在宅介護関連の円滑な情報収集をサポートする地域ケア情報検索サービス開設 (2016/4/27 認知症ねっと)
業界初の地域ケアにおける情報検索サービス「たすケア」開設
平成28年4月20日、専門家によるガイド記事や在宅介護関連サービスの検索が可能な、地域ケア情報検索サービス「たすケア」を開設したと、株式会社カカクコムが発表した。
なお、今回のような情報検索サービスの開設は業界初となる。
在宅介護とそれを取り巻く社会状況を踏まえて
現在日本においては高齢化が急速に進展してきており、その勢いは衰えを知らない。またこうした中、介護環境においてとりわけ在宅介護が最多となっており、今後の増加も見込まれている。
その一方で、厚生労働省は地域包括ケアシステムの構築を推し進めており、それにより各自治体がそれぞれの地域ごとに介護サービスや支援を自主構築し、これを通じ個人レベルでの住環境整備や健康管理の主体的実行を推奨している。
このような状況であるにも関わらず、個人単位での在宅介護に関する一元的情報収集は困難な現状にあり、認知症等の繊細なケアを必要とする介護を在宅で行うには、厳しい環境だと言える。
こういった現状から、株式会社カカクコムは今回在宅にて介護をするにあたり、必要な医療や介護または地域サービスに関する情報をインターネット上に集め、ユーザーが必要とするときに手軽に入手できるよう、地域ケアの情報検索サービス「たすケア」を開設した。
高齢者支援に関する地域サービス情報とテーマ別専門ガイド記事等が検索可能
今回リリースされた情報検索サービス「たすケア」では、訪問介護や居宅介護支援また配食サービス等の在宅介護サポートから、グループホームやデイサービス等といった施設サービス、福祉用具の販売やレンタルといった自宅における設備サポートまで、事業者情報が幅広く掲載されている。
これら事業者情報は、施設利用や「自宅に来てくれる」等、ニーズ別に項目化されており、エリアごとでの検索が可能となっている。
加えて、認知症やレビー小体型認知症、脳卒中といった症状、同居やリハビリといった多くのテーマから、ユーザーの抱えている悩みの解決法や原因について検索することができる。
この他にも、介護体験談やカテゴリ別のレポートも閲覧可能だ。
対象地域は、東京23区から始め、今後順次拡大予定である。
- 関連記事
- 会社に隠せば隠すほど深刻になる親の介護を考える
- 「老老介護」の実態は?60歳以上の2割以上が「現在も介護している」と回答
- 厚労省が認知症高齢者への介護サービスの実態を調査
- ケアマネージャーの55%、「介護殺人・無理心中」を危惧
- 千葉市が始めた「在宅介護の訪問レッスン」とは?