開府500年で盛り上がる、甲府市の発展性と魅力とは (2017/4/21 nezas)
2020年の東京オリンピック・パラリンピックや、2027年のリニア中央新幹線の開通などで盛り上がる街が、山梨県甲府市です。今回はそんな、山梨県甲府市の紹介をしていきます。
市民とつくる歴史ある街 開府500年を迎える甲府市の魅力
甲府市は、1519年に戦国時代の猛将・武田信虎公が躑躅(つつじ)ヶ崎に居を構えたのが始まりで、2019年で500年という年月を歩んできた、甲府盆地に広がる歴史ある街です。武田家をはじめ、さまざまな歴史や多彩な伝統・文化を誇り、豊かな自然も美しいこの街には、重層的な魅力がたくさんあります。
2020年の東京オリンピック・パラリンピック、2021年の武田信玄公の生誕500年、2027年には東京~名古屋間で運転を開始するリニア中央新幹線で山梨にも新駅が開設されるということで、甲府市は賑わっています。このリニア計画では、東京・山梨間は約25分で結ばれるとされており、その立地の良さはますます注目を集めるでしょう。
市としても、開府500年とともに未来のまちづくりに繋げていくという「こうふ開府500年記念事業記念事業」を推進しています。計画の大きな方向性は三つあります。
まず一つめは、街として多様な歴史・伝統・文化などを再認識し、将来に向けてそれらを継承すること。二つめは、国内だけでなく海外にも戦略的なプロモーションを行い、知名度の向上を図るとともに、歴史・文化・産業・自然など、甲府市の魅力に繋がる地域資源を掘り起こしていくこと。三つめは、将来に向かって住みやすい街づくりを推進することで、移住定住の促進を図ることなどとしています。
スポーツを街づくりの柱に「スポーツビューロ」とは?
甲府市は、地域の活性化と効果的な情報発信の柱としてスポーツに注目し、新しいプロジェクトを展開しています。その第一弾が、「甲府スポーツビューロ」の設置です。
日本は今、東京オリンピック・パラリンピックの開催を控え、スポーツへの関心が非常に高まっていて、その重要性がさまざまなメディアでも発信されています。
スポーツに着目し、東京への利便性の良さとスポーツ環境に適した土地柄を最大限活用した活動が、「スポーツビューロ」です。トップアスリートの甲府市への移住などの働きをはじめ、スポーツイベントの誘致、スポーツ・ツーリズムの推進など、多角的な取り組みを行いメディアも積極的に活用しています。この活動に賛同するトップアスリートを甲府大使などに任命し、スポーツを通じた甲府市の情報発信を戦略的に行っているようです。
この活動は2027年までを一つの節目として、またそれ以降の街の未来も見据えた産官学の知見・ノウハウを集結し、スポーツイベントやスポーツ・ツーリズムの可能性をさまざまな方向で検討しています。
将来的な甲府市の発展性、住み心地、制度
甲府市の取り組みは、スポーツだけではありません。ビジネスにおいては、多くの業種を誘致していますが、特に起業や開業を希望するジュエリー・クラフト系のクリエイターの出店をサポートしています。販売店舗の整備・運営を推進することで、「つくる」分野の企業誘致による産業の活性化と雇用の創出を図っています。
このような分野に限らず、多くの中小企業に対する支援対策も産業の育成や雇用の拡大を図ることを念頭に推進しています。地場産業の振興も含めて「稼ぐまち甲府」を目指して、働きやすい環境づくりも進めているのです。
また、重要な地場産業であるワインは、山梨大学と連携してスパークリングワインの開発事業を展開しています。新商品の開発や地域のブランド化、販路拡大など、魅力ある商品のPR企画は今後ますます注目でしょう。
さらには、農業・林業の振興事業も活発化しています。経営規模の拡大を目指す認定農業者の方への農地集積に対するサポートや、この分野への就業を希望する若年層への就業支援なども推進し、未来に向けて農業経営を目指す担い手の育成・確保のための活動を行っています。山梨の財産である山を守るという視点で、市有林や民有林の造林・保育、間伐などの森林整備なども実施しています。
歴史や名所が多数残る日本有数の観光地・甲府市は、開府500年に向けて盛り上がるだけでなく、これからの発展も視野に入れてさまざまな取り組みを行っています。これからますます目が離せないでしょう。
提供:nezas
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