[東京・台東区]台東区の広報紙新年元旦号は新聞折り込み (2019/12/6 マイ広報紙)
この記事は「広報たいとう 令和元年11月20日号『広報「たいとう」元旦号と「たいとう区議会だより」新年特集号は新聞折り込みでお届けします』」を紹介し、コメントしたものです。
自治体が発行する広報紙は、いくつかの配布方法があります。代表的なのは、町内会(町会)・自治会の協力を得て、配布を行うという方法でしょう。その他、シルバー人材センターなどに業務として依頼しての配布といった方法もあります。もちろん、戸別の配布だけではなく、公共施設や駅などに配架して受け取ってもらうという方法も合わせて採用されているはずです。
今回ピックアップする東京都台東区は、普段は町会を通じた配布を行っているようですが、新年の号は新聞折り込みでの配布を行うとのことで、そのお知らせが11月号に掲載されていました。
「区報の元旦号と議会報の新年特集号は1月1日の新聞に折り込んでお届けします。」とのことです。1月1日の新聞には様々な折り込みがなされるので、その中に広報紙も加えるということなのでしょう。出来るだけ多くの人に自治体の広報紙は配布されるよう、各役所は苦心しているところだと思いますが、こうして一年のうちの代表的な日には新聞折り込みを行って、普段は受け取ることが出来ていないかもしれない層にアプローチするというのは大変優れた取り組みだと思います。
ただ、この新聞折り込みにするという方法には難点があります。新聞を購読していないところには広報紙が届かなくなってしまう可能性があるのです。
この点、台東区は対策を講じていて、「区内在住で、次の新聞を購読していない方へ、希望により郵送します。」と郵送での対応を行うことが予告されています。
この予告もあることから、11月号に元旦号の新聞折り込みを予告する記事が掲載されているのでしょう。
理想を言えば、すべての住民に隈なく届けたいのが自治体の広報紙です。その理想の実現へ向かって、様々な方法が模索されているという好例が今回の台東区であると言えると思います。
- [筆者]東京工業大学環境・社会理工学院研究員/本田正美
- [参考]広報たいとう 令和元年11月20日号
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