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北朝鮮、ICBMを発射 専門家「米中が野放しにしない」  株式会社フィスコ 2017年7月5日

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 米国のティラーソン国務長官は4日(日本時間5日朝)、「北朝鮮の大陸間弾道弾(ICBM)発射を強く非難する」との声明を発表した。米政府は北朝鮮が4日に発射したミサイルが、ICBMだったことを認めた。

 ミサイルは、日本時間の4日午前9時半に、北朝鮮の北西部から発射され、39分間飛行し、最高高度は2,802kmまで達し、933km飛行した。

 ロイター通信は、専門家の話として、今回のミサイルは、飛行時間や落下地点などから推測すると射程6700キロになる可能性があり、アラスカのすべてがその中に入るという。ICBM発射の成功は米国にとって大きな脅威となった。

 これに対し、マクマスター米大統領補佐官(国家安全保障担当)はCNNに「北朝鮮の脅威が迫ってきている」と話し、トランプ米大統領から「間違いを二度と繰り返してはいけない」、「軍事行動を含む全ての対策を検討するよう」との指示を受けたと述べた。

 挑発行為を繰り返す北朝鮮を抑制するため、米太平洋艦隊は5月26日、原子力空母ニミッツを太平洋の北西部に派遣すると発表した。すでに同地域で展開中の空母カール・ビンソンとロナルド・レーガンに続き、3隻目の空母が配置された。

 レオン・パネッタ前米国防長官はCNNに対して、空母のほか、「われわれは秘密兵器を持っている。そろそろ使ってもいい時期になった」と述べ、「北朝鮮が愚かな行動に出れば、政権抹消もあり得る」と発言した。

 一方、これまで北朝鮮に対して圧力や制裁を重視してきた米中は、ICBMの発射を受け、北朝鮮問題の解決に決心を下す可能性が高いと、中国軍の元高官である辛子陵氏は大紀元の取材で話した。「米中は北朝鮮を野放しにするはずがない」。

 北朝鮮は江沢民派の支援を受けて核開発を進めてきたが、「反腐敗運動で、江沢民勢力が凋落した今、とくに第19回党大会(今秋開催の予定)で最高指導部のメンバーで江沢民派の中央政治局常務委員の退任が確実とされているため、対北朝鮮政策は舵取りを大きく変える」と分析した。

トランプ米大統領は3日夜(日本時間4日午前)、北朝鮮が弾道ミサイルを発射したことについて、ツイッターで「おそらく中国は北朝鮮に対して重大な動きに出て、このような意味のないことをきっぱりとやめさせるだろう」と述べた。

(翻訳編集・李沐恩)

【ニュース提供・大紀元】

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