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【リアルな移住体験記】ワークライフバランスを求め、地元・広島へUターン (2016/10/31 nezas)

路面電車

男性:20代後半に広島にUターン

この仕事を10年20年続けられるのか――。仕事の充実感の一方で抱いた、将来への不安

私は地元・広島の大学を卒業後、神奈川県の自動車メーカーに就職しました。憧れだった自動車の設計の仕事ということもあり、仕事は面白くとても充実していました。

しかし、とても忙しい職場でした。残業や休日出勤が多く、やっと取れた休日もほとんど寝て過ごす、というような日々。また地元の大学を卒業し、単身で神奈川に移住して就職したこともあり、休日に遊ぶ友人も多くありませんでした。結果的に休日に外出することも少なくなりがちに。

社会人人生をスタートして8年目に、ふと「ずっとこのまま10年20年働けるのか」と考えたらたまらなくなってしまいました。そんなときに思い浮かんだのは、自然が多く慣れ親しんだ地元・広島。次第と地元への転職を考えるように。

Uターンを決意したときは29歳。30歳にならないうちに、なんとか広島県で仕事を見つけて、移住をしようと転職活動をスタートしました。

専門性×広島県。希望とマッチする仕事探しは難航

自分の地元の広島県内であることと、いままでのキャリアが少しでも活かせるということを軸に仕事探しをスタートしました。

収入が減ってしまうのは仕方のないことだと覚悟はしていました。しかし想像以上に希望とマッチする仕事が見つからず、転職活動は難航。広島県でも同じ職種・業種の仕事に就きたいと思っていたのですが、私が前職でやっていたような自動車の仕事はあまりありませんでした。そこで転職活動の途中で希望条件を広げ、自動車にこだわらず機械関係、設計関係も視野に入れて仕事を探すことに。

まずは転職コンサルタントの方に相談をして、求人探しを手伝ってもらいながら、自分自身でも休日を利用して転職サイトで積極的に情報収集をしました。地元の出身校の先生に連絡をとって、相談をしたことも。

結果的に、広島県の機械工場でご縁があり、移住と転職を決めました。

ちなみに住む場所については実家も考えていましたが、やはり一人暮らしがしたかったので、イチから不動産を探しました。地元の友人にも協力をしてもらい、いくつか物件をリストアップし、休日に地元に戻って決めました。

仕事の大変さは、前職以上。しかしライフワークバランスは改善

自動車関連の仕事からは離れてしまいましたが、現在勤めている職場は全国的にも有名な工場。地元にいながらでも専門的な仕事ができ、とても充実しています。

もちろん仕事は大変です。もしかしたら前職以上の大変さかもしれません。しかし任される仕事も増え、やりがいもあり楽しく仕事をしています。

また、こちらに戻ってきてから休日は外に出るようになりました。広島は慣れ親しんだ自然が多いですし、学生時代の友人もたくさんいるからだと思います。都会のように遊ぶスポットは少ないのですが、景色が良いのでドライブするだけでも充分楽しめますよ。

休日に出かけることが多くなったおかげで、気分転換もできストレスがたまらなくなったと感じています。前職では休日はとにかく家で寝て過ごしていました。いまから考えると体力を回復するためだけに休日を使っていて、精神的なストレスの発散ができていなかったのですね。うまくストレスを発散することで、仕事への向き合い方も変わってきたと感じています。

また移住前に不安だった収入のダウンについては、たしかに給料は減りました。しかしこちらは物価が安く、生活費は思っていたほどかかりません。家賃も安いので生活水準が落ちたという印象はありません。

一方で、田舎に戻ってきたデメリットはやはり、利便性が良くないこと。観光地やコンビニ、カラオケなども少なく、都会の便利さに慣れてしまうと不便だと感じてしまうことがあります。コンビニの数も少しずつ増えてきているようですし、今後どんどん便利になっていくことを期待したいと思います。

提供:nezas

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