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「自分たちのまちは自分たちで守る」青パトの防犯効果に期待―野田義和 東大阪市長 (2016/12/2 政治山)

 地域防犯を支え、コミュニティの再生にも貢献する事業として注目されている青色回転灯装備車(以下、青パト)、8台の新たな車両が東大阪市で出発式を迎え、野田義和市長も出席しました。青パトの活用に期待を寄せる市長に、防犯活動の課題と展望についてうかがいました。

東大阪市で新たに稼働する青パトと「トライくん」

東大阪市で新たに稼働する青パトと「トライくん」

――東大阪市における、まちの安心安全に関する課題認識と行政の取り組みについてお聞かせください。

 東大阪市治安対策本部会議の開催により毎年、大阪府警察本部から貴重な意見をいただき、治安対策を講じています。

 高齢者をターゲットにした振り込め詐欺を含む特殊詐欺事件の増加、または女性や子どもを狙ったわいせつ事案等、市民の不安を煽る犯罪は、いまだ頻発している状況とお聞きします。

 まちの安全安心に関する行政と地域の協働といたしましては、東大阪市自治協議会や各防犯協議会、防犯委員会で青色防犯パトロールや防犯カメラ、防犯灯などの事業、街頭犯罪や子どもなどを狙った犯罪の抑止に努めています。また、特殊詐欺に対しては高齢者を対象とした振り込め詐欺被害防止機器設置事業を行っています。

出発式で挨拶する野田義和 東大阪市長

出発式で挨拶する野田義和 東大阪市長

――住民の防犯意識と防犯パトロールなどの主体的な取り組みについてはいかがでしょうか。

 地域住民の自主防犯活動として自治会や防犯協議会等の団体による「自分たちのまちは自分たちで守る」活動が高まっています。取り組みの一つとして、青色のパトライトを搭載した車両が地域を巡回する「青色防犯パトロール活動」が進んでいます。

 日本財団の助成金および東大阪市からの補助金を活用し青色防犯パトロール車両が導入され、ますます活動が充実するようにと思っております。また、防犯思想の普及宣伝、街頭キャンペーンにも取り組んでいただいており、行政としても、ひったくり防止カバーの配布等の啓発品についても補助しているところであります。

出発式の様子

出発式の様子

――青パト助成事業への今後の期待と展望をお聞かせください。

 東大阪市では全小学校区に青パトが配備できるよう取り組んでおります。また、ラグビーワールドカップ2019の本市の花園ラグビー場での開催にむけ、安全で安心して暮らせるまち東大阪市をアピールしています。今後も日本財団の青パト助成事業について継続していただき、青パト普及にご支援をお願いしたい。

野田義和 東大阪市長

<取材協力> 野田義和(のだ よしかず) 東大阪市長
昭和62年から東大阪市議会議員(5期)、その間に市議会議長(2回)、市監査委員を務める。平成19年10月に東大阪市長(3期目)に就任し、現在、全国市長会評議員、近畿市長会会長、大阪府後期高齢者医療広域連合長を務めている。

 

<取材> 市ノ澤 充
株式会社パイプドビッツ 政治山カンパニー シニアマネジャー
政策シンクタンク、国会議員秘書、選挙コンサルを経て、2011年株式会社パイプドビッツ入社。政治と選挙のプラットフォーム「政治山」の運営に携わるとともにネット選挙やネット投票の研究を行う。

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