[用語解説]自動失職
議員が首長選に立候補、議員の職はどうなる? (2015/2/13 政治山)
市長選挙に市議会議員が立候補する、というようなケースを見かけます。公職に在職したまま選挙に立候補すると、これまでの職はどうなるのでしょうか?
公職選挙法では、国家公務員、地方公務員、特定独立行政法人、特定地方独立行政法人の職員は、在職のまま選挙に立候補できないと定められています(一部の職を除く)。これらの公職に就いている者が選挙に立候補した場合、届け出が受理された時点でその職を辞したものとみなされ、自動失職となります。
ただし例外として、任期が満了する同じ公職に立候補する場合に限り、在職のまま立候補することが可能です。
<例>
(1)A市議会議員の○○氏が、任期満了に伴うA市議会議員選挙に立候補
⇒在職のまま立候補できる
(2)B市議会議員の△△氏が、任期満了に伴うC県議会議員選挙に立候補
⇒立候補の届け出と同時に、B市議会議員を自動失職する
(3)比例選出の衆議院議員◇◇氏が、辞職に伴う衆議院補欠選挙に立候補
⇒任期満了ではないため、同じ公職の選挙に立候補したとしても、届け出と同時に自動失職する