【LM推進地議連連載】
第101回 地方議会から日本を元気に マニフェスト大賞とLM地議連～連載101回を迎えて 共同代表からのメッセージ～ （2014/9/3 共同代表3氏／斉藤直子 戸田市議、上村崇 京都府議、阿部善博 相模原市議）
政治山では、政策立案を行う「政策型議員」を目指す地方議員らで構成される「ローカル・マニフェスト推進地方議員連盟」（略称：LM推進地議連）と連携し、連載・コラムを掲載します。地域主権、地方分権時代をリードし、真の地方自治を確立し実践するために設立された団体のメンバーが、それぞれの実践や自らの考えを毎週発信していきます。連載101回目の今回は、LM推進地議連の共同代表3氏（斎藤直子 戸田市議、上村崇 京都府議、阿部善博 相模原市議）による「地方議会から日本を元気に マニフェスト大賞とLM地議連～連載101回を迎えて 共同代表からのメッセージ～」をお届けします。
花を咲そう！
共同代表 斎藤直子（戸田市議会議員）
戸田市議会議員 斎藤直子氏
8月末で2014年度の応募が締め切られたマニフェスト大賞は、毎年応募をすることで、1年間、自分自身をはじめ、所属する議会がどんな活動を行ってきたか見直すきっかけになっています。
また、各賞の発表が行われる日は、応募者にとって、もしやという期待と、今回はどんな政策や活動が集まってきているかワクワクする日でもあります。
年々応募数は増えてきています。前回（第8回）の応募数も2000を超え、ほとんどが選にもれるのですが、それでもどんな内容が評価され、自分たちとは、どこが違うのか比較する対象ができ、刺激を受けます。そして、次回それ以上のことにチャレンジする原動力になっています。
善い政策は、そのまちに合った政策づくりのヒントにもなり、進化させた内容で、次年度のマニフェスト大賞を狙うという流れになっています。地方議会が活躍する「礎」となる政策が集まり、まさに、PDCAサイクルを回した善政競争につながっていると言えます。
このマニフェスト大賞の母体となっているローカル・マニフェスト推進地方議員連盟（LM地議連）は、今年で10年目を迎えます。マニフェスト大賞や各種研修会、交流を通して培った10年間の蓄積が、花開く時を迎えたと実感しています。日本を変えるのは地方議会からです。
そのためにも、ぜひ、仲間になっていただき、互いに情報交換しながら、一緒に地方議会から声をあげ、日本を元気にしていきましょう！
- 著者プロフィール
- 斎藤 直子（さいとう なおこ）：戸田市議会議員。無所属。大阪府東大阪市出身。2001年初当選し、現在4期目。ローカル・マニフェスト推進地方議員連盟共同代表。政治を身近に、わかりやすくをモットーに映像などを利用して活動中。
HP：戸田市議会議員さいとう直子オフィシャルサイト
facebook：斎藤 直子
- 斎藤直子氏のコラム
- 「善政競争」で地方議会を変えていこう～LM地議連の活動とこれから（2014/1/8）
- 議員ネットワークの底力～マニフェスト大賞への思い～（2012/06/06）
- 政治家情報：斎藤直子 戸田市議会議員
- ローカル・マニフェスト推進地方議員連盟（LM推進地議連）連載コラム一覧
夏といえば思い出す
共同代表 上村崇（京都府議会議員）
京都府議会議員 上村崇氏
今、地方議会は良い意味ではなく、注目されています。
このコラムでもお世話になっている政治山に協力をいただいて行ったローカルマニフェスト・推進地方議員連盟による調査では、知事の信頼度は21.7％、市町村長は14％。それと比較すると、地方議員の信頼度は10％を切っています。地方議員の印象は、「何をしているかわからない」が56.1％、「居ても居なくても同じ」が34.9％と衝撃的な内容です。
私たちは、本当に何もしていないのでしょうか。本当に居ても居なくても同じなのでしょうか。
そんなことはないと思っている議員の皆さん、この調査では、「選挙の際にマニフェストは必要」が69％と有権者は思っています。
このマニフェストや日ごろの活動、議会での政策提案などのコンテストがマニフェスト大賞です。そして、マニフェスト大賞の応募がこの夏も行われました。
政治家の夏は、夏祭りを何カ所回ったとか、初盆参りを何軒したとか、さまざまあるかと思います。そんな夏に一風変わった風物詩として、マニフェスト大賞の応募があるのです。
全国で日々実践している地方議員が、それこそ脳みそから汗をかき、いろいろな困難を乗り越え実現した政策や取り組みが、このマニフェスト大賞には詰まっています。
政策を元に、さぁ、一緒に頑張りましょう！ この国を地方から変えていくために！
