第32回 教育の再生からの日本再生を目指して  |  政治・選挙プラットフォーム【政治山】

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
トップ >  記事 >  連載・コラム >  龍馬プロジェクト >  第32回 教育の再生からの日本再生を目指して

【龍馬プロジェクトリレーコラム/若手政治家が考える「やっぱり議員になってよかった」】

第32回 教育の再生からの日本再生を目指して (2014/1/24 宮橋勝栄/龍馬プロジェクト全国会 北信越副ブロック長)

関連ワード : 石川 

「地方から日本を変える」を合言葉に、日本全国の国会議員や地方議員などが超党派で集まった『龍馬プロジェクト』。政治山では、龍馬プロジェクトの思いに賛同した若手議員によるリレーコラムを連載しています。「やっぱり議員になってよかった」の第4回は、小松市議会議員で龍馬プロジェクト全国会 北信越副ブロック長の宮橋勝栄氏による「第32回 教育の再生からの日本再生を目指して」をお届けします。

◇        ◇        ◇

 正直言って「やっぱり議員になってよかった」と実感するまでには至っていないのが本音です。3年前(2011年)に市議会議員に初当選をして以降、日々、その使命とやりがいを感じながら仕事をさせていただいております。その中で成功体験と失敗体験を重ねて成長も実感しています。しかし、まだ私が本当に成し遂げたいということへの入り口の段階でしかなく、まだまだと思い知らされる毎日です。

小松市議会議員 宮橋勝栄氏

小松市議会議員 宮橋勝栄氏

 私が議員となった原点は、私が生まれ育った地域を何とかしたいという思いが一番です。私は過疎化、高齢化からいわゆる限界集落といわれる中山間地域で生まれ育ち、今も居住しています。しかし、地元の小学校の児童数も年々減少し、ついに2014年度の地元在住の新1年生はゼロに(地元以外からの新入生は数人)。学校の統廃合も現実味を帯びはじめ、地域の中で特に若い世代が暮らし続けることが困難になってきております。

 当選以来、おかげさまでいろいろな活動に声を掛けていただき、日本の原風景ともいえるこの地域で、次の世代までが普通に暮らし続けられるよう使命感を持って取り組んでいます。中には、自ら仕掛けて、県内の大学とも組んで行っている空き家の対策や、中学校で生徒にこの地域の未来を描いてもらって大人たちに提言するという取り組みなど、地域の未来のために大きく携わっていることに感謝と喜びを感じます。しかし、それが「やっぱり議員になってよかった」と実感することかといえば異なる思いです。まだまだ道半ばであり、危機感の方が強いのが現実です。

 また、地域や日本の未来を考えたとき、最も重要な問題の1つに教育再生があります。まず戦後に失われてしまった日本人の誇りを取り戻そうと、私は歴史・公民教科書の採択について議会で質問してきました。小松市における前回の教科書採択(2011年)は、非常に不可解なもので、教育委員会事務方の主導により、教育委員会がいったん決した育鵬社の教科書が土壇場で採択されなかったということがありました。私は、この点について繰り返し質問を行い、不可解な部分のおおむねを明らかにすることができました。また、私の求めで、教育委員会議事録について、今まで要点筆記であったものが全文筆記に変更され、さらに発言者の黒塗りをやめて発言者の氏名公開が原則となり、格段に透明性を増すことができました。議員は、教育委員会の議事に踏み込むことはできませんが、こうやって透明性を確保することにより、教育行政をチェックし、正していくことができる。その道筋をつけることができたのも、本会議での質問の結果であり、議員だからこそできたという成功体験のひとつです。

議場で発言する宮橋議員

議場で発言する宮橋議員

 しかし、私が成し遂げたいのは、行政の透明性を確保することや、教科書を変えることではありません。それは経過であって、本当に成し遂げたいのは教育の再生からの日本の再生です。教育によって日本人としての価値観を共有し、地域社会や世界に貢献できる日本人の育成、そして次の世代にそれをつなげていくことです。そう考えると、ひとつの成功体験で「議員になってよかった」と思うことよりも、自らもさらに学ぶ必要性を認識させられますし、学んだことを語ってより多くの人を巻き込んでいく必要性を認識させられます。

 議員となって、偉くなったからいろいろなことができるのではありません。大切な役割を担わせていただいているということを決して忘れてはなりません。そして、その大切な役割に情熱を傾けて取り組んだ結果、いつかの日か「やっぱり議員になってよかった」と実感できるのではないかと思います。それまで全力疾走したいと思います。

著者プロフィール
小松市議会議員 宮橋 勝栄(みやはし しょうえい):1979年11月5日、石川県小松市生まれ。立教大学観光学部卒業後、(株)物語コーポレーション(愛知県豊橋市)入社。直営するラーメン店にて店長を務めた後、本社総務部での勤務。しかし、故郷への思いが募り帰郷。地元の(株)クスリのアオキ(石川県白山市)に転職。しかし、いわゆる限界集落と言われる地域を何とかしたいという思いが増して一念発起。2011年小松議市議選に立候補し、初当選。自由民主党小松市支部青年部次長。
HP:宮橋勝栄 プロジェクトノート
ブログ:小松市議会議員 宮橋勝栄のブログ
facebook:shoei.miyahashi
twitter:miyahashi_shoei
龍馬プロジェクト リレーコラム
第31回 本気の思いがまちを変える!(中村圭介)
第30回 議員だからできること(草間剛)
第29回 災害に負けない予防政策づくりを(丹羽直子)
龍馬プロジェクト リレーコラム一覧
関連リンク
龍馬プロジェクトホームページ
facebookページ(ryomaproject)
関連ワード : 石川