ソーシャルチェンジ-行動から始まる、新時代-SIF2019は11月29日開幕  |  政治・選挙プラットフォーム【政治山】

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
トップ    >   記事    >   ソーシャルチェンジ-行動から始まる、新時代-SIF2019は11月29日開幕

ソーシャルチェンジ-行動から始まる、新時代-SIF2019は11月29日開幕 (2019/10/10 政治山)

 3日、東京・赤坂において「日本財団ソーシャルイノベーションフォーラム2019(SIF2019)記者説明会」が行われました。

 今年で4回目となる同フォーラムは、東京国際フォーラムにて、11月29日(金)から12月1日(日)の3日間にわたり開催されます。前回同様、初日の基調講演には小泉進次郎環境大臣が登壇、2日目以降は「家族を、問う」「社会を、考える」「地球と、向き合う」というテーマのもと、社会課題の当事者を交えた分科会=フューチャーセッションが行われる予定です。

笹川陽平 日本財団会長

笹川陽平 日本財団会長

 説明会の冒頭、笹川陽平 日本財団会長は「ソーシャルイノベーションは技術的な変革と捉えられることが多いが、大事なのは一人ひとりが行動すること。行動することでソーシャルチェンジは始まっていく。当財団では、次の世代が社会課題をどのように認識し、行動しているのかを把握するため、18歳意識調査を継続的に行ってきた。様々な社会課題に直面し、またはこれから向き合っていく若い世代、ミレニアル世代に参加してほしい」と意気込みを語りました。

 次に、12コマのフューチャーセッションの紹介があり、登壇者の中から株式会社トーキョーベータ 江口晋太朗代表取締役、サイボウズ株式会社 中村龍太社長室室長、株式会社GoodMorning 酒向萌実代表取締役社長の3人が出席し、それぞれのセッションの見所や他のセッションへの関心など意見を交わしました。

 続いて、SIF2019の最終日に行われる「日本財団ソーシャルイノベーションアワード2019」のファイナリストから、エリー株式会社 梶栗隆弘代表取締役、一般社団法人PLAYERS タキザワケイタ主宰、株式会社NTTドコモ 小栗伸JLT-AI事業プロデューサーの3人が参加し、それぞれの事業のプレゼンテーションを行いました。

「日本財団ソーシャルイノベーションアワード2019」のファイナリストら

「日本財団ソーシャルイノベーションアワード2019」のファイナリストら

 同アワードには今回131組が応募、選出された9組のファイナリストが競います。最優秀賞に選ばれた人材・チームには1,000万円(1件)、優秀賞には500万円(1件)の活動奨励金が授与されます。ファイナリストは以下の通り。
https://www.social-innovation.jp/

ソーシャルイノベーションアワード2019ファイナリスト一覧(五十音順)

