算や財政に関する議決をし、内閣総理大臣の任命を行い、また海外との条約を締結、憲法改正をするための発議ができます。

  • 国民主権を具体化するシステムを表現しています。すなわち、代表民主制を採用する日本では、この国会が国民に最も近い位置にあるわけで、
    国民主権 → 国民の代表機関 → 最高機関であり唯一の立法機関
    という流れを理解して頂けたらと思います。

    国会の地位・立法権 | 日本国憲法の基礎知識
  • 法律を制定することが最も重要な役目ですが、そればかりではなく、予算その他国の財政に関する議決をすること、条約の締結を承認すること、内閣総理大臣を指名すること、憲法の改正を発議することなどの役目を持っています。

    国会の権限

三権分立

国会(立法)、内閣(行政)、裁判所(司法)の3つはよく三権分立と言われますが、それは「国家権力が暴走しないようにお互いにチェックし、国民の権利と自由を保障する」ためです。例えば王様が三権すべて持っていたり、どれかが強すぎたりすると、国民にとって悪影響が出ます。それを防ぐため、お互い不正に権力を使っていないか監視し合う仕組みを持っています。
日本では、国会が内閣の長である内閣総理大臣を選ぶので、イギリスと同様に「議院内閣制」を採用しています。この制度では、国会に多くの勢力を持つ政党が内閣を作ります。他にも、アメリカなどは「大統領制」を、フランスなどは議院内閣制かつ大統領も置いている「半大統領制」を採用している国があります。

いつ国会は開かれるの?

毎年行うと決められている通常国会(常会)は1月中の開会日から150日間、プラス延長が1回できます。なので、6〜8月に「閉会」になります。なお、国会が開いている間を「会期」といいます。
その他、衆参両議院で必要だと議決されたときに開かれる臨時国会(臨時会)、衆院選が行われたあとに行われる特別国会(特別会)については、会期はそのつど両議員の議決で決めます。このふたつは2回まで延長できます。

通常国会(常会)

  •  常会は、毎年1回1月中に召集されますが、これは、次の年度の国の総予算やこの予算を実行するのに必要な法律案を審議する重要な役目を持ったものであります。

    国会について 召集と会期

臨時国会(臨時会)、特別国会(特別会)

  •  臨時会は、臨時に必要があるとき、例えば、緊急を要する災害対策のための補正予算や法律案の審議を求めるときなど…
     特別会は、衆議院の解散による衆議院議員の総選挙後に召集される国会…召集とともに内閣が総辞職しますので、両院において内閣総理大臣の指名が行われます。
     臨時会と特別会の会期は、そのつど国会が決定します。また、会期は、常会においては1回、特別会と臨時会においては2回まで延長することができます。

    国会について 召集と会期

二院制、衆議院と参議院の違い

日本の国会は衆議院と参議院の二院制をとっています。
二つの違いとして、定数や任期、衆院の優越性、解散の有無などがありますが、それぞれの性質から説明することができます。
衆議院は「衆」の名が示す通り国民の意志をより表しているとされます。定数は参議院よりも多く、また予算の議決が参議院と違った場合に衆議院が優先されるなどの「衆院の優越性」が認められています。また、内閣が議会の信任を失ったとき、そして議会が民意を表していないときには議会のメンバーを再度選び直すため議会の解散が行われます。
参議院は、戦前の貴族院の流れを汲んで「良識の府」「再考の府」と呼ばれるように、衆議院の行き過ぎをチェックし、あるテーマについてじっくりと議論する役割を期待されています。そのため任期は6年と長く、立候補することができる年齢は衆議院の25歳よりも5歳上の30歳以上と決められています。参議院は議会の解散はありません。

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