ひとり親家族の子育てと仕事を両立、日本初のシングルマザー専用シェアハウス(2/2)  |  政治・選挙プラットフォーム【政治山】

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ひとり親家族の子育てと仕事を両立、日本初のシングルマザー専用シェアハウス(2/2) (2014/5/8 政治山)

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子育ての仲間ができることで孤独を感じない

――特徴を教えてください。

「特徴は大きく3つあります。第1に『子どもがきょうだいのように育つ』こと。兄弟姉妹がいる方は身に覚えがあると思いますが、お兄ちゃん、お姉ちゃんが弟、妹を見てくれることは、親の子育ての負担を大きく軽減してくれます。ペアレンティングホームでは子どもたちがまるできょうだいのように暮らしています。少子化できょうだいがいない子どもが多い中、子ども同士で遊び、面倒を見合うことは子どもにとっても貴重な体験になります」

「次に『子育ての仲間ができる』こと。ペアレンティングホームでは子育てで孤独を感じるということがありません。入居しているのは同様に子育て中の人ばかり。お互いの子育ての経験を気軽に共有できる仲間がすぐそこにいるのです。すぐに話す事ができる大人が近くにいる、ということもお母さんたちにとっては心を軽くしてくれる大切な条件なのです」

「最後に『チャイルドケア』を共有できること。ペアレンティングホームでは独自の研修を受けてもらったチャイルドケアシッターさんを週に1~2回、17時~21時の間、各ホームに派遣しています。チャイルドケアシッターさんはその日の夕飯の準備と、子どもたちの見守り保育を行います。週に1、2回でも夕飯の準備から解放される。これは働くお母さんにとってはとても嬉しいサービスです。提供される夕食は玄米菜食を基本としていて、心や体だけではなくて胃腸まで休める日をお母さんに提供しています。このように、子育てをみんなで共有することでお母さんが自分のための時間をつくることができ、子育ても仕事も前向きに楽しく両立できる環境が整っていくのです」

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みんながいる安心感、気持ちを共有

――入居者からはどのような声が聞かれますか。

「ペアレンティングホーム高津の入居者の方に、ここに住むようになって良かった事はと訪ねた時の答えをご紹介します」

  • 良かったことだらけです。みんながいる安心感や、話や相談ができる相手がいることが心強いです。子どもたち同士が遊んでいてくれるので、手が空いて助かります
  • 同じ境遇の人たちということもあり、みんな、気持ちを共感してくれたり、親身になってくれるのが、あたたかく、予想以上にうれしいことです
  • 共益費の中に水光熱費以外に、玄米菜食の食費や作ってくれる費用も入っているし、トイレットペーパーやハンドソープなども共益費に入っていたので、かなり、かなりお得だと思います

――ペアレンティングホームが成功している要因は何だと思いますか。

「ペアレンティングホームは、建築家である私をプロジェクトリーダーとして、保育園の経営者、不動産業者の皆さんと協力することで成り立っています。それぞれの専門分野を持ち寄り、お互いがフラットに仕組みを作り上げていくことで、一業種では難しいようなプロジェクトでもこのように実現し、運営していくことができます。企業、業種の壁を超えたプロジェクトの在り方としても新しい試みだと感じています」

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秋山怜史氏【取材協力】
一級建築士事務所秋山立花 秋山怜史

1981年生まれ。2008年に一級建築士資格を取得し、一級建築士事務所秋山立花を設立。「社会と人生に新しい選択肢を提案する」を理念とし、社会に対して新しい選択肢を産み出す活動をしている。2012年に日本で初めてのシングルマザー専用シェアハウス「ペアレンティングホームプロジェクト」を企画。その他に、「川崎ウェディング」(平成26年度川崎市イメージアップ認定事業)。シェアオフィス「cosmos」など。
関連リンク
※ひとり親家庭の支援について(厚生労働省雇用均等・児童家庭局家庭福祉課 平成26年3月)(pdfファイル)
ペアレンティングホーム公式ホームページ(外部リンク)
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