ドローンを活用した家の警備システムを、Sunflower Labsが開発中 (2016/11/15 DRONE BORG)
シリコンバレーに本社を構えるスタートアップのSunflower Labsが家の警備をする防犯用ドローン・システムの開発を計画しています。ドローンの活用領域は年々拡大されつつありますが、ドローンを警備に使用することによって、従来よりもより効果的・効率的に作業をこなすことが可能となります。
現在開発されているドローンは、撮影している動画を配信することができるため、家主は自分の家の状況や危険の接近などを把握することが可能となります。また、機体は少数の高性能なライトやセンサーを装備することで、家を警備し、動きや振動、音などを察知することができます。ドローンが察知したデータを分析することによって、人間、車、動物と区別し、さらに人工知能を用いることによってそれらが家主に取って潜在的に危険かどうかを判断します。例えば、家主に取って危険な存在ではない郵便配達員などの訪問客は、どのように家に接近したか、そしてどの程度の時間、ドアの前に滞在しているかなどのデータによって識別することができます。
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家の裏口に人が接近・長居している時は、スマートフォンにプッシュ通知を送り、調査するかどうかを尋ねます。もし、家主がその不審者の調査を望むのならば、機体は上空30フィートまで自動で飛行し、家主が戻ってくるように指示を与えるまで不審者の近くを浮上することになります。また、専用アプリは地元警察に通報するオプションなどもあります。
同社のCEOであるAlex Pachikovは、ドローンを使った警備システムの導入によって、警察への誤通報を防ぐことにつながると予想しています。警察への誤通報は頻繁に生じる問題ですが、警察へ通報する前にドローンを使って不審者の調査をすることによって危険かどうかについて把握することができるため、これらの問題を減らすことができます。また、通常従来の警報システムは家の入り口や裏口にしか設置しませんでしたが、ドローンの警報システムを導入することによって、家中の財産を見張ることが可能となります。
現在開発中の機体の重量は約2ポンドですが、正式にリリースするまでには、さらに軽量化する予定です。機体には2台のカメラを搭載していて、隣人のプライバシーを保護するために、家主の財産や不審者など、必要な映像しか撮影しません。価格については未だ不明で、今現在分かっていることは、機体に搭載するライトは1台に着き159ドルかかるということだけです。同社は2017年の中頃の同システムのベータ・テストを行う予定です。
source:CNN Money,daily mail,CBS SFBayArea
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