愛媛銀行による社会貢献 動物にも環境にもやさしい2つの活動とは (2017/6/21 nezas)
昨今、企業によるCSR活動が盛んになっています。愛媛県松山市に本店を置く愛媛銀行も、さまざまな環境保全や動物愛護の活動を展開し、注目が集まっています。地域と密着し、社会問題に取り組む愛媛銀行の取り組みとは、どのようなものなのでしょうか。
行員と地域全体で実現 使用済み油をディーゼル燃料に再利用
愛媛県松山市にある地方銀行・愛媛銀行は、さまざまなCSR活動を通じて、地域に根差した企業活動を展開している企業の一つです。
その中でも、特に重点活動に位置付けているのが「環境保護活動」です。2008年に「愛媛銀行環境方針」を制定して以来、行員の一人ひとりが森林整備や使用済み天ぷら油の回収など、地域環境の保護活動に取り組んでいます。
この「使用済み天ぷら油の回収」は、行員をはじめ地域住民から使用済みの油を回収し、バイオディーゼル燃料としてバスやトラックなどのディーゼル車両に再利用するという環境活動です。回収作業は、銀行の社宅や社員食堂、愛媛県内のほとんどの店舗で実施されており、回収開始の2008年12月から2016年3月末までに、約6万7,000リットルの廃油を回収しています。
約62トンのゴミ減量、約157トンのCO2削減などの効果が出ており、ゴミや石油使用量の削減を通して地球温暖化防止に貢献できる活動として、地域住民も積極的に取り組んでいます。
動物保護活動を通して命の大切さを伝える
環境活動だけではありません。愛媛銀行では、2011年10月に県と「愛媛県動物愛護推進連携協定」を締結し、人と動物が共生できる地域社会の実現を目指して、命の大切さの啓発活動を継続的に行っています。
活動内容は多岐にわたります。各支店に愛媛県動物愛護センターのパンフレットを設置し、地域住民への動物愛護における啓発活動の機会と場所を広く展開したり、同センターの認知度向上のためのパネル展などを開催して動物の終生飼育などの啓発を行ったりしています。
さらには、愛媛銀行のWebサイトに愛媛県動物愛護センターのバナー広告も設置し、より多くの人に愛護センターの活動を周知してもらうための施策を展開しています。
2011年の東日本大震災においては、被災動物の扱いや保護が大きな問題として提起されました。この時の被災動物の問題点などについても検証活動を行い、災害発生時にどのように被災動物と関わっていくべきかを新しいタスクとして定義し、県などと連携して継続した話し合いを行っています。
このような活動を通して、愛媛銀行は2017年3月、公益財団法人日本動物愛護協会主催の「第9回日本動物大賞」のグランプリを受賞し、地域とともに取り組む社会貢献活動が大きく評価されました。
愛媛銀行 CSR宣言
愛媛銀行は「社会の持続的発展を可能にするため、金融サービス事業を通じて、『ふるさと』に根ざした企業活動を実践し、公共的使命と社会的責任を果たす」ことをCSR宣言として設定し、前述以外にも多彩なCSR活動を展開しています。
その一つが「愛媛銀行ふるさと振興基金財団」の設置です。県内の地場産業の発展に寄与する産業・文化活動に対し、助成などの事業を行っています。
また、行員からの寄付などを主な財源として、福祉や教育、文化・スポーツ分野全般への助成活動を実施しているのが「ひめぎんCSR倶楽部」です。地域全体の文化活動の盛り上がりの一助として、広く寄与しています。
環境面においては、前述の油の再利用だけでなく、地域住民とともに森林整備などの活動も積極的に展開中です。下草取りや森林学校などの体験を通して、地域住民とともに環境を守り整備する方針を徹底しています。
さらには、「ライトダウン」「クールビズ」や、教育・文化・スポーツへの取り組みも実施しています。職場体験学習や陸上や卓球、音楽などの文化活動を通した地域の活動の充実と振興にも努めています。
愛媛銀行は「無尽」=「思いやり」の考え方を原点に、“助け合い”“協力し合い”“補い合う”「相互扶助」の観点を大切にしているのです。今後の活動にも注目していきましょう。
提供:nezas
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