株式会社アグロデザイン・スタジオ
「人や環境に安全なスマート農薬の開発」
人や環境にやさしい農薬を開発しています。現在は特定の菌や害虫等を狙い打ちし、人や環境中の動植物には害を与えないように設計された新しい農薬を開発中です。特に一押しの硝化抑制剤は撒くほどに環境負荷が減る常識外れの農薬です。こうした農薬の普及で持続的農業への貢献を目指します。
株式会社NTTドコモ
「外国人材が活躍できる日本へ!AIを活用した日本語会話トレーニングおよび就業支援プロジェクト」
日本で活躍したい外国人、外国人の力を必要とする企業が抱える「日本語の会話」に関する課題を、JLT-AI(Japanese Language Training AI)で解決します。「相手に伝わる発音・表現か」を判定したり、「仕事で必要な日本語の会話力」をみえる化する会話力スコアリング機能で外国人材と企業の会話力に関する期待値のズレを解消しマッチングします。
Energy Block
「Energy Block」
農村部や無電化地域、世界の貧しい地域に住む人々にスマートバッテリーを通じて電力を供給し、誰もが自宅で勉強・料理・仕事をし、より良い生活を送ることができることを目指します。また災害時にも被災地で電力のアクセスを可能にすることで、回復力・安心の向上を目指していきます。
エリー株式会社
「機能性昆虫食『シルクフード』」
昆虫を新たな食料として世界に普及させるため、蚕を原料とした機能性昆虫食「シルクフード」の研究開発を行っています。蚕は豊富な「機能性」成分を含むため、食品としての可能性に満ち溢れている昆虫です。「蚕」を新たな食原料にリノベートし、持続可能な食の未来を実現します。
NPO法人Silent Voice
「ローカル地域の難聴児にオンライン家庭教師を届ける」
音声での会話が難しい難聴児と手話のできる講師をWEB上でマッチングするサービスをつくります。双方向性のビデオチャットで手話で会話をすることが可能で、悩みごとの相談や教科学習指導を主に行います。教育環境や出生地域で暮らす選択肢が制限されがちなローカル地域に住む難聴児に向けて、前向きに頑張ろうと思える時間を提供することが目的です。
SensinGood Lab.
「『あしらせ』みちびきを活用した視覚障がい者向け歩行支援センスウェア」
視覚障がい者の人たちが自由に出歩けるよう、足からの誘導というかたちで解決を目指します。GNSSの位置情報と自動運転自己位置推定技術の応用で、高精度に位置を把握、危険場所を避けながら目的地まで誘導します。これを靴内部への振動で知らせる、インソール型のウェアラブルデバイスで実現していきます。
一般社団法人ソーシャルアクション機構
「デイサービスの送迎者を相乗りし、交通弱者を支援する【福祉Mover】」
交通弱者である、要介護高齢者の日常の足として、介助に長けたスタッフが同乗するデイサービスの送迎者を相乗り利用し、移動を支援します。AIを搭載した未来シェア開発のSAVSと弊社開発の福祉MoverのAPI連携により相乗りの最適化を実現します。
一般社団法人PLAYERS
「&HANDやさしさからやさしさが生まれる社会へ」
身体障害者など外出に不安や困難を抱えた人と、周囲の手助けをしたいと思っている人をLINEでマッチングし、互助行動を後押しするサービスです。現在は2020年に向け「障害者と健常者が一緒になってスポーツで熱狂できる社会」を目指し、「&HANDボランティア」の社会実装に注力しています。
株式会社MAGIC SHIELDS(2020年1月起業予定)
「転んだときだけ柔らかいジョイントマット『ころやわ』」
高齢者の転倒による骨折は大きな社会課題となっており、毎年1100万人が転び、100万人が骨折、うち25万人が大腿骨を骨折しています。こうした課題を解決するため、歩くときは硬く転びにくく、転んだときだけ柔らかくなるジョイントマット「ころやわ」を提供します。

日本財団ソーシャルイノベーションフォーラム2019について

日本財団ソーシャルイノベーションフォーラム(SIF)とは、「社会をよりよくしたい」「日本の明るいビジョンを語りたい」という想いをもつ方々が共に対話し行動するための「ソーシャルイノベーションのハブ」として、日本財団が2016年より毎年開催しているフォーラム。

官民学等のセクターを超えた豪華ゲストが登壇する基調講演や特別企画、参加型の分科会、次世代の社会起業家を輩出するソーシャルイノベーションアワードなど、多様なプログラムを提供し、これまでに延べ1万人の方々が参加しています。

「日本財団ソーシャルイノベーションフォーラム2019」開催概要
日時:
2019年11月29日(金)13:00~17:15
2019年11月30日(土)10:00~18:00
2019年12月01日(日)10:00~17:30

場所:東京国際フォーラムホールB5、B7

チケット:
一般/3日通し券・・・3,000円
一般/1日券・・・・・・・1,000円
学割/3日通し券・・・1,000円
購入サイト:https://eventregist.com/e/sif2019
※学割は大学生以上の学生が対象
※リピーター割引、SNS割引など各種割引あり
※高校生以下無料

関連記事
日本財団ソーシャルイノベーションフォーラム2019開催決定!
東京2020大会の課題は「猛暑・テロ・混雑」、観戦チケットは5人に1人が申込
政党より政策で選びたい―18歳選挙権から3年、参院選を前に若者が感じていること
「学びにくさ0(ゼロ)の地域のつくり方」鳥取県の中学生とワークショップ開催
電話リレーサービス「手話フォン」を通じて考える、通信のバリアフリー化