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訪日外国人の宿泊数2ケタ増 大阪では稼働率9割も (2017/11/12 Airstair

関連ワード : インバウンド 観光 調査 

観光庁は10月31日、2017年8月の宿泊旅行統計調査(第2次速報)の結果を発表した。延べ宿泊者数(全体)は5,472万人泊で前年同月比0.2%減だが、外国人延べ宿泊者数が646万人泊で前年同月比12.7%増を記録。8月としては調査を開始して以来の最高値だった。

ベッドルーム

日本人の8月の延べ宿泊者数は、4,827万人泊で前年同月比1.7%減となっている。外国人の延べ宿泊数は顕著な伸び率を見せており、9月の第1次速報値でも前年同月比で15.5%となっている。7月から3カ月連続で前年同月比2ケタ増は確実で、好調なインバウンド(訪日外国人)需要が鮮明になった。

8月の客室稼働率は全体で68.8%となり、80%超がシティホテル25カ所、ビジネスホテル20カ所、リゾートホテル9カ所。全体の稼働率では大阪府が87.6%と9割近くに達し、全国で最高値となった。

特にリゾートホテルが97.8%、シティホテルも92.5%で9割超となり、ビジネスホテルも89.2%と高い数値になっている。簡易宿所も含めて大阪府が全ての宿泊施設カテゴリーで最高値となっている。外国人延べ宿泊者数の4位は50万人の京都府、5位が43万人の沖縄県となっている。

【都道府県別宿泊施設タイプ別客室稼働率トップ5】
※( )数字は順位
※リホ=リゾートホテル、ビホ=ビジネスホテル、シホ=シティホテル、簡易=簡易宿所

1位:大阪府
 全体 87.6%
 旅館 68.4%(1)
 リホ 97.8%(1)
 ビホ 89.2%(1)
 シホ 92.5%(1)
 簡易 69.9%(1)

2位:東京都
 全体 79.6%
 旅館 57.1%(9)
 リホ 84.7%(7)
 ビホ 83.4%(7)
 シホ 82.3%(17)
 簡易 57.7%(3)

3位:愛知県
 全体 76.6%
 旅館 41.9%(37)
 リホ 68.7%(23)
 ビホ 82.1%(12)
 シホ 85.4%(11)
 簡易 62.8%(2)

4位:北海道
 全体 76.4%
 旅館 62.1%(4)
 リホ 70.7%(19)
 ビホ 85.4%(4)
 シホ 89.9%(3)
 簡易 56.9%(4)

5位:福岡県
 全体 75.9%
 旅館 32.6%(46)
 リホ 73.0%(15)
 ビホ 80.8%(17)
 シホ 86.4%(8)
 簡易 45.2%(14)
(観光庁発表2017年8月の第2次速報)

【都道府県別延べ宿泊者数トップ5】
※< >は外国人延べ宿泊者数、( )数字は順位

1位:東京都 516万人泊<152万人(1)>
2位:北海道 389万人泊<63万人(3)>
3位:大阪府 313万人泊<99万人(2)>
4位:静岡県 274万人泊<15万人(11)>
5位:長野県 270万人泊<6万人(18)>
(観光庁発表2017年8月の第2次速報)

外国人延べ宿泊者数では、三大都市圏(東京、愛知、大阪圏)が383万人泊(前年同月比10.3%増)、地方部が263万人泊(同16.4%増)となり、地方部の伸び率の高さが際立っている。国籍では1位中国、2位韓国、3位台湾、4位香港、5位米国で、上位5カ国・地域で全体の75.5%を占めている。

上位5カ国・地域の宿泊地の都道府県別のトップは、中国=大阪府、韓国=大阪府、台湾=東京都、香港=大阪府、米国=東京都となっている。

提供:Airstair

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