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「老老介護」の実態は?60歳以上の2割以上が「現在も介護している」と回答 (2016/4/1 QLife

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5年前まで介護していた人は半数

 2015年4月に介護保険制度が改正され、介護施設や介護サービスが増加するなど、超高齢化社会に対応すべく、介護を取り巻く環境や制度が変化している昨今。高齢者は介護についてどのような意識や不安を持っているか。株式会社ネオマーケティングが調査を行いました。

老夫婦

 60歳以上の男女1,000人を対象に、自身の介護経験や介護施設に入所する不安などを聞いたところ、いわゆる「老老介護」の実態が明らかになりました。介護の経験があると答えた332人のうち、「現在も介護をしている」と回答した人が22.6%。5人に1人の高齢者が現在進行形で介護を行っているのです。

 年代別で見ると、60代の24.7%、70代以上の15.1%が「現在も介護をしている」と回答。全体では「過去1年前まで」が7.2%、「過去1~2年前まで」が5.7%でしたが、過去5年前まで介護をしていた人を合わせると53.3%にのぼりました。

女性の方が介護施設に不安を感じている

 自分が介護施設へ入所することを想像した場合の不安は、「スタッフの対応」が67.2%で最も多く、「他の住人との人間関係」「慣れない環境による体調の変化」と続きます。全ての項目で女性が男性を上回りました。女性の方が介護施設への不安が大きいようです。

 また、シニアの人たちは、介護を受けずに済むために認知症予防にも取り組んでいます。具体的に実行していることを聞いたところ、「適度な運動をする」が59.5%で最も多く、「食生活に気をつける」「外出をする」「人と話す機会を設ける」などが多い結果になりました。

 予防のため「行っていることはない」という回答は、女性が11.9%に対し男性が22.4%。また、行っている予防の全ての項目で女性が男性を上回りました。女性の方が介護施設への不安が大きい分、介護を受けずに済むための認知症予防にも積極的なのかもしれません。(林 渉和子)

掲載元:QLife

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