オンライン活用の広がりで、さらに進化するマニフェスト大賞。応募によってご自身の活動をアップグレードしよう! (2021/8/6 江東区議会議員/マニフェスト大賞副実行委員長 鈴木綾子)
はじめまして。東京都江東区議会議員の鈴木綾子です。昨年に引き続き、第16回マニフェスト大賞の副実行委員長を務めております。
2006年に開始したマニフェスト大賞も今回で16回目。7月1日から応募が始まっています。本記事では、コロナ禍でマニフェスト大賞はどう変わったか、今年ご応募いただくにあたり、ヒントになることや、お役立ち情報などを皆様にお伝えします。
史上最高の応募件数を記録した2020年のマニフェスト大賞。マニフェスト大賞はどう変わったか?
地方議員・首長・地方議会、市民団体・行政などの優秀な取り組みを表彰・発表する「日本最大の政策コンテスト」であるマニフェスト大賞。日頃、注目されることが少ない地方議会・議員、地方政治の良い取り組みに光を当てることで、それらを担う人たちの活力になり、地方から政治を変える原動力となるために2006年に作られました。
現在では地方議会、議員、首長のみならず、市民などどなたでも応募が可能となり、昨年(第15回)の応募件数は、過去最高となる2,842件。2006年(第1回)の応募件数221件から、15年で約13倍となりました。「地域から日本を変える」志を持った議員・議会だけでなく、様々な方が取り組みを応募し、切磋琢磨する場として、進化し続けています。
新型コロナウイルスの感染拡大という未曾有の事態の中で、昨年の第15回マニフェスト大賞は、六本木アカデミーヒルズを配信拠点に、オンラインで開催されました。
コロナウイルス感染症が拡大していき、先行きが見えない中で、当初予定していた会場開催をオンライン開催へと変更し、開催を行うまでには様々な議論がありました。日々刻々と変わる状況の中、「そもそも開催できるのか?」「開催するとしたら、どういう方法にするか?」「運営体制はどうする?」などの話し合いは、例年であれば東京に集合していたところ、コロナ禍によりオンライン開催という新しい手法で行われました。
実行委員メンバーの参加率は向上し、連帯感が深まったのは、こうした危機的状況だったからこそ、かもしれません。
結果として応募件数も過去最高の2,842件となり、「デジタル化」「コロナ禍に対応した政策や議会運営」「地域や当事者の声に寄り添った支援活動」などの多くの優秀な事例が全国から集まりました。「改革から変革へ。」マニフェスト大賞も、時代の変化や課題に対応し、新たなステージを迎えていると言っても良いでしょう。
今年度のマニフェスト大賞も、全国各地から、新しい取り組み、優秀な事例の応募が集まり、「善政競争」が加速していくことを期待しております。
マニフェスト大賞応募に関して、よくある質問
(1)自分にはハードルが高いのでは?
決してそんなことはありません。
ご自身では当たり前のように行っているその取り組み、身近な課題解決のために実施している取り組みが受賞対象です。 身近な取り組みの応募から多くの受賞が生まれているのが現状です。
「自分の取り組みはたいしたことはないのでは」と謙遜せず、ぜひ積極的にご応募ください!
(2)マニフェストを作っていないので、応募できないのでは?
