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ママを孤立から救おう! 冊子をネット公開 (2016/6/17 日本財団)

0歳児ママVOICE調査を基に作成
子育て独りで担う現状 浮き彫りに

冊子「ママを孤立から救う~先輩ママから後輩ママへのメッセージ~」

冊子「ママを孤立から救う~先輩ママから後輩ママへのメッセージ~」

日本財団「ママの笑顔を増やすプロジェクト」(通称 ママプロ)は、子育て中の女性が抱える問題の解決を目指して冊子「ママを孤立から救う~先輩ママから後輩ママへのメッセージ~」を作りました。インターネットでも公表しています。

ママプロでは2013年から、子育て中の女性が集まるイベント会場で、葉っぱに見立てた紙に、「リアルな声」を書いてもらう取り組みを続けてきました。これにより1万3400人分の声を集めることができました。しかし、誰にも相談できずに家にこもっているママの声は拾えないままになっていました。そこで、イベントとは別にインターネットを通じて、アンケートを実施することにしました。現在公表中の冊子は、このアンケートの内容を紹介しています。

アンケートは、「0歳児ママVOICE調査」と題して昨年9月15日 から今年1月20日まで行い、群馬、横浜、京都、山口などから318人の回答がありました。回答者の年齢は、20~40歳代と幅広く、結果からは、例えば、妊娠するまで仕事を続けていたことなどから、地域の情報がわからない状況でいきなり子育てが 始まるパターンが多いことがわかり、悩み事を同じ立場で相談できる“ママ友”ができにくいという状況が伺えました。

調査結果がまとまった3月25日には、東京都・赤坂の日本財団ビルで、アンケート結果を踏まえたセミナー「0歳児ママの声から考える 私にできること」を開きました。

アンケート調査を担当した藤井智佳子さん

アンケート調査を担当した藤井智佳子さん

冒頭、調査に携わったNPO法人亀岡子育てネットワーク田中美賀子さんが報告し、「ママたちの孤立が以前よりも厳しい状況に置かれている実態を調査しようとして実施したら、スマホでの長い返答も多くありました。『自分が子どもを産んで初めて、こんな大変な世界があると知った』『後輩ママには躓いてほしくないから伝えたい』という声などもありました。そうした生の声を聞いて、子育ては本来、多くの人とのつながりの中でしていくものなのに、現在は母親独りで担っているのだと痛感させられました」と話しました。

セミナーではこのほか、調査の実施に関わった団体担当者が、働く女性のための生活実用誌「CHANTO」(主婦と生活社)の山岡朝子編集長のファシリテートで、各地のママが置かれている状況、必要とされているサポートや行政との連携について議論するなど、活発な意見交換が行われました。

冊子では、妊娠、出産、子育てまで切れ目のない支援を行う好例として、フィンランドの「ネウボラ」とよばれる制度も紹介しています。ママプロ担当者は、「冊子をベースに、家に引きこもっているママたちにも笑顔を取り戻してほしい」と話しています。

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