米国、THAAD試験を近日実施か 株式会社フィスコ 2017年7月10日
米国は近日中に、中距離弾道ミサイルに対する高高度ミサイル防衛システム(THAAD)を試験する。7月7日、ロイター通信に米国の情報筋2人が明かした。
情報筋によると、この計画は数カ月前に計画されていたもの。しかし、7月4日に北朝鮮が発射した大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射実験で、米国の防衛において重要性が高まった。また、今回はアラスカに配備されるTHAADで試験する予定だという。中距離弾道ミサイル(IRBM)に対応させるの試みは初めて。
中距離弾道ミサイルは3,000~5,500kmを飛行範囲とする。北朝鮮から発射されれば、米国西海岸には到達しないが、アラスカまで攻撃が可能となる。一部の米国の専門家は、7月4日に北朝鮮がテストしたミサイルは、同地まで届く可能性があると指摘している。
北朝鮮などからのミサイル攻撃を防ぐために、米国軍は、グアムにTHAADと迎撃機を配置している。同情報筋によると、米ミサイル防衛当局は「7月初旬にTHAADの飛行試験を実施することを目標としていた」と明かした。
北朝鮮がミサイル実験を活発化させて以来、米国は、日本と韓国とともに、ミサイルシステム試験や爆撃機の共同訓練を行っている。
(文・英文大紀元PetrSvab/翻訳編集・佐渡道世)
【ニュース提供・大紀元】
<FA>
- 関連記事
- 北朝鮮、ICBMを発射 専門家「米中が野放しにしない」
- 米韓首脳会談 トランプ大統領、同盟国の安保と北朝鮮の人権問題を強調
- THAAD巡り中韓が駆け引き 北朝鮮に接近の中国、“探知情報を日本と共有しない”と韓国
- 済州島到着の国際クルーズ客船、中国人観光客3400人が下船拒絶
- 中国:韓国ツアー販売禁止か、THAAD「報復措置」さらに強化へ
- 株式会社フィスコは、投資支援サービス等を提供するプロフェッショナル集団です。2013年4月19日に、インターネットを使った選挙活動を解禁する公職選挙法の改正に伴う新たなコンテンツ提供を発表し、各政治家の発言要約や影響分析のコンテンツ提供を開始しており、その付加価値向上に取り組んでいます。