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【妻から見た、家族の地方移住のメリットとデメリット】都会も地方も変わらない? 気になるお金まわりのこと。 (2017/2/24 nezas)

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気になる、食費と家賃の違い

都会も地方も変わらない? 気になるお金まわりのこと1東京から福岡へ移り住み始めてもうすぐ4年。東京で暮らす友人たちから良く聞かれるのは「物価はどのくらい違うの?」という質問。やはりお金まわりのことは気になりますよね。まずは、日常の買い物において、野菜のコスパの高さに初めは驚きました。「こんなに安くて、こんなに美味しい!」と。素材が新鮮なので、蒸すだけなど簡単な調理方法で美味しく食べられるのも、家族の毎日の献立を考える身としては助かっています。

家賃の相場感は、東京の約半分といったところ。駐車場代も良心的なお値段です。土地も安いようで、私の住んでいる町には広々とした立派な一軒家がたくさん建っている印象があります。

外食の相場と選択肢

都会も地方も変わらない? 気になるお金まわりのこと2東京で暮らしている頃は、平日も週末も外食をする回数が多かったように思います。けれど移住をしてからはその回数はめっきり減りました。一番の理由は、お店の選択肢が少ないからだと私は感じています。外食の費用は、都会のお値段に比べるとやや安いけれど、周囲に競合店が軒並ぶ環境ではないせいか、「もう一度食べたい!」と思えるお店との出会いは多くありません。

ただ、移り住んでから感じるのは、一番美味しくて、一番贅沢なごはんは、よそのお家のごはんだということ。近所の友人たちで集まる「もちより会」や、おすそわけをいただく機会も多く、それでいてお店よりも美味しく、優しいごはんを味わうことができるのです。

行きつけのレストランがいくつもある場所よりも、大切な人たちで囲むごはんこそが、私にとっても豊かな“外食”だと感じています。

都会の暮らしではなかった出費

都会も地方も変わらない? 気になるお金まわりのこと3家賃や食費が安かったりする反面、都会の暮らしではなかったような出費もあります。例えば、エネルギー関連。東京のように都市ガスが通ってないので、灯油を使う機会が多くなりました。お風呂のお湯を沸かしたり、冬は石油ストーブをつけるために、灯油は常に欠かせません。

他にも、春夏には家の中に虫が入ってくることが多いので、その対策にもお金を使います。これまで私はムカデと蜂に刺されたことがあり、去年からはムカデ用の蚊帳の中で寝ています。虫や鳥が元気に暮らしている環境は、子どもにとって遊びと学びの場にもなるのですが、害虫に関しては正直心にストレスを感じることもあります。

レジャーのために出掛けなくても、近所の海で満たされる

都会も地方も変わらない? 気になるお金まわりのこと4休日の過ごし方にも変化がありました。時には博多や天神まで出ることもありますが、基本的には家の近くで過ごしています。

春と秋には町のお祭りやイベントがたくさんあり、友人たちが出店していることもあれば、自分が参加者として加わることも。夏は地元の人たちが知る穴場の海でのんびり過ごします。花火大会もあり、浜辺で寝転びながら見上げる花火は最高です。冬は夕陽を眺めることができる潮湯や、隣町の温泉でゆっくり温まることも。

家族でヨットハーバーまで散歩をしたり、買い出しの帰り道に海へ沈む夕陽を見たりと、なんでもない日に、心休まる景色が目の前に広がっている環境は、お金には換えられない豊かさをもたらせてくれています。

出費の違いがあるだけで、大きく変わりはない

都会と地方のお金まわりの話。結論としては、暮らしの出費は違いがあるだけで、費用としては大きく違いはないように感じています。家賃は下がりましたが、その代わりにお風呂を沸かすための灯油代がかかったり、車のガソリン代がかかったり。どこで暮らそうとも、その土地ならではの節約のポイントがあることを、両方の暮らしを味わってみてわかりました。

メリット・デメリットのまとめ

都会も地方も変わらな 気になるお金まわりのこと53回に渡りご紹介した「妻から見た、家族の地方移住のメリットとデメリット」。あくまでも私の暮らす町の、私たち家族のケースなので、他の土地や他の家族がどう感じるかはわかりません。ただ、地方で暮らすようになってから感じることは、身体と心に余白ができたような気がします。簡単な言葉で言うと、どこかゆったりとした気持ちになっているような。

もちろん仕事や育児に追われて疲れ果てることもあるのですが、そんな日でも窓から見える朝日やお月さまに心が洗われたり、空高く飛んでいる鳶を眺めていると背筋が伸びてきたり、近所の友人が届けてくれるおすそわけに癒やされたり。

そんな小さな瞬間が、暮らしの中でかたくなっていた心や身体をほぐしてくれています。

自分の隣に、毎日パートナーと子どもがいる。だからこそ、自分の心はできる限り優しい方へ向いていたいと思いますよね。家族にも自分にも優しい暮らしを。そう心に置くことで、どこで暮らしていたとしても、柔らかな風は吹いてくるのかもしれません。

大浦麻衣
大浦麻衣
「心が柔らかくなる、小さな時間」をコンセプトにするオンラインショップ「よりそう。」の店長。2013年3月に東京から福岡県福津市に移り住み、家族4人で暮らしている。海と山とあたたかな人に囲まれながら、仕事と育児に奮闘中。

提供:nezas

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