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ITを活用して働き方改革を実現する~ITの活用例とは~ (2018/3/1 nomad journal

関連ワード : IT 働き方改革 労働・雇用 

なぜITを活用するのか

ITの活用で今、盛んに議論されているのは、これまで難しかったテレワークについてです。ITを活用することで、自宅にいても会議に参加することができますし、業務上の連絡もコミュニケーションツールを利用することで、離れていても連絡を取り合うことができます。また、社内でのコミュニケーションを円滑にすることができ、AIを活用すれば業務を効率化することもできます。そのため、ITを活用する企業が増えてきているのです。

パソコン

テレワークの行うことで柔軟な働き方が実現できる

テレワークとは、「ICT(情報通信技術)を活用して、時間と場所を有効に活用できる柔軟な働き方のこと」であり、働き方改革と併せて、注目されているキーワードです。なぜテレワークかというと、「結婚、出産、子育て等を契機に仕事を離れる女性は多い」ので、「女性の就業の妨げとなっている要因を排除する方策として期待」されているのです。テレワークには情報の管理や労働時間の管理など、課題もありますが、テレワークを導入することで、労働生産性が向上した企業もあり、また、従業員自身も労働生産性が向上したと考えてます。

実際に総務省の調査によれば、「テレワーク導入済みの企業のうち、労働生産性向上を目的としてテレワークを導入した企業はおよそ6割であ」り、「その内およそ8割以上の企業がテレワーク導入により目的とする効果を得たと回答」しています。こうした目的を実現するためにもITの活用は不可欠でしょう。

コミュニケーションツールを活用する

コミュニケーションツールはこれまでもメールでのやり取りがありました。しかし、メールの場合、これまでのやり取りを追いづらい、複数の人が参加したやり取りがしづらいということがあります。コミュニケーションツールを使うことで、複数のメンバーが同時にやりとりすることができますし、自宅にいてもこのやり取りに参加できます。また、対面のコミュニケーションと違って、文字で残るために、誰がどのような発言をしているのか確認することも可能です。

特に最近注目されているのはSlackです。他にもコミュニケーションツールは多数出ていますが、slackはアプリとの連携などもスムーズに行うことができ、大変便利です。例えばSlackを積極的に活用しているDeNAでは「強みである圧倒的なユーザビリティの高さやエンタープライズでの利用に耐えうるセキュリティの堅牢さをよりブラッシュアップし、より多彩なシステムとの連携を可能にし、業務効率化を推進する機能を備えていくこと」に期待しているとしています(「DeNA×Slackが目指す「別次元の働き方」(東洋経済))。

ただのコミュニケーションツールではなく、働き方そのものを変えていく可能性もあると言えます。確かにSlackは大変使いやすいコミュニケーションツールであり、グーグルカレンダーなど他のアプリとの連携もできるので、業務改善にも役立ちます。

AIの活用で業務の効率化ができる

最近注目のAIですが、すでに業務改善に利用している企業もあります。総務省の調査によれば、「「業務効率・生産性の向上」、「省力化・無人化」、「不足している労働力の補完」といったことに関心を持つ企業が多」く、「従業員数301人以上の企業では、活用目的として多くの項目を挙げており、労働生産性の向上だけではなく、商品・サービスの高付加価値化や、人員・機械・設備等の最適配置や安全性向上等についての期待も高い」と言えます。

例えばAI面接というサービスがあります。AIを使うことで、「従来のエントリーシートと1次面接の代替として選考フローに取り込まれる。第一関門だったエントリーシートでふるい落とされることがなくなり、1次面接の機会を等しく得られ」、「さらに、人間の面接官による“勘と好み”に左右されることなく、科学的根拠に基づいた評価を受けられるようになる」のです(「就活に広がる「AI面接」で勝てる学生とは 無名大学は逆襲のチャンス、高学歴層は要注意」SankeiBiz、2018年2月15日)。こうしたことは面接を受ける学生だけでなく、面接をする側にもメリットがあり、業務改善にも役に立ちます。

他にも「無印良品」を展開する良品計画では、「“顧客視点シート&改善提案アプリ”に入力する回答文の作成作業」を効率化するためにAIを導入しています(「AIを活用したユニークな業務改善を目指す – 良品計画の“最初の一歩”」マイナビニュース、2016年5月16日)。その理由としては、「回答には具体的かつ詳細な内容が必要なため、他にも業務を抱える担当者にとってはかなり負荷の高い作業」であったためです(同上)。そこで、「システムに蓄積されている過去8年間の問い合わせ内容や回答事例から、今回の案件にも適用できるものをAIが選んでレコメンドするようにすれば、回答時間を大幅に短縮できるのではと考え」(同上)、導入されました。実際に業務は効率化されています。このように今後もAIは人材活用だけでなく、働き方改革にも活用されていくでしょう。

ITを使える人材になりましょう

ITを導入して働き方改革を推進している企業は増えてきていますが、まずはITそのものを使うことができなければ意味がありません。最新の技術の進歩に注目しつつ、ITを使える人材になりましょう。

記事作成/ジョン0725

提供:nomad journal

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