5割が新聞を読まない、将来的にも購読する気がない―18歳意識調査 (2018/10/17 日本財団)
日本財団は10月からスタートした「18歳の意識調査」の第2回として、新聞を中心としたメディア関係の調査を行いました。10月15日からの新聞週間に合わせ、若者が情報源として新聞をどのように位置づけているか、他のテレビやソーシャルメディアなどの情報源に対する信頼度・利用頻度などを調査しており、概略をお知らせします。
- ▼ポイント
- 52.5%が新聞を読んでいない。読まない理由の1位は、「面倒くさい・読む時間がないから」
- 情報源は1位「テレビ番組」(77.6%)、2位「ソーシャルメディア」(39.8%)
- 信頼しているメディアは1位「テレビ番組」(50.3%)、2位「新聞」(37.3%)
- 紙の新聞に対しては51.8%、オンラインは69.6%が「お金を出して購読しようと思わない」と回答
- 新聞に望むことは「わかりやすさ・読みやすさ」「興味のある内容」「紙面の見やすさ」「偏りのない内容・中立な内容」
- ▼過半数が新聞を読んでいない
- 新聞を読まない理由は、「面倒くさい・読む時間がないから」(50.7%)が1位
- 次いで「新聞をとっていない・読む習慣がないから」(30.7%)、「高いから・お金がかかるから・金銭的余裕がないから」(28.3%)
構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはならない
- ▼情報源は「テレビ番組」(77.6%)が1位
- 2位「ソーシャルメディア」(39.8%)、3位「ニュースサイト」(36.4%)、「新聞」は14.8%
- ▼情報源の選択理由は「便利だから」(38.1%)が1位
- 次いで「無料だから」(33.5%)、「普段からよく目にするものだから・昔からあるから」(31.6%)
- ▼信頼できるメディアの1位は「テレビ番組」(50.3%)2位「新聞」(37.3%)
- そのメディアを信頼する理由は「情報が正しいか流す前にしっかり確認していそうだから」(25.4%)がトップ。次いで、「分かりやすい・詳しいから」(24.9%)、「情報の出どころが明確なので」(24.5%)
- ▼過半数がお金を払ってまで購読しようと思っていない
- 紙の新聞に対しては51.8%、オンラインは69.6%が「お金を出して購読しようと思わない」と回答。
- お金を出してもよいと回答している人は、紙が「月1,000円まで」、オンラインは「月500円まで」が最多。
- ▼新聞に望むことは?「わかりやすさ・読みやすさ」「興味のある内容」「紙面の見やすさ」「偏りのない内容・中立な内容」
- 「新聞がどのように変わったら読みたいと思うか」との問いには、専門用語の解説などがもっと充実すると読みやすくなると思う(男性)、イラストやカラーで読みやすく(女性)、偏見報道のない、中立的な記事が書ける新聞(男性)、文字がぎっしり詰まっていない新聞(男性)、などの意見が寄せられた。
本設問についての記述回答は以下をご覧ください。
日本財団:18歳意識調査 「第2回– 新聞 ー」 自由回答集
■調査報告書について
詳細については、報告書をご覧ください。
・第2回18歳意識調査「テーマ:新聞について」要約版
・第2回18歳意識調査「テーマ:新聞について」調査報告書
第2回調査は10月15日からの新聞週間に合わせて「メディア」についての調査結果を発表する予定です。
■18歳意識調査について
2015年の改正公職選挙法で選挙権年齢が20歳から18歳に引き下げられ、翌年の参院選から新たに「18歳~19歳」が投票に参加しました。民法の改正に伴い2022年4月には成人年齢も18歳に変わります。そこで日本財団は、18歳の若者が何を考え、何を思っているのか。家族、友人、恋人など身の周りの人たちとどんな人間関係を築き、社会と向き合おうとしているのか。継続的に調べる「18歳意識調査」をスタートさせました。次代を担う18歳が政治や社会、仕事、家族、友人、恋愛などをどのように考え、意識しているか、幅広く知ることで新しい社会づくりに役立てるのが狙いで、多くの社会課題に取り組む日本財団の事業にも調査結果を反映させたいと考えています。
第3回調査は「恋愛・結婚観」について実施し、調査結果を発表する予定です。
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