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「移住に目的が必要か?」と言われたらそうでもないけど、「目的があったほうがいいか?」と言われたらそうだと答える (2016/10/1 地域移住計画

関連ワード : 地域おこし協力隊 移住 

「移住を成功させるためには目的を設定してしっかり計画を立てるべき!」

移住者の体験談なんかを読むとこんなことが書いてあります。

最近では移住希望者をサポートするシステムや制度が増え、「就職活動」のように「移住活動」に勤しんでいる方も多いのでは?

そんな「移住活動」中に相談窓口に行くとやっぱり「移住の目的」を聞かれたりするでしょう。

でもね、ちょっと待ってよ。

そもそも移住の目的って必要なの?

目的を設定すれば移住が成功するってホントに?

移住の目的 設定する意味あるの?

そもそも目的の設定が必要か?

そもそも移住に目的が必要かどうか?という話。

「移住を成功させるためには、しっかりと目的を設定しよう!」

「なんとなく移住してもうまくいかないよ!」

移住したいなんて言うと周りからはそんな風に言われると思います。移住者の体験談なんか読むとそんな感んじ。

でもちょっと整理してみましょう。

▼「成功-失敗」、「目的あり-なし」というマトリクスつくってみました。

「成功-失敗」「目的あり-なし」というマトリクス

▼一般的は議論は青色の領域。「目的をもって移住して成功」パターンと「目的をもたずに移住して失敗」するパターン。

「目的をもって移住して成功」パターンと「目的をもたずに移住して失敗」するパターン

でも、こうしてみると他のパターンも可能性あるわけです。

▼「目的をもって移住して失敗」パターン

「目的をもって移住して失敗」パターン

▼「目的をもたすに移住して成功」パターン。

「目的をもたず移住して成功」パターン

特に後者の話はネットでも情報が出はじめてきていて、「なんとなく移住したっていいじゃない」という主張もあります。

目的を持っていると成功するわけではない

目的があっても失敗することはあるし、目的がなくても成功することもある。

そうです。

「目的をちゃんと設定しても移住がうまくいく」なんてことはないんです。

結論としては「移住に目的は必要ない」んです。

実際、なんとかなっちゃってる人も何人か知ってますしね(笑)

でも「移住の目的はあったほうがいい」

でもでも。

移住の目的はなくてもいいんですが、ぼくの体感としては「あったほうがいい」ですね。

「移住の目的」を設定しておくといいことがあるんです。

ぼくはそのメリットを「2つ」実感しています。

メリット(1)移住の目的を宣言すると手伝ってくれる人が出てくる

手伝ってくれる人が出てくる

移住すると地元の人から絶対聞かれることあるんです。

「なんで移住してきたの?」

「こんなところに引っ越してきて何するの?」

ただの引っ越しなんでこんなめんどくさいことに答える義務はないんですが、「移住して◯◯がしたい!」と言ってみてください。

ブログやらSNSで公開してみてください。会う人会う人に口癖のように言ってみてください。

だんだんと話が広がって、あなたのやりたいことに賛同してくれて一緒に活動したり、手伝ってくれる人が出てきます。

特に田舎の人たちはいい人ばかりなので(笑)

さらに同志を集めるひと工夫。

「◯◯したい!」宣言も地元の人にメリットがあるように言い換えてみてください。

目的を変えるんじゃなくて言葉をかえるだけでOK!

「畑でスローライフしたい!」→「地元の農作物の作り方を伝えていきたい」

そんなかんじで(笑)

若い人なんかは子どもと一緒に移住したり、移住先で結婚、出産して定住するだけで喜ばれるという裏技もありますが(笑)

メリット(2)「手段の目的化」をチェックできる

実際に移住しようと思うと色々とやることたくさんありますよね。

細々したタスクに追われるようになるとだんだんと移住することが目的になっちゃうんですね。

ちょっと振り返ってみてください。

「あなたのやりたいことって。移住しなくてもできるんじゃない?」

例えば「畑で野菜をつくりたい!」なら市民農園を借りるという方法もありますし、都市部で暮らしながら近郊に畑をもって通うこともできます。

移住なんで大掛かりなことしなくても、サクッと望む暮らしが手にはいるのかも?

実際に引っ越しても、夢にまでみた田舎暮らしをはじめたけど、何したらいいかわからない。なんてことになっちゃいます。

それでは、みなさんご一緒に!ご唱和ください!

「移住は人生のゴールではなくスタート!!」

移住は人生のゴールではなくスタート

おわりに

別に「目的をしっかり設定しないと移住がうまくいかない」なんてことはありませんので、「移住の目的を設定るする必要はない」んです。

ただし、実際に地域おこし協力隊として移住したぼくは「目的を設定しておくといいことがある」と感じています。

「こんなことやってみたい!」というと、「そんなら、これ貸したる!」って人が出てきたりします。

ぼくはまだ独身なので結婚して定住することが一番地域に貢献できるのことなんですが(笑)

ぼくは協力隊にとして移住する2ヶ月前に「やりたいことリスト31」をつくって自分のブログ「りょたろぐ」で公開してみました。

それをみて声かけてくれたひともいますし、ぼく自身ときどき振り返っては想いを馳せたりします(笑)

今振り返ると移住しなくてもできることっていくつかあったりしますし、実際に移住してみて「これはちょっと違うな」って思うものもあります。

そろそろ地域おこし協力隊になって半年たちましたので、更新時期かもしれません。

「移住の目的ってどうやって決めたらいい?」って人はとりあえず「やりたいことリスト」作ってみてください。

A4用紙とお気に入りのペンを持つことからはじめましょう!

やりたいことをリストアップ!

提供:地域移住計画

著者プロフィール
村松遼太郎
村松遼太郎
福祉・介護の仕事でうつっぽくなり「適応障害」と診断され、ドロップアウト。地域おこし協力隊として静岡県島田市川根地区へ移住。略して「かわおこ隊」!ドロップアウト移住組のアラサー田舎生活のリアル! 活動報告はブログ「りょたろぐ」で!! Twitter、Facebook、Instagramアカウントは「ryotaromm」
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