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政治山ニュースまとめ

【緊急企画】「小沢氏離党!」まとめ


消費増税関連法案に反対票を投じた民主党の小沢一郎衆議院議員と同氏を中心とするグループは7月2日、党本部に衆参両院議員計52人分の離党届を提出しました。ここから一気に政局が動き出しそうですが、今後注目されるのが小沢氏の動向です。政治山では緊急企画の「政治山ニュースまとめ」として、小沢氏グループの離党までの動きを集めてみました。これまでの経緯から、小沢氏の「壊し屋」としての歴史をひも解き、国内の政界で起こった「造反劇」をまとめています。また、「造反」後と「離党」後の各新聞社説もまとめました。(2012/07/02 政治山)

造反、そして離党へ

今回の離党届け提出までにはどのような動きがあったのでしょうか。ここではまず、消費税増税法案への造反から離党までの一連の動きをまとめてみました。(1/5ページ)

  • 民主党の小沢一郎元代表は21日午前、輿石東幹事長と国会内で会談し、消費税増税を柱とする社会保障・税一体改革関連法案が衆院で採決された場合、反対票を投じる考えを表明した。小沢氏は会談後、記者団に「現時点で離党、新党(結成)を具体的に計画しているわけではないが、仲間と一緒に採決が済んでから相談して、最善の道を選びたい」と述べ、離党を示唆した。

    小沢氏は「申し訳ないが、不況の時の大増税を認めることはできない。主張を曲げるわけにいかない」と明言。採決に反対した場合の処分は話題に上らなかったとしているが、小沢氏は記者団に「処分うんぬんの話は別次元だ」と語り、除籍(除名)などの処分覚悟で法案に反対する考えを強調した。

    ■小沢氏、離党を示唆 民主分裂の危機 「消費税増税」法案に造反表明■MSN産経ニュース(2012年6月21日)
  • 民主党の小沢一郎元代表が社会保障と税の一体改革関連法案の衆院採決で反対した後の離党に向け、21日午後のグループ会合で支持議員から離党届への署名を集めていたことが22日分かった。出席した約50人のうち複数の議員は保留したという。

    小沢氏は午後、グループの衆院議員を集めて「われわれの主張してきたことは正しいので貫いていこう」と強調、衆院採決での反対方針を確認した。参院の小沢グループの一部も22日、小沢氏が離党すれば行動を共にする方向で調整に入った。

    民主党執行部は、小沢グループの個々の議員と接触し翻意を促し、反対者が54人に届かないよう全力を挙げる。造反者に対しては通常より軽い処分を検討し、小沢氏らに離党のきっかけをつくらないようにする案も検討している。

    ■小沢派、支持議員から離党署名募る 民主分裂近づく?■中国新聞(2012年6月22日)

造反以降の動き~離党・新党結成へ

  • 民主党の小沢一郎元代表が離党・新党結成に踏み切れば、党内最大勢力として衆参約100人を数えた小沢グループも分裂する。

    元代表が「衆院解散・総選挙が近い」と危機感をあおる中、「反増税・反原発」を掲げた「小沢新党」に生き残りを懸けるのか、民主党の組織的な選挙支援に期待するのか――。元代表とともに消費増税に反対してきた議員たちの判断も揺れる。

    当選1回議員の一人は「小沢先生が50歳なら別だが、もう70歳。離党して小政党になれば政権獲得への展望はない」となお残留に望みをかける。民主党執行部はこうした議員をターゲットに「とどまれば選挙で十分な応援態勢を取ることができる」と切り崩し工作を進めており、警戒した元代表が離党判断を急ぐ形になっている。

    小沢元代表の地元・岩手でも「党に残ってもらいたい」(階猛衆院議員=岩手1区)との慎重論がくすぶる。元代表が1日に岩手入りしたのは「復旧・復興への取り組みが不足している」との元代表批判も意識したとみられ、達増拓也知事のほか県議や支援者とも面談し、自身の行動に理解を求めた。

