ロンドン警視庁が、犯罪者の追跡にドローン活用を検討中 (2016/10/4 DRONE BORG)
ロンドン警視庁が、バイクを使った犯罪者の追跡にドローンを活用することを検討中と報じられました。理由としてはバイクを使った犯罪が多発していること、以前追跡の最中に、少年の死亡事故が発生したことからです。カムデン区やイズリントン区ではバイク犯罪がここ最近急増しています。過去12ヶ月には3000件以上の電話盗難が発生しましたが、その多くが二輪車に乗った犯罪者によるものです。さらに、過去にスクーターに乗った18歳の少年の死亡事故が生じました。前を走っていた泥棒と、それを追う覆面パトカーやヘリコプターの追跡に巻き添えになってしまい、少年は死亡してしまいました。被害者の少年にもちろん容疑はかかっていませんでしたが、激しいカーチェイスに巻き込まれ、無関係の少年を死に追いやってしまったのです。
一般車道でカーチェイスを繰り広げることは非常に危険です。しかし、犯罪者の追跡にはカーチェイスをせざるをえない状況もあります。このような状況の中で、無人のドローンを使うことは、こうした被害を未然に防ぐことにも繋がります。
ロンドン警視庁の警視福総監Craig Mackey氏は、最近の会合の最中に、バイクを使ったギャングの追跡に、ドローンはその追跡の手段になりうると話しました。さらに、Mackey氏は、ロンドン警視庁は自動車犯罪を追うための様々な手段を、ドローンの使用も含めて検討しているとも報じられました。このドローンを自動二輪や自動車犯罪の追跡に活用するという議論は、単なる思いつきや実現不可能な案ではなく、国家警察署協議会や応用科学技術センターといった国家レベルの議論でなされていると述べています。
source:engadget
http://japanese.engadget.com/2016/07/05/uav/
- 関連記事
- スカイロボットが人工知能を搭載したドローンで遭難者探索の実証実験を実施
- ブラジルの会社が脱税を防ぐためにドローンを使用
- ヨーロッパのドローン航空規制問題
- 日本初のドローン専門学校 バンタン高等学院ドローン&ロボティクス専攻コース
- 米ドローン企業 Flirtey、災害時の医薬品輸送を想定したテスト飛行を実施