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メンタルヘルスをこじらせたので仕事を辞めて「地域おこし協力隊」になりました! (2016/9/18 地域移住計画

かわおこちは!…じゃなかった!

こんにちは!

静岡県島田市川根地区で地域おこし協力隊。

略して「かわおこ隊」のムラマツリョータローです!

1年前は福祉・介護の仕事をしてました。

そこから退職して地域おこし協力隊になるまで半年。

協力隊として活動を始めてから半年が経ちます。

適応障害と診断を受けて退職

診断書_適応障害

いきなりですが、ちょっとだけ暗い話になります(笑)

残念ながらぼくは前の職場で「うつ」の症状を発症しまして、「適応障害」という診断をうけました。

吐き気が強く食事ができず、体重も10kgちかく減りました。

しばらく休職しながら職場復帰をめざしましたが、職場に行くたびに症状が再発してしまい、結局その仕事は辞めてしまいました…。

そして、そのあとにぼくが選んだ人生が「地域おこし協力隊」!

地域おこし協力隊がおもしろそうだと思って飛び込む

(地図)静岡県島田市

ぼくが地域おこし協力隊として活動する島田市

「うつ」の症状が出ると「なんにもやる気が起こらない」感じになってしまい、ひたすら寝込んでいました。

心のエネルギーがエンプティな感じ。

食事や風呂もやる気が出なくて、1日20時間近く寝ていたこともありました。

そんな状況でもなんとか布団の中でスマホをひらけるような日も出てきたときに出会ったのが「地域おこし協力隊」でした。

まったく「やる気」が起きない日々の中で素直に「おもしろそう」と思えたのが「地域おこし協力隊」。

なんで面白そうだと感じたのかはいまだにわかりません。強いていうなら「なんとなく」(笑)

他にやりたいこともありませんでしたので、とにかく協力隊の求人を探してみました。

ちょうどタイミングよく募集をしていて一番近かったという理由で「静岡県島田市川根地区」に応募しました。

それがそのまま採用されて現在に至ります。

言ってしまえば「流れ」なんですよね(笑)

地域おこし協力隊を移住して起業するための「手段」にする

地域おこし協力隊と並行して起業するスタイル

地域おこし協力隊と並行して起業するスタイル

そんなこんなではじめた「地域おこし協力隊」です。

実際に活動がはじまるまで数ヶ月無職の状態だったので、自分のブログ「りょたろぐ」をはじめたり、地方創生やまちおこし関係の情報収集をしてすごしました。

地域おこし協力隊の任期は最大3年なので、その後は自分で生活していかなくてはなりません。

川根地域の数少ない「雇用」を探すという選択肢は最初から難しそうでしたし、なにより「雇われ仕事はもういいかな」という思いもあり、「起業」という目標を設定しました。

とは言っても、地域おこし協力隊任期終了後に「さて起業するか…」ではさすがに遅すぎる気がします。

島田市地域おこし協力隊の場合は「副業可能」ということも確認していたので、「地域おこし協力隊の活動と並行して起業、任期が終わるまでにそれなりに稼げるようになる」という計画を立てています。

要は地域おこし協力隊を生計が安定するまでの「猶予期間」や「バッファ」として考えているわけです。

協力隊の活動によって生まれる「地域での人脈」も田舎で起業するために役に立ちますし。

なのでぼくにとって地域おこし協力隊はそれ自体が「目的」ではなく、移住して起業するための「手段」なんです。

田舎スタイルでの起業を目指す

茶畑にかこまれた川根。

茶畑にかこまれた川根。

起業というと「会社立ち上げるの??」とか思われるかもしれませんね(笑)

そういった「大きな事業を1つ」おこなうのではなく「小さな事業を複数」同時に行うというスタイルをめざしています。

ナリワイ、多業、複業、半農半X、スモールビジネス、コミュニティビジネス、月3万円ビジネス…と呼ばれる方法ですね。

ぼくの移住した島田市川根地区では多くの人が茶業に従事しているんですが、OFFシーズンは他の場所に働きに出ていたり、本業を別に持っている人が多いです。

複数の仕事を持っている人が多い土地柄なので、こういった複数の仕事を並行して行うというスタイルが合うと思うんです。

それに「百姓」というのは農家のことではなく「さまざまな生業で生計を立てる人」という意味なので目指すは「現代版百姓」という感じでしょうか?

おわりに

川根はSLが毎日走ってる。

川根はSLが毎日走ってる。

と、ここまでが1年のうちにぼくに起こった出来事と考え方の変化です。

我ながらこの1年は大きなターニングポイントになりました(笑)

適応障害の通院を続けながら、地域おこし協力隊の活動をしつつ、自分の起業の準備をしているところです。

最近は、移住体験ツアーや移住体験施設などが各地域に増え、移住するためには「お試し期間」が必要という認識が広がってきたように思います。

「田舎で起業する」というミッションを設定した地域おこし協力隊を募集する地域もあり、協力隊も移住のためのお試し期間として考える人も増えてきました。

これから地方へ移住するみなさんもどんなかたちでも「お試し期間」を設けることをオススメします!

その選択肢の一つとして、「地域おこし協力隊」いかがですか?

提供:地域移住計画

著者プロフィール
村松遼太郎村松遼太郎
福祉・介護の仕事でうつっぽくなり「適応障害」と診断され、ドロップアウト。地域おこし協力隊として静岡県島田市川根地区へ移住。略して「かわおこ隊」!ドロップアウト移住組のアラサー田舎生活のリアル! 活動報告はブログ「りょたろぐ」で!! Twitter、Facebook、Instagramアカウントは「ryotaromm」
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