【LM推進地議連連載/リレーコラム47~地方議員は今~】
第67回 「善政競争」で地方議会を変えていこう~LM地議連の活動とこれから (2014/1/8 戸田市議会議員 斎藤直子氏/LM推進地議連共同代表)
政治山では、政策立案を行う「政策型議員」を目指す地方議員らで構成される「ローカル・マニフェスト推進地方議員連盟」(略称:LM推進地議連)と連携し、連載・コラムを掲載します。地域主権、地方分権時代をリードし、真の地方自治を確立し実践するために設立された団体のメンバーが、それぞれの実践や自らの考えを毎週発信していきます。現在は、全国47都道府県の議員にご登場いただき、地域の特色や問題点などを語っていただく「リレーコラム47~地方議員は今~」を連載しています。第67回は、LM推進地議連共同代表で埼玉県戸田市議会議員の斎藤直子氏による『「善政競争」で地方議会を変えていこう~LM地議連の活動とこれから』をお届けします。
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新年、あけましておめでとうございます。毎週のコラム、ご愛読いただき、ありがとうございます。
2005年5月22日に「ローカル・マニフェスト推進地方議員連盟」が結成され、今年で10年目を迎えます。今回は昨年の活動を振り返りながら、私たちの活動をご紹介させていただき、年頭のコラムとさせていただきます。
私は入会して6年ほどですが、常に新鮮に感じられる「LM地議連」の活動に刺激を受け、仲間も増え、居場所をいただいています。
結成当初の思いである、「ローカル・マニフェスト型政治を実現するには、首長選挙と並び、国民に身近である地方議会選挙も、マニフェスト型にしていくことが不可欠なことから、地方議会が自ら立ち上がり、ローカル・マニフェストを推進する超党派の地方議員の輪を広げていくこと」をベースに受け継ぎながら、LM地議連の目的である、真の地方分権確立のため、二元代表制における地方議会および地方議員の活性化を目指し、ローカル・マニフェストへの理解ならびに実践・研究活動を推進する活動をしています。
その軸であり要となっているのが、「マニフェスト大賞」です。
2006年に開催された第1回大会の応募総数は136団体、221件でのスタートだったものが、回を重ねるごとに右肩上がりで増加し、昨年の第8回大会では、1,537団体、2,018件もの応募につながりました。
それは、歴代の実行委員長、共同代表をはじめ、運営委員、早稲田大学マニフェスト研究所が、マニフェスト・サイクル(PDCA)を回し続けている成果だと考えています。
マニフェスト大賞が11月に無事閉会すると、反省を兼ね、次年度に向けての主な活動についての話し合いが始まります。
昨年の主な活動を振り返ってみますと、
1月に、【LM地議連研修会】として募集がスタート。
2月に「宇宙開発技術と自治体との連携を探る~JAXA視察~」と題し、宇宙航空研究開発機構 筑波宇宙センターで開催。JAXAと地方自治体との連携協力の可能性や、災害監視・防災、農林水産業における衛星利用事例などについて意見交換会を行いました。
3月には、【マニフェスト大賞キックオフミーティング】として前年度のグランプリ受賞者を意識した研修会や視察の参加募集。
4月に、「マニフェスト大賞2013キックオフミーティングin静岡 マニフェストで地方政治は変わったのか?変えられるのか!?~誕生10年の総括とこれから~」を静岡市内で開催。首長、議会、市民のマニフェスト大賞受賞者が集結し、マニフェストの意義について参加者全員で議論しました。
5月には、【LM地議連研修会】として、「ネット選挙解禁で政治はよくなるのか?~ネット選挙の先の可能性を探る~」を早稲田大学日本橋キャンパスで開催。地方議員だけでなく、驚いたことに、選挙管理委員会、メディア関係者などが多く参加しました。
6月には、【LM地議連総会、サミット】の開催に向け、参加募集などの準備。8月に「次世代議会のコミュニケーション戦略を考える」をテーマに、ソフトバンクモバイルエヴァンジェリストの中山五輪男氏をお迎えし、タブレットを議会に導入した議会が集結。東京都内で開催し、地方議員、議会事務局、首長、メディア関係者などが参加しました。
8月の1ヶ月間を、【マニフェスト大賞応募期間】とし、9月が審査委員会による審査期間。10月1日に優秀賞の発表。
そして、11月に、【マニフェスト大賞授賞式】迎えます。
「第8回マニフェスト大賞」では、授賞式前日の10月31日に、優秀賞受賞者が一同に会しプレゼンテーションを行う、題して「~みんなで参加・投票しよう! ~『善政競争時代』の先進事例を学ぶ マニフェスト大賞2013 研修会」を毎日ホールで開催。地方議員、議会事務局、首長、学生、メディア関係者などが参加しました。 参加者より、さまざまな意見をいただき、今後の活動に取り入れ、更に進化させようと関係者一同刺激を受けました。まさに、善政競争です。
今年は、「LM地議連」の10年という節目にあたります。また、翌年には、「マニフェスト大賞」が10回目となります。今日までに集まった、政策の数々は、まさに日本の財産と言って過言でないと思います。目に見えない、汗と涙、努力、そして、それぞれ多くの人と人との出逢いやつながりも詰まっていると感じています。それを生かすべき活動も、2015年に行われる統一地方選を意識し、動き始めています。また、マニフェスト大賞のロゴも刷新され、認知向上、「善政競争」を広めたいという考えであれば、利用できるようになっています。
今年も、一人では何もできませんが、全国の地方議会から政策を発信している仲間とともに活動できる喜びを感じながら情報交換をし、地域から国を変えていくために「何ができるか」を、夢をもって語り、絆づくりをしていきたいと思います。
コラムを最後までお読みいただき、ありがとうございます。引き続きLM地議連の活動、そして、本コラムにご注目ください。そして、ぜひ、仲間になっていただけるように願っております。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
- 著者プロフィール
- 斎藤 直子(さいとう なおこ):戸田市議会議員。無所属。大阪府東大阪市出身。2001年初当選し、現在4期目。ローカル・マニフェスト推進地方議員連盟共同代表。政治を身近に、わかりやすくをモットーに映像などを利用して活動中。
HP:戸田市議会議員さいとう直子オフィシャルサイト
facebook:斎藤 直子
- LM推進地議連の連載コラム
- 第66回 <議会改革日本一>を目指して~議会への市民参加の充実を求めて~(さいたま市議会議員 高柳俊哉氏)
- 第65回 議員にしかできないこと、存在意義ではなく存在価値を示そう!(桐生市議会議員 井田泰彦氏)
- 第64回 通称「乾杯条例」の劇的!?ビフォー・アフター(京都市議会議員 山本ひろふみ氏)
- ローカル・マニフェスト推進地方議員連盟(LM推進地議連)連載コラム一覧