ネットフォーラム「若者が考える 日本の未来予想図」論点7
「ローカル・マニフェスト推進ネットワーク九州」が主催し、NPO法人ドットジェイピー福岡支部が共催した「参院選企画 ネットフォーラム『若者が考える 日本の未来予想図』」は、「Facebook」を使って、学生や社会人が参院選に関するさまざまテーマについて議論する企画です。現在も、LMネット九州代表の神吉信之氏をオブザーバーに、Facebook上で学生たちが活発な議論を戦わせています。このページでは教育問題「学校の先生って大変?」をテーマに行われた議論を再現します。
論点7学校の先生って大変?
学生1
学校教育における問題ということで、「先生」の問題についてご意見いただきたいと思っています。
近頃の教員は、授業として「物を教える」だけでなく、保護者の対応であったり、資料の作成であったり、仕事量が膨大になっているそうです。年末年始すら休みが取れないほどに仕事に追われているのに賃金は安い。このような状態で「教育の質を上げる」ことは、かなり難しいのではないかと感じています。私は教師を守る制度も必要ではないかと思っています。皆さん、どのようにお考えでしょうか?
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社会人1 -
PTAの役員をやっていますが、教育の現場は大変そうですね。
ただ、制度で守らなければ成り立たないようであれば、破綻しているのでしょう。子ども達が被害者になります。対価のために教育に携わるのなら辞めてもらった方がいいです。厳しい意見になりますが、僕の中では「先生」ってやっぱり特別な存在です。
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私の先生への思い出も特別なものが多く、私がグレかかっていたりすると思いっきりぶん殴られた、とか(笑)。でも、今ではきっと、「体罰」になって、問題になりますよね。モンスター・ペアレントの存在もあると思います。ノイローゼになる先生も多いと聞きます。どうしたらいいんでしょうね?
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神吉
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社会人2 -
将来的に子どもが減るので、経営上、期間限定の臨時教員が増えているそうです。「臨時」と「正規採用」の収入格差があり、正規採用教員はますます「狭き門」となっているそうです。年金と同じで、人口減少がもたらす結果なのかもしれません。臨時採用教員を含め、手厚い待遇をしたいところですが、予算がありません。難しいでしょうが、現場で工夫を凝らすしかありません。ただし、臨時採用教員の給与はもっと高く支払われるべきと考えます。
話は変わりますが、私は今月から、資格取得の為にWEB授業を受けてます。いつでも・どこでも、エキスパートの先生が講義してくれます。予備校の衛星授業と似ています。私個人としては、対人的教育とWEB授業のような技術革新が上手く共生する、新たな学校の姿が現れてほしいです。
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ドットジェイピーの学生の話を聞いても、数名は「学力を本当に伸ばすなら塾で」という意見でした。そうなると、保護者の所得による教育格差が生じるという問題がありますよね。日本の教育支出は、4年連続最下位だそうです。
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神吉
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学生2 -
塾で働いている人や、NPO法人「Teach For Japan」のスタッフで、教育をまともに受けることのできない子ども達や勉強が苦手な子ども達へ教えていらっしゃる人、それに塾の運営者と一度会食したことがあり、「教えるカリキュラムなどはシステムができ上がっている」とのことでした。「ティーチング」はシステム化ができるようで、「コーチング」が大切になってきているようです。いかにモチベーションをあげることができるか。これに尽きると。
また、教師側の縛りのようなものがあるみたいです。例えば「まとめ」や「目標」とか黒板に書く際は四角で囲まないといけないとか、事前に黒板に書く内容はそっくりノートに書いておかないといけないとか。さらに、書類の作成や親の対応まで含めると、本当に生徒のためを思って考える時間もなくなってしまいそうです。
教育への費用を増やすことが簡単にできるとは思えませんが、早急に教育システムは変えていかねばと思います。iPadなどを用いた「ティーチング」のシステム化ぐらいはできそうです。
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80年代に米国の大学に通っていて驚いたことの1つに数学等の基礎学力の養成に関して、コンピューター・プログラム化されていて、ラボには学生チューターがいたことです。高校から単位制になっていて、高校で数学の基礎学力を学んでこなかった学生が受けていたようです。その当時から米国では[学生1]さんが言われているような考えはあったようです。それから教育も分権化されていて、私がいたカリフォルニアでは当時、州の予算の22%を教育に使っていました。プラス、教育NPO・ボランテイア団体が数多く、サポートしていたのが記憶にあります。
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神吉
【その他の論点】
ローカル・マニフェスト推進ネットワーク九州代表
神吉信之
ジャーナリスト、ローカル・マニフェスト推進ネットワーク九州代表、「市民と議員の条例づくり交流会議in 九州」の地元実行委員長等専門:ローカル・マニフェスト、政治、選挙、公共政策・経営、NPO、まちづくり、地域メディア、地域通貨等
ホームページ:神吉信之のホームページ
NPO法人ドットジェイピー 福岡支部
本部 東京都千代田区、理事長 佐藤大吾、1998年創業。全国10支部にエリア展開し、大学生約200人が中心となって「若年投票率の向上」を目的に活動するNPO法人。累計15,000人の参加者数を誇る「議員インターンシッププログラム」をはじめ、「グローバルインターンシッププログラム」、「未来国会」、「未来自治体」など若年層を対象とした社会学習プログラムを提供。また、「Yahoo!みんなの政治」等への議員・議案情報提供など、活動は多岐に及ぶ。
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