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【前編】「楽しんで作れるチームでいたい。それはずっと変わらない」ISSA(DA PUMP) (2018/11/20 マネたま

失敗ヒーロー!

華々しい成功の裏には、失敗や挫折がある。その失敗エピソードから成功の秘訣をヒモ解く『失敗ヒーロー!』。今回ご登場いただくのは、泣く子も黙る『U.S.A.』がYouTube再生回数1億回を突破、紅白出場も決まったDA PUMPのISSAさん。DA PUMPとしてデビューし20年。紆余曲折を経ながらもその名を守り、活動を続けてきたISSAさんに胸の内を語っていただきます。

一番大切なのは、楽しむこと

――約3年半ぶりにリリースされたシングル『U.S.A.』が、現在大ヒットしています。この状況をご自身では、どのように受け止めていらっしゃいますか?

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ISSA
1978年12月9日生まれ、沖縄県沖縄市出身。DA PUMPのリーダー&ヴォーカル。1997年、富樫明生のプロデュースにより『Feelin’ Good -It’s PARADISE-』でデビュー。2001年、ベストアルバム『Da Best of Da Pump』がミリオンセラーとなる大ヒット。その後メンバーの脱退や加入を経て、2014年に現在の7人体制に。同年よりショッピングモールでの無料ライブを重ねた。2018年6月に発売した29枚目のシングル『U.S.A.』を発売し、そのキャッチーなダンスも話題を呼び、再ブレイクを果たした。

ISSA:本当にありがたいです。いつどこでどうなるかわからない業界で、活動を続けられたこと自体がよかったですし、それを容認してくれた事務所と、すべての人たちに感謝の気持ちを伝えたい。ただただ、それだけの想いです。

――世間一般では「ダサかっこいい」と評されていますが、それについてはどう思われていますか?

ISSA:人それぞれの捉え方で全然かまわなくって。ダサいと思っている人がいてもおかしくはないと思いますし、それぞれの価値観で楽しんでもらえるのが一番うれしいです。

――初めてこの曲を聴いた時、衝撃を受けられたと聞いています。

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ISSA:そうですね。これまでの自分たちにはなかった曲だったので、不意を突かれた感じではあったんです。でもユーロビートには耳馴染みのある世代ですし、曲を知れば知るほど面白みが増してきたので、あとはもう、この曲とどう向き合っていくべきかということだけでした。キャッチーなメロディーなので、踊りやすくて覚えやすい振り付けを意識しています。自分たちで発信する意思を持って作りあげていったものが、知れ渡って浸透していっているのはうれしいですね。自信を持ってやってよかったと思っています。

【動画】DA PUMP / U.S.A.(YouTube)

――メンバーの方たちとは、この楽曲をどのように作りあげていったのでしょうか?

ISSA:自分たちには「やるからには楽しむ」という気持ちが根底にあって、振り付けも毎回遊びながら、楽しみながら作っています。7人7様のスタイルがあるので、楽曲ごとに適したメンバーがリードして、意見を言い合いながら作っていく。苦しむ必要はなくて、まずは楽しむことを一番大切にしていますね。楽しんで作れるチームでいたいというのは、ずっと変わらない部分。そこは4人体制のころから変わっていません。

楽しさが共有できていれば、良いパフォーマンスにつながる

――ISSAさんはリーダーとして、7人のなかでどういったことに気を使っていますか?

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ISSA:リーダーとしてというよりは、メインで歌を歌っているということと、この業界での経験がみんなより長いということ、単純に年齢が上ということぐらいで特別リーダーを意識しているわけじゃないんです。毎回、7人みんなで作っていくというのが基本です。

――コミュニケーションを取る際に気をつけていることはありますか?

