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利用者に合う商品を提供する地銀の移住者向け住宅ローン優遇 (2016/10/28 nezas)

関連ワード : 住宅 地域活性化 移住 金融経済 

いま日本では、地域社会活性化のため、さまざまな取り組みが行われている。

例えば、移住者向けのセミナーや相談会などがある。岐阜県では東京、名古屋、大阪に総合相談窓口「清流の国ぎふ移住・交流センター」を設置し、定期的に月1回、移住者向けにセミナーを実施している。セミナーでは希望移住地の情報提供を行い、移住先での生活をイメージすることができる。

また、移住する際に不安なことは、仕事があるかどうかだろう。岐阜県地域しごと支援センターは、地元の企業と合同企業説明会や「個別就職相談」を実施し、安心して移住できるよう取り組んでいる。

その他にも、地銀が地方公共団体等と連携して実施している、地域への定住促進を図るための移住者向け住宅支援というものがあるのをご存じだろうか。金利面で優遇される地銀の移住者向けローンとはなにか紹介しよう。

地方移住者へのサポートに取り組んでいる地銀

移住者へのサポートは、自治体だけではなく地銀にも広がりをみせている。それが、移住者向けの住宅ローンだ。

● 岐阜県 大垣共立銀行
岐阜県への移住・定住者を対象とした専用ローン「移住・定住プラン」がある。2016年8月の適用金利は、「スタンダードプラン(一律OK)」の変動金利1.225%に対し、「移住・定住プラン」は0.725%と低くなっている。また、移住・定住者に対応するため、審査基準である勤続年数を問わないのが特長だ。

● 三重県 百五銀行
2016年2月より「三重県移住者向け住宅ローン」の取り扱いを開始した。三重県と締結した「移住促進に関する包括協定」を受けて、県が取り組む移住促進活動を金融商品の面から支援している。

● 大分県 豊和銀行
「ほうわ移住者応援住宅ローン」は、条件を満たせば通用の住宅ローン金利より0.1%の優遇が受けられる。移住後の勤務先が決まっていて、安定した継続収入があれば、勤続年数については問わない。

● 高知県 四国銀行
「高知県で暮らし隊」の会員証をお持ちの方、または県内へ移住して5年以内の方の住宅ローンについては新規実行サービス金利が適用され、マイカー・教育・リフォーム・目的ローン各商品の最下限金利が適用される。

また、広島・大竹・岡山・大阪・香里・守口・神戸・尼崎・東京の支店内には「高知県のラック」を備え、高知県が行うイベントなどの情報発信・提供、移住に関する相談やアドバイスを行っている。

● 宮崎県 宮崎太陽銀行
「たいよう移住者応援住宅ローン」は、以下の2つの条件をクリアすると、前年収、勤続年数は問わず対象となる。

1.5年以内に県外から宮崎太陽銀行の営業区域内に転入
2.給与所得者で転居後の勤務先が決定している

また、住宅ローン新規実行基準金利から0.1%金利が引き下げになる。

各県に広がりをみせる移住・定住サポート

移住者向けの住宅ローンを取り扱う地銀をいくつか取り上げたが、紹介できなかった地銀はまだまだある。移住は転職を伴うことが多いため、勤続年数などの条件緩和は移住者にとって住宅購入を検討する後押しになるだろう。

また、移住者向けの住宅ローンを取り扱っている銀行の地域では、地方自治体も移住者受け入れに積極的な支援をしている。地域全体でサポートしてくれる姿勢は、何より安心して移住できる最大のメリットとなるのではないだろうか。

提供:nezas

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