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熊本地震の復興へ、ネスレ日本と日本財団が農家支援 (2018/6/8 日本財団)

「阿蘇ロックフェス」で贈呈式
日本財団が協力して農家支援

熊本地震復興を応援するネスレ日本(神戸市)は5月26日、熊本県南阿蘇村で開かれた「阿蘇ロックフェスティバル2018」の開会式で、4月に発売した「キットカット いきなり団子味」の売上金の一部600万円の贈呈式を行った。日本財団とともに、地元農家らが行う農業支援のための活動を支援する。

阿蘇ロックフェスの開会式に登壇した泉谷しげるさん(左から2人目)ら関係者

阿蘇ロックフェスの開会式に登壇した泉谷しげるさん(左から2人目)ら関係者

阿蘇ロックフェスティバルは雨が降る中、南阿蘇村の県野外劇場アスペクタで開催された。3千人を超す観客が見守る中、開会式の舞台にフェス発起人のシンガーソングライター・泉谷しげるさん、地元の八田祥吾さんら若手農家5人、ネスレ日本の槇亮次マーケティング部長、日本財団の石川紗織・災害支援チーム熊本地震担当職員らが登壇した。まず、槇部長がネスレ日本の熊本地震復興支援の取り組みを紹介し、取り組みに賛同した泉谷さんに寄付金の目録が手渡された。

泉谷さんは「寄付金を役場などに渡すのではなく、目に見える形で直接支援するというのはすばらしい。熊本のおいしい野菜を食べるのが楽しみだ。ぜひ、阿蘇ロックカレーをみんなの野菜で作りたい。今後もみなさんを応援します」と語り、会場から大きな拍手を浴びた。

ネスレ日本の槇部長(右から2人目)から寄付金の目録を受け取る泉谷さん

ネスレ日本の槇部長(右から2人目)から寄付金の目録を受け取る泉谷さん

若手農家の代表でステージに立ったのは、山都町、大津町、益城町、御船町、南阿蘇村、西原村の被災した6町村の若手農家らでつくる「ゼロファーマーズ」。農産物のブランド化や新製品の開発に取り組みながら、地震被害で顕著になった農業の課題解決に向けた取り組みを行っていく。

ゼロファーマーズ代表の八田さんは「ネスレ日本と日本財団の支援を受けて、それぞれの地域で活動していた農家が線として繋がった。今後おいしい野菜を熊本県内外にしっかりと発信していきたい。みなさんにも是非熊本県産のおいしい野菜を手にとっていただきたい」と、意気込みを述べていた。

若手農家らでつくるゼロファーマーズのメンバー

若手農家らでつくるゼロファーマーズのメンバー

ネスレ日本は、2007年の新潟県中越沖地震の時から被災地を応援する「キットカット」の販売を開始し、東日本大地震でも販売した。熊本地震で寄付金を集めるのは3回目。今回、4月に発売した「キットカット いきなり団子味」は、さつまいもと餡子を小麦粉の生地で包んで蒸した熊本県の郷土料理“いきなり団子”をモチーフに開発した。一袋あたり10円を支援金として集め、その全額600万円を日本財団の協力を得て被災農家の応援のため寄付した。日本財団は寄付金を預かり、被災した6町村の若手農家を中心に行う復興支援活動を後押ししていく方針。

悪天候の中、最終的に約8000人の観客が集まった阿蘇ロックフェスの会場

悪天候の中、最終的に約8000人の観客が集まった阿蘇ロックフェスの会場

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