アナログなのに最先端!?外国人人気急増の静岡県制作、温泉マナー動画 (2016/4/18 ジモトのココロ)
全国的に外国人観光客が増加していると言われていますが、中でもここ1年で急増している地域があります。それが、富士山のお膝元「静岡県」。国土交通省中部運輸局が2016年3月に発表した調査によると、2015年の静岡県の外国人延べ宿泊者数は前年同期比+123.8%と、伸び率が全国47都道府県で一番という結果も!
なぜ急増?静岡県が外国人観光客に人気な理由
同調査によると、静岡県のみならず中部管内の外国人宿泊者数がいずれも過去最高を記録するとともに、 伸び率も中部管内全県が全国を上回るという好調ぶり!
その背景には、東京・大阪・愛知などの都市部からのアクセスの良さや、中国内陸部から静岡空港への新規就航の増加などが影響していると言われています。また、富士山を望む旅館や温泉地も多く、山海の幸も豊富ということも外国人観光客の人気の理由でしょう。
アナログとデジタルの融合で外国人観光客の理解度を上げる
このような状況を受け、静岡県広報課では訪日外国人旅行者に向けて「静岡県の魅力と温泉の入り方」を解説するアニメーション動画を制作しました。文化や習慣の違いによる観光地・温泉地でのトラブルも増えている昨今、この解説動画を公開することで、より静岡県の魅力を快適に体感してもらおうという狙いがあります。
この動画を制作したのは、ドイツ生まれの解説動画会社「株式会社 simpleshow Japan」。奈良県や石川県、名古屋 徳川美術館でもインバウンド向け動画制作の実績も持つ企業です。「人間は本能的に指で示された場所に思わず注目してしまう原理」を利用して、難しいメッセージを分かりやすく伝えるsimpleshowの解説動画は、欧米を中心に、教育現場やWebマーケティング現場で活用されています。
今回制作した「静岡県の魅力と温泉の入り方」動画においても、イラストを切り抜いた紙芝居のようなアナログでシンプルな視覚情報を用いることで、老若男女・文化の違う世界各国の外国人観光客にも受け入れやすい内容になっています。その他にも、科学調査に基づいたテクノロジーが用いられたsinpleshowの動画は、アナログとデジタルの融合による新しい動画コミュニケーションの手法と言えます。
今回制作された動画は、静岡県広報課が運営する「ふじのくにネットテレビの県政ビデオクリップチャンネル」やYouTubeで、2016年4月1日より公開中。今後、静岡県観光協会やホテル旅館生活衛生同業組合、温泉協会等と連携して、ホテルや旅館、温泉施設等で放映されるとのことです。
ふじのくにネットテレビ
公式サイト: http://bb.pref.shizuoka.jp/
写真提供:静岡県観光協会
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