マニフェストをつくっていなくても、マニフェストに沿った政策を実行していなくても応募は可能です。
マニフェスト大賞には様々な応募部門があり、「政策提言賞」「コミュニケーション戦略賞」などが、マニフェストをつくっていなくても応募しやすい分野だと思います。
皆さんの行っている取り組みのおひとつおひとつが応募対象です。身近な取り組みをぜひ、お気軽にご応募ください。
マニフェスト大賞に応募することのメリット
(1)自分や所属している議会・団体の活動や成果を振り返り、棚卸しする機会になる
地方議員仲間の皆様の多くは、4年ごとの選挙の前に自分自身の政策を振り返り、レポートやホームページなどにまとめたり、有権者への報告を行ったりしていると思います。また、市民団体などで活動されている方も、定期的に活動報告をされていらっしゃることでしょう。
マニフェスト大賞の応募を通じ、1年ごとに取り組みをまとめていくことで、自分自身の活動の振り返りにもなり、自分自身の政策実現の過程をレビューすることにもつながります。
「私って、こんなにいい質問をしていたんだ!」
「政策の実現のために、こんな努力を積み重ねてきたんだ!」
自分自身の活動の棚卸しをすることで、気づいたこと、工夫してきたこと、ご自身が当たり前のように行ってきたことも、他にはない、優秀な取り組みかもしれません。
また、コロナ禍となった昨年からの取り組みを振り返り、整理することで、成果や新たな課題などを発見することにもつながるかもしれません。
皆さんが行ってきた取り組みを、ぜひ、ご応募し、全国の仲間達と共有していきましょう。
(2)全国の優秀な取り組みを知り、TTPする機会に!
マニフェスト大賞に応募すること、プレゼン研修会や「地方議会サミット」など各種の勉強会、研修会を通じて全国の優秀な取り組みを知り、シェアし、優秀な取り組みをTTP(徹底的にパクる)ことは、地域を良くしていくことやご自身の成長につながります。
マニフェスト大賞は、15年間の歴史の中で、「つながる・シェアする・TTPする」ことで、地方から善政競争の輪を広げていくコミュニティの場としても成長を続けてしました。
皆さんもぜひ、参加者と励まし合い、切磋琢磨することができるマニフェスト大賞の輪に加わって頂けると嬉しいです。
「マニフェスト大賞 なんでも相談会」にぜひご参加ください!
マニフェスト大賞への応募方法が分からない、ご自身の活動・取り組みがマニフェスト大賞に応募できるのか、などの疑問にお答えする「マニフェスト大賞なんでも相談会」をオンライン(zoom)で開催しています。
第1回目は7月17日に開催され、全国から応募を検討している方が参加され、全国各地の実行委員がマニフェスト大賞の応募についてアドバイスなどを行いました。
2回目の開催も決定しておりますので、応募を迷っていらっしゃる方、ご不明点などある方はぜひご参加ください。
マニフェスト大賞 なんでも相談会 第二回目
日時:2021年8月10日(火曜日)20時から21時まで
会場:オンライン(Zoomを使用します)
参加費:無料
申込:事前のお申込みが必要です。こちらからお申込みください。
http://www.local-manifesto.jp/manifestoaward/docs/2021060800018/
主催:マニフェスト大賞実行委員会
※マニフェスト大賞の審査そのものに影響するものではありません(審査に関わる部分にはお答えできないこともありますのであらかじめご了承ください)。
「政治山」にマニフェスト大賞の関連記事を掲載中です!
マニフェスト大賞実行委員会・ローカル・マニフェスト推進連盟では、政治・選挙プラットフォームである「政治山」にマニフェスト大賞の関連記事を掲載しています。
白井亨実行委員長の記事のほか、マニフェスト大賞受賞者の応募事例、取り組み概要など受賞者の声が掲載されています。ぜひ、ご覧いただけると幸いです。
■ローカル・マニフェスト推進地方議員連盟 連載
第16回マニフェスト大賞(応募は8月31日まで)
http://www.maniken.jp/manifestoawards/
鈴木綾子(すずき あやこ)プロフィール
江東区議会議員。2011年初当選、2015年、2019年再選。3期目。
成城大学文芸学部卒。早稲田大学大学院修了。江東区豊洲在住。NTTドコモ出身。
「働く世代のワークライフバランスを応援します!」をキャッチフレーズに、保育、子育て支援、介護などの政策に注力。
対話型の区政報告座談会「あやこcafe」を毎月開催。(2021年7月現在123回)
マニフェスト大賞は第8回(2013年)「ネット選挙・コミュニケーション戦略賞」「審査員特別賞」個人受賞)、第11回(2016年)「審査員特別賞」(Woman Shiftで団体受賞)、「避難者カード標準化プロジェクト」(政策提言賞)を受賞。現在は、副実行委員長としてマニフェスト大賞の運営に携わる。
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