    ■民主党:小沢系も分裂状態 造反議員、揺れる離党判断■毎日jp(毎日新聞)(2012年7月1日)
  • 民主党の小沢一郎元代表を支持するグループ幹部の山岡賢次副代表は2日昼、国会内で輿石東幹事長と会談し、衆院で元代表を含む40人、参院で12人の計52人の離党届を提出した。

    衆院で小沢元代表ら40人が離党しても衆院(定数480、欠員1)の民主党勢力は249で、過半数の240を超える。内閣不信任決議案などを与党だけで否決できなくなる55人にも全く届かない。ただ、衆院で同調者が2人以上出れば、元代表に近い議員の多い新党きづな(9議席)と組めば内閣不信任決議案を提出できるようになる。

    参院会派は12人が離党すれば92人となり、第2会派の自民党より6人多いだけとなる。野田佳彦首相の政権運営が厳しさを増すのは必至で、消費増税を柱とする社会保障と税の一体改革関連法案の参院審議を前に民主党は重大な局面を迎える。

    ■小沢元代表ら52人が離党届提出■日本経済新聞(2012年7月2日)
  • 小沢グループは、「新党きづな」(内山晃代表、衆院9人)、「新党大地・真民主」(鈴木宗男代表、同3人)と、衆院で統一会派の結成を検討している。離党する衆院議員40人がそろって統一会派に参加すれば、内閣不信任決議案を提出できる規模(51人以上)となる。

    小沢氏がグループ議員に最終的な了承を得ずに離党届を提出したため、一部議員から反発の声も出ている。山岡氏が出した離党届に名前が含まれていた辻恵衆院議員は2日午後、都内で記者団に「離党届は出していない。(党側が科す)処分次第だ」と述べた。

    ■きづな・大地と統一会派も…離党届に一部で反発■YOMIURI ONLINE(読売新聞)(2012年7月2日)

8割近くが「小沢新党、期待しない」各社世論調査

  • 法案の採決で反対票を投じた民主党の小沢一郎元代表が結成を視野に入れている新党に「期待しない」との回答は79%を占め、「期待する」16%を大きく上回った。

    小沢氏ら同党の一部議員が法案採決で反対したことについては「理解できない」48%が「理解できる」43%より多かった。民主党が小沢氏ら造反議員を除名するなど「厳しく処分すべきだ」と思う人は52%だった。

    ■小沢氏の新党「期待しない」79%…読売調査■YOMIURI ONLINE(読売新聞)(2012年6月29日)
  • 民主党に離党届を提出した小沢一郎元代表らの新党について「期待しない」との回答が86・7%に上り、「期待する」はわずか11・1%だった。

    6月26日の消費税増税法案の衆院採決で、小沢氏らが反対票を投じたことについて「適切だと思わない」は58・5%、「適切だと思う」は36%だった。

    「小沢氏が法案に反対したのは国民生活を第一に考えてのことだと思うか」との問いでは「思わない」(73・2%)が「思う」(20・4%)を大きく上回った。小沢氏らについて「離党すべきだ」は76・6%で、「離党すべきでない」は15・5%だった。

    「いま日本の首相にふさわしいのは誰か」との質問で「小沢氏」と答えた人は3・6%。2月11、12両日の調査に比べて1・9ポイント下がった。

    ■小沢新党「期待しない」86・7%■MSN産経ニュース(2012年7月3日)
  • 調査では、消費税増税法案が衆議院を可決・通過したことについて、「評価する」と答えた人は45%、「評価しない」と答えた人は48%だった。採決で小沢元代表らが反対票を投じたことについては、48%が「理解できない」と答えた。また、小沢元代表らについて、「除名など厳しく処分すべきだ」と答えた人が過半数に上った。

    小沢元代表らが視野に入れている新党について、「期待する」と答えた人は16%、「期待しない」と答えた人は79%だった。

    ■小沢氏の新党「期待しない」79%世論調査■日テレNEWS24(2012年6月29日)

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