ISSA:締めるところはきちんと締めること。あとはやはり、どんな現場でも楽しむことを忘れないことです。一人ひとり、個性も性格もバラバラですけど、ぶつかることはあまりなくて。適材適所、それぞれのよさを理解して、うまく活かせるようにしていく。自分にはそういった兄貴としての部分と、メンバーと同じ目線の部分も必要だと思っていて。一緒にやっている楽しさが共有できていれば、自ずといいパフォーマンスにつながっていくと思っています。

――反対に目上の方と良い関係性を築く上で、接し方など気をつけていることはあるのでしょうか?

ISSA:ひとつ上でも先輩は先輩ですし、男らしくリスペクトを持って、接していくことは大事ですよね。自分より先に生まれている分、たくさんの経験をされてきているはずなので、何か見習えるものがあったら素敵だなと思います。自分のやってることに対してポリシーとプライドを持っている人はかっこいいと思いますし、僕もそうなっていきたいですね。

ショッピングモールでのライブがあったからこそ、今がある

――DA PUMPと言えば、全国各地のショッピングモールで開催されたライブも印象深いです。その経験が今につながっていることはありますか?

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ISSA:それまでは、お客さんとあんなに近くでパフォーマンスする機会がなかったので、本当に楽しかったです。その時の自分たちにできるパフォーマンスをみんなで模索しながら、いろいろと学んでいきました。前作を出した時も最終的なリリースイベントにとんでもない数の人が集まってくれて。『U.S.A.』も行けるところはできる限り回って、お客さんがどんどん増えていきました。ショッピングモールで続けてきたライブがあったからこそ、今があると思えるし、間違ってはいなかったですね。

――大きな会場で行うライブとは感覚としてどういった違いがありましたか?

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ISSA:ちゃんとお客さんの表情がリアルに見えるっていうのがいいんですよね。歌も踊りもちゃんと伝えたい。だから、あまりにも大きな会場では、遠くのお客さんまで届いているか気になりますね。本当はある程度みんなに伝わる空間で、いろんな場所でやるのが理想です。

――近過ぎて怖くなったりはしないものですか?

ISSA:いやいや全然。逆に汗とか飛んでくるだろうから、そういうのは大丈夫かなって心配してますけど(笑)。ごめんね、なんかごめんね、みたいな(笑)。

――その活動を続けてこられたことで、紅白がまた見えてきましたよね。

ISSA:僕が言えることではないですが、もし出演できるとしたら僕が見た景色を、今一緒にやっている6人と、その親兄弟や親戚の人たちに見せてあげたいという気持ちです。国民的な番組なので出演できるのであればうれしいし、何より誇りになることですから(※)。

※編集部注:このインタビューは、DA PUMPが16年ぶりにNHK紅白歌合戦に出場が決定する前に行われました。

そんじょそこらのことじゃ、もう微動だにしない

――20年活動していると辛いこともあったのではと思いますが、どう乗り越えてこられましたか?

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ISSA:あんまり感じることはなかったんですよね。なるようにしかならないし、「待ての時期」なら待つしかない。動けるようになった時にどうするかが大事なので。ただ、単純にパフォーマンスが下がらないようにしてきました。波風が立てば試練だとは思うけど、それも楽しめればいいのかなと常に思っていましたね。

――メンバーの方が「ISSAさんも辛いことがあったと思うけど、だからこそ7人で絶対売れたい」と話していて結束の固さを感じました。

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ISSA:そこまでよく成長してくれたなと思います(笑)。例え、どんな局面に立ったとしても、考え方次第だと思うんですよ。楽観的な意味ではなく、困難すらも楽しめる自分で、何が起きても大丈夫なようにしておかないと。好きなことをやれているのは大きいですが、そんじょそこらのことじゃ、もう微動だにしないです。

後編では…

芸能界の荒波のなかでタフに生き抜いて、再ブレイクを果たしたDA PUMP。『U.S.A.』のヒットを謙遜しながらも、そこにはどんな時もやり続けてきたという自分への信頼が垣間見えました。後編では、衰え知らずの圧倒的なパフォーマンスを支える自己マネジメントなど、ISSAさんの流儀についてさらに伺っていきます。

(後編へつづく)

提供:マネたま

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