このマニフェスト大賞実行委員会で、中核となって活動しているのはローカルマニフェスト推進地方議員連盟に所属する全国の仲間の皆さんです。
私たちローカルマニフェスト推進地方議員連盟は、マニフェスト大賞の季節を皆さんと共有し共に活動したいと思っています。
そして、夏が来るたびにマニフェスト大賞を思い出してください！
- 著者プロフィール
- 上村 崇（かみむら たかし）：京都府議会議員。民主党所属。1972年6月1日、京都府京田辺市生まれ。1999年京田辺市議会議員に初当選し、2003年に京都府議会議員に初当選（現在3期目）。ローカル・マニフェスト推進地方議員連盟共同代表。NPO活動を通じ、地域からの自発的な協働の動きにも取組んでいる。
HP：京都府議会議員 上村たかし
- 上村崇氏のコラム
- 今、議会がおもしろい～議会での多様な条例づくり～（2013/11/20）
- 今こそ議会の力、発信力を持った議会に～私が議会でしたいこと～（2012/05/30）
- 政治家情報：上村崇 京都府議会議員
- ローカル・マニフェスト推進地方議員連盟（LM推進地議連）連載コラム一覧
政策の種を拾う
共同代表 阿部善博（相模原市議会議員）
相模原市議会議員 阿部善博氏
マニフェスト大賞には、毎年たくさんの政策や取り組みが応募されてくる。これは宝の山である。これまで自分で気づくことのなかった視点や、同じ思いでありながらなかなか進めることのできなかった内容のものもある。
政策の中身はもちろん、「どうやって取り組んだのだろう？」ということについても学ぶことができる。マニフェスト大賞で作成される冊子を読み、授賞式前日のプレゼン大会でさらに理解を深められるのだ。また残念ながら受賞に至らなかった政策も、ローカル・マニフェスト推進地方議員連盟の会員になれば、データベースで見ることができる。
こうした全国の先進事例を知り、キックオフミーティングやサミット、その他地域で開催される研修会等で実際に学び合い、「これだ！」というものは自分の議会でも実践してみることがこのマニフェスト大賞・地議連活動の醍醐（だいご）味だ。全力で議会活動に取り組んでいると、こうして得ていた知識がとても役に立つことが多い。
そうした瞬間は自分でもよく分かるものであって「あ、この話は、前に聞いた○○をまねてみよう！」と心の中で感じるものである。あとは勇気を出して提言し、議論し、自分が周りを引っ張って行くだけだ。こうした時に、何より他の議会での取り組み事例は説得力がある。
こうして私もこれまでの4年間で4本の議員提案条例に直接関わることができた。委員会提出では「自殺対策基本条例」と「いじめの防止等に関する条例」、会派からの提案では「がんばる中小企業を応援する条例」、そして特別委員会で条文を検討した「議会基本条例」である。自分がすべて提案したわけでもなく、多くの方々の協力の結果であるが、マニフェスト大賞やローカル・マニフェスト推進議員連盟で学んだ事柄は大きく役に立っている。
マニフェスト大賞に応募し、地議連の会員となるだけでは、実はとてももったいない。ここにいるたくさんの仲間と切磋琢磨して、まだまだたくさんのものを持ち帰りたい、私はいつもそう思っている。皆さんも一緒にこの輪に参加して、いろんなものを持ってきてください。
そして、良いものはどんどん持って行ってください。一緒に頑張りましょう！
- 著者プロフィール
- 阿部善博：相模原市議会議員。1970年5月9日生まれ。神奈川県相模原市出身。2003年相模原市議会議員初当選（現在3期目）。ローカル・マニフェスト推進地方議員連盟第4代共同代表を務める。地元での議会活動・地域活動の他、「電子自治体」「eデモクラシー」「ネット選挙」「議員の心得」「選挙川柳」等で特色ある取り組みを行っている。
HP：やるぞ！阿部よしひろ
- 阿部善博氏のコラム
- 相模原市議会の議会基本条例に関する特別委員会での議論より（2013/7/24）
- 議会から新しい大都市制度を！～私が議会でしたいこと～（2012/05/23）
- 政治家情報：阿部善博 相模原市会議員
- ローカル・マニフェスト推進地方議員連盟（LM推進地議連）連載コラム一覧
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- LM推進地議連の連載コラム
- 第100回 『マニフェスト大賞』には歴史的な使命（ミッション）がある（横浜市会議員 黒川勝氏）
- 第99回 総合計画って何？ 市民の未来の夢が想像できる都市経営のツールかな？（静岡市議会議員 佐藤成子氏）
- 第98回 ICT活用で行政サービスの効率化と生産力の向上を（神奈川県議会議員 中谷一馬氏）
- ローカル・マニフェスト推進地方議員連盟（LM推進地議連）連載コラム一覧
