千葉市・幕張地区でドローンの配送実験、ワインや薬などの配送に成功 (2016/4/12 DRONE BORG)
2016年4月11日、千葉市・幕張地区にてドローンを使った配送の実証実験が行われました。
千葉市・幕張新都心は国家戦略特区に指定されており、2019年までにドローン配送の事業化を行う方針です。
参考:イオンが千葉市で行われるドローン配送の実証実験に参加を表明
11日の実証実験では、顧客がワインを購入したことを想定し、イオンモール幕張新都心の屋上(高さ23メートル)から隣接している豊砂公園にワイン1本の配送が行われました。また、公園からマンション屋上(高さ31メートル)への薬の宅配実験も行われました。機体はGPSを利用した自律制御で飛行。今回の実験では、機体への風の影響や都市部の電波状態の確認などが行われました。
千葉市は、東京湾沿いの倉庫から海上を飛行して幕張新都心地区まで顧客に荷物を届けるドローン配送を目指し、今後も実験を続けていくとしています。
実証実験に合わせる形で、11日には東京圏国家戦略特別区域会議に設置された「千葉市ドローン宅配等分科会」の会合も行われ、熊谷千葉市長や自律制御システム研究所の野波健蔵氏などが参加。今後は月に1回ずつ検討会が行われていく方針です。分科会には楽天やNTTドコモなどが参加している技術検討会が設定されており、飛行実験に関する検討も行われます。
企業の誘致にも積極的な千葉市
千葉市はドローン関連企業の誘致にも積極的で、新年度より関連企業に対して1年間の補助を行う方針であることを明らかにしています。ドローン関連企業が千葉市内に新たに進出したり、拠点を増やす場合には、法人市民税相当額やオフィス賃貸料の半額を給付するとしており、年間の補助上限は150万円となります。
参考:千葉市がドローンの研究開発や販売、サービスなどを行っている企業に1年間の補助を決定
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