トップ
   >   記事
   >   フィスコ
   >   アパホテル騒動、中国外交部が「日本は責任回避」と批判
アパホテル騒動、中国外交部が「日本は責任回避」と批判 株式会社フィスコ 2017年1月24日
日本のホテルチェーン「アパホテル」の客室に「南京大虐殺」と「慰安婦」を否定する内容の書籍が置かれ、中国が反発している問題で、中国外交部の華春瑩報道官は23日、「日本政府が責任を回避しようとしている」と非難した。日本政府は言論の自由を口実に、「過度に歴史に焦点を当てるな」などの言い方で市民を誤った方向に導いていると指摘。「日本に対し、問題の深刻さを認識するよう促したい」と述べた。環球時報などが伝えた。
APAグループウェブサイト
問題の書籍は、ホテルを運営するアパグループの元谷外志雄代表が執筆したエッセーをまとめたもの(英訳付き)。中国と韓国で反発の声が高まっているが、元谷氏は書籍の撤収を拒否している。
一連の騒動を受け、岸田文雄外相は22日、「日中関係は2000年の長い歴史がある。一時期の歴史に過度に焦点を当てることによって、歴史全体をとらえるのはいかがなものか」と不快感を示した。
これに対して華報道官は、「日本の一握りの人が歴史の罪をなかったことにしようとするほど、記憶はますます呼び覚まされる。これらの人の逆行は、中国民衆の強い憤りを引き起こした」と批判した。
環球時報が行ったインターネット調査によると、23日の時点で、回答者のうち98%が中国人によるアパホテルのボイコットを支持している。
【亜州IR】
<ZN>
- 関連記事
- 中国、抗日戦争14年間に教科書修正 海外から“歴史改ざん”の指摘
- 中国がフランスで「南京大虐殺」展開催 ユネスコ世界遺産登録後、欧州で初
- “抗日英雄の教科書記述、事実ではない” 中国共産党「神話」タブーに触れた研究家に有罪判決
- 中国人の海外旅行先ますます遠方に、女性が主役へ
- 「日本がアメリカではなくソ連を攻撃していたら?」 第2次世界大戦の「もし」を米誌が分析
- 株式会社フィスコは、投資支援サービス等を提供するプロフェッショナル集団です。2013年4月19日に、インターネットを使った選挙活動を解禁する公職選挙法の改正に伴う新たなコンテンツ提供を発表し、各政治家の発言要約や影響分析のコンテンツ提供を開始しており、その付加価値向上に取り組んでいます。