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「小高パイオニアヴィレッジ」―福島県南相馬市の復興を促進する活動拠点がオープン (2019/1/30 日本財団)

 日本財団(東京都港区、会長笹川陽平)は、New Day基金の資金を活用し、(一社)パイオニズムを支援、福島県南相馬市小高区に「小高パイオニアヴィレッジ」を開設しました。

 福島県南相馬市小高区は、2011年東日本大震災および、その後の福島第一原子力発電所での事故の影響を受け、避難指示解除準備区域に指定されていましたが、2016年7月に一部を除き避難指示が解除され、当時地域住民の約10%にあたる1,097人が故郷にもどり生活再建を始めました。

 小高地区では学校や病院が再開し、現在3,060人(2018年11月30日時点)が同地区に戻っています。この南相馬市小高地区の復興を促進するために以下を目的として同施設を開設しました。

  1. コワーキングスペースの提供によるコミュニティの活動拠点づくり。
  2. 旧避難指示区域内での活動促進を目的とした起業家やクリエイターのコミュニティづくり。
  3. 施設で実施する企業研修などの視察・研修・調査研究をきっかけとした地域内外の関係構築。
  4. 二拠点生活(福島と東京など)や多様な働き方が実現できる環境を提供し、一過性の人材交流から、継続的なプロボノ活動や移住の促進。
  5. 南相馬市地域おこし協力隊などが実施する具体的なプロジェクトと連携した事業促進。

「小高パイオニアヴィレッジ」開所式概要

日 時:2019年1月20日(日)11:00~12:00(10:00~11:00 メディア向け内覧会)
場 所:小高パイオニアヴィレッジ(南相馬市小高区本町1-87)
内 容:
(1)挨拶:綛野 匠美(有限会社カイカイキキGEISAIディレクター)
  笹川 順平(日本財団常務理事)
  柴田 保弘(HARIO株式会社取締役会長)
  門馬 和夫(南相馬市長)、平田 廣昭(小高商工会会長)
(2)施設説明:藤村 龍至(設計者:東京藝術大学建築科准教授、RFA)
(3)事業説明:和田 智行(一般社団法人パイオニズム代表)
(4)テープカット、懇親会

「小高パイオニアヴィレッジ」基本情報

コワーキングスペース
会員制のコワーキングスペース。スタジアム型のフリースペースを活用した最大50名程度のイベントにも対応可能です。避難指示が解除された町に価値を創造する事業家やクリエイターの拠点になることを目指しています。
営業時間:10:00~18:00、定休日:土日祝日・年末年始 ※3月中旬より利用可能
収容人数:約50名
ゲストハウス
二拠点生活をしながら南相馬市や双葉郡での事業に関わったり、出張などでコワーキングスペースも活用したい人のための宿泊施設です。腰を据えて事業に取り組む人のために長期滞在にも対応しています。
定休日:不定休 ※3月中旬より宿泊可能
客室数:2段ベッド×5部屋の簡易宿
メイカーズルーム
ものづくりをなりわいとする人のためのスペースで、「HARIOランプワークファクトリー小高」がガラスアクセサリーを製造する工房となっています。現在4名の職人(地元の主婦)が就労しています。ガラスやものづくりに関するワークショップも実施し、職人の発掘・育成を行います。

小高パイオニアヴィレッジ外観。町に明るい光を灯す行灯をイメージ。

小高パイオニアヴィレッジ外観。町に明るい光を灯す行灯をイメージ。

イベントに対応可能なスタジアム型のフリースペース。

イベントに対応可能なスタジアム型のフリースペース。

New Day基金について

New Day基金 有限会社カイカイキキ(東京都港区、代表村上隆)が、2011年11月にクリスティーズNYで東日本大震災の復興支援チャリティオークションを開催し、その売上金からご寄付いただいた約3億4,000万円を基に設けられた基金です。日本財団に寄付された金額は売上金の半分に相当します。オークションには、被災者支援に賛同した世界に名だたる15名のアーティストが作品を無償で提供。New Day 基金は、東北の地に自立と主体を取り戻すため、未来へ続く新しい空間や場の創造に向けて地元主体で進めるためのプロジェクトに活用されます。

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