信州・長野へ移住したい人は必見 特徴やコストは? (2016/7/2 nezas)
地方への移住を希望する人と全国の地方自治体のマッチングを行う認定NPO法人ふるさと回帰支援センターでは、「移住希望地アンケート」を毎年行っています。2015年のアンケート調査では、上位2県の順位が入れ替わり、長野県が1位になりました。長野県は住環境が良く首都圏から近いということで、隣の山梨県とともに安定した人気を誇っています。
地域ごとの魅力に加え、自治体も移住を支援する施策を打ち出して、その人気を後押ししています。たとえば、移住を考える人のポータルサイト「楽園信州」では、移住希望者に向けて県内各地を紹介したり、求人情報や物件情報を掲載したりしています。加えて、「移住相談会」や「体験ツアー」といったイベントを通して、現地の人との交流会なども頻繁に企画しています。また、銀座にあるアンテナショップ「銀座NAGANO」でも移住についての情報提供を行うなど、県外においても長野県への移住希望者をサポートしているのです。
長野県の特徴~緑あふれる癒しの土地~
長野県の特徴は、何といっても綺麗な水と豊かな自然です。長野県には8つの一級河川の源流域があり、20年間渇水したことがありません。
また、県土の約78%が森林の長野県には、14もの自然公園があります。長野県ではその土地柄を活かし、「森林セラピー」の取り組みを支援しています。森林セラピーとは、ストレス解消や健康促進などに効果があるとされる森林浴を癒しのプログラムとして行うことです。長野県にはその森林セラピーを体験できる「森林セラピー基地」と呼ばれるポイントが10ヶ所あります。
このように緑が多くある長野県は、自然の中で暮らしたいと感じている人にはお勧めの移住地といえます。
長野県の移住支援~物価と住宅からみるコスト
では実際に長野に住む場合、そのコストはどのくらいになるのでしょうか。
2013年の平均消費者物価地域差指数を見ると、全国平均を100とした場合の長野市の指数は98.1となっています。そのうち食料は93.3と全国で一番低く、食料品の物価は全体的に低くなっています。豊かな自然の恩恵を受けて、農業や畜産業が盛んであり、地元の食材を安く手に入れることができます。
長野県の2015年地価公示は、別荘地である軽井沢町の地価平均が1平方メートル7万8,784円となっています。日本全国の地価平均が14万9,960円ですので、安いコストで家を持つことができます。また、長野県では県産の木材を活用した住宅の新築やリフォームに対し助成金を出しています。移住にあたり、マイホームを持ちたいと考えている方に嬉しい支援といえます。家賃は、平均4万4,682円となっており、全国平均5万9,663円と比べると低いといえます(総務省統計局『平成25年住宅・土地統計調査』より)。
移動の面から見ても道路事情は良く、たとえば県中部の朝日村は、人口4,700人ほどで村内には鉄道駅はありませんが、車があれば塩尻市街まで20分、松本市街まで30分ほどで出られるため、働き盛りの世代も住みやすい環境です。村では宅地造成を始め、空き家バンクを運用中で、今までに29家族が利用しています。2014年度からは宅地造成も始まりました。県全体では、持ち家率は73%で全国10位となっています(総務省統計局『統計でみる都道府県のすがた2016』より)。
長野県での生活~注目すべきポイント~
長野の弱点としては、冬の寒さや雪の多さがあります。冬は気温が氷点下になることは珍しくなく、県北部の長野市内では積雪がある状態が常で、慣れない人には厳しいかもしれません。
自然の恵みを感じながら生活したい、実際に地方での生活を体験してみたい・・・そう考えている方は、一度移住相談会に足を運んでみてはいかがでしょうか。
提供:nezas
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