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在日中国人学者が南京事件「政治利用」に意見、ミニブログで 株式会社フィスコ 2017年2月1日
在日中国研究者の姜克実・岡山大学教授(63)は1月30日、南京事件の宣伝と政治利用が歴史的研究を妨げているとする意見を中国のミニブログに掲載した。
中国政府は2014年、12月13日を南京事件犠牲者の「国家追悼日」に指定。犠牲者の数は30万人と主張している。このような中国政府のやり方は、南京事件の政治利用であり、「非科学的な数字の主張」を行っていると姜教授は指摘。犠牲者の数は、研究によって結論付けるべきもので、「研究の前提」ではないと主張した。
姜教授はまた、南京事件の今後の研究について「日本軍による市民・捕虜への大量殺害の原因」に絞るよう提案。市民と捕虜の殺害は戦争犯罪であり、国際法に違反すると指摘した。
姜教授の発言は、インターネット上で大きな反響を呼んでいる。「誠実で理性的な人物。中国にこうした人は少ない」「この問題については、いかなる学術研究も不可能だ」などといった書き込みが見られた。一方で、「売国奴」と教授を非難する記述もあった。
なお、姜教授は日本近代史と日本近代思想史を専門にしている。
【亜州IR】
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