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福島市に「パンダハウス」開所、難病の子どもと家族を支える地域連携ハブ拠点に (2018/4/24 日本財団)

難病の子どもと家族を支える地域連携ハブ拠点「パンダハウス」が21日、福島市に開所

 21日、日本財団は「日本財団難病の子どもと家族を支えるプログラム」の一環として、入院中の子どもに付き添う家族が休息(宿泊)でき、さらに退院後も地域で安心して生活するための相談ができる拠点「パンダハウス」の開所式を行いました。

 現在、難病と闘う子どもは全国で25万人以上。入院中はもちろん、退院後も、治療のために病院と家の往復が生活の中心となる子どもや、子どもの看護で忙しく、地域社会に思うように参加できない家族が少なくありません。これを受け、「パンダハウス」では新たに、退院後の生活を見据えた相談事業を開始し、難病児とその家族が孤立しない地域づくりを目指します。

パンダハウス外観

パンダハウス外観

日本財団「難病の子どもと家族を支えるプログラム」とは

 全国25万以上といわれる難病の子どもとその家族が孤立しない地域づくりを目指し、「医療」「福祉」「教育」「フィランソロピー」の4領域について、「医療的ケアが必要な小児に対応する訪問看護研修」「ICTを活用した退院・復学支援事業」「外出が困難な子どもと家族向け相談カーによる訪問」等、毎年30以上のモデルとなる事業を全国規模で展開。また、「難病の子どもと家族を支える地域連携ハブ拠点」として、これまで19の拠点開設支援を決定し、2020年までに全国に30拠点整備する予定です。

【参考】2018年4月、5月(予定)に開所の拠点
4月1日(日)一般社団法人Burano(茨城県古河市)
4月15日(日)社会福祉法人FLAT(千葉県白井市)
4月21日(土)認定NPO法人パンダハウス(福島県福島市)
5月6日(日)NPO法人くるみ(富山県新高岡市)

パンダハウス

「パンダハウス」とは

 パンダハウスはこれまで20年に渡り、入院中の子どもに付き添う家族が休息をしたり、子どもの入院のため離ればなれになって生活している家族が一緒に過ごしたりできる「病院近くのもう一つのわが家」として活動してきました。

 この度、旧ハウスを建て替えし、入院中だけでなく、退院後の子どもや家族も「地域で安心して生活できる」ことを目指した相談事業を新たに行います。具体的には、専門の相談員を配置し、社会資源の紹介や就学・就労に関する相談など、子どもの成長に伴って生じる悩みを解決できるように手伝います。

交流スペース

交流スペース

 また従来の宿泊機能だけではなく、バス・トイレ付きの部屋を整備し、さらにゆっくりとからだを休めてもらう工夫をしたり、日帰り利用を充実させたりしました。多目的ホールでは、同じ経験をもつ子どもや家族同士の交流会の開催など、多様なニーズに応えられるよう機能を拡充しました。

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