日本初のドローン専門学校 バンタン高等学院ドローン&ロボティクス専攻コース (2016/8/7 DRONE BORG)
各分野のスペシャリストを育成するための高校として東京と大阪に学校を構えるバンタン高等学院が2日、日本国内で初のドローン専攻コース「ドローン&ロボティクス専攻」を新設すると発表しました。開校は来年の4月に設定されており、学校としてドローン分野の技術者の育成に乗り出した初めての試みとなります。
バンタン高等学院は通常の高校では学べないような専門スキルの育成を主体とする企業であり、全部で14個ものコースが設定されています。2020年には1100億円規模になるとも言われるほど急速に拡大するドローン市場に対して、技術者が圧倒的に不足しているという状況は現在でも起きており、バンタンは高校という早期段階での育成に取り組むことで問題を打破しようとする姿勢を見せています。
校内の練習部屋や関東近郊にドローン専用の練習場を設け、法規制のない200g以下のドローンを使用して合宿や演習を行い、技術を習得させるというカリキュラムを組む予定だとのこと。ドローン操縦経験のある高校生が増えるというのは、ロボティクス研究の延長で取り扱われているようなドローン業界に新たな風を運んでくることになりそうです。
ドローン&ロボティクス専攻コースは全日3年制と通常の高校と変わりない課程であり、通常の高校で組まれているような基礎教育からAIの知識なども学習できます。高校卒業認定ももらえるので、そのまま大学へ進学し、研究を行うことも可能です。
現在では約800人の学生が在籍しているというバンタンの石川広己社長は「鮮度の高いカリキュラムを整えて、ドローン市場の未来を担う人材の育成に励んでいきたい」と意気込んでおり、日本のドローン業界の盛り上がりを予見させる姿勢を見せています。
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