[神奈川・座間市]社会的孤立状態にある人のフリースペース「みんなの居場所 ここから」を開設 (2021/9/22 株式会社ぎょうせい)
神奈川県座間市(13万1700人)は、ひきこもりなど社会的な孤立状態にある人の社会参加の第一歩を支援するため、状態や目的に合わせて利用できる施設「みんなの居場所 ここから」を開設した。「ここから」は、何もしなくてもよい「居場所」。読書などをして自由に過ごせるフリーカフェや気軽に参加できるイベントなどを行うサロンが中心で、そのほかにも、ひきこもり状態にある本人や家族などからの相談受付や、本人や家族向けのセミナーの開催、ボランティアや簡単な作業なども行う「ここからワーク」なども実施していく予定だ。
同市ではこれまで働きたくても働けない人を支援する「就労準備支援事業」や相談に来られない人に支援を届ける「アウトリーチ支援事業」を実施してきたが、その中で支援につながった人の自宅以外の居場所の重要性がわかってきたことが背景にあり、「ここから」の開設につながったという。
利用時間は月曜~金曜の午前10時から午後4時まで(第4月曜、祝日・休日は除く)。定員は15人ほどで、市民なら誰でも予約なしで利用できる。市からの委託を受けて生協などの共同事業体が運営している。
(月刊「ガバナンス」2021年8月号・DATA BANK2021)
- 関連記事
- 座間市の人口・財政・選挙・議員報酬
- 待ちの姿勢から早期発見、早期支援へ―「子ども第三の居場所」で永松悟 杵築市長に聞く
- 自殺対策は生きることの支援―江戸川区の自殺対策計画
- 参院選2019政策ピックアップ―「孤独担当大臣」を設置・国民民主党
- 心の壁を減らすのは、「接する」ことと「知る」こと―ダイバーシティ&インクルージョン意識調査
- 株式会社ぎょうせいは、1893年(明治26年)の創業以来、当社は各行政分野の専門法規集、都道府県・市区町村例規集など多数の行政・自治分野に関わる書籍を発行してきました。「月刊ガバナンス」は、自治体職員の総合情報誌として2001年(平成13年)に創刊し、自治体職員の皆様をはじめ、議員や地方自治に携わる多くの方々にご愛読いただいています。