[岡山・倉敷市]インスタグラム講座を受けて…年配の「くらしきで暮らす隊」求む! (2019/7/29 マイ広報紙)
この記事は「広報くらしき 2019年8月号『インスタグラム講座を受けて「くらしきで暮らす隊」になりませんか』」を紹介し、コメントしたものです。
スマホの普及とともに、LINE、Facebook、Twitterといったソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)が私たちの日常にすっかり根を下ろしてきました。2018年7月発表の総務省「情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」によると、LINEの利用率は全年代平均でなんと75.8%。最も利用率の低い60代でも39.8%に上っています。
岡山県倉敷市は、身近になったSNSを利用して市の魅力を発信していこうと、広報紙『広報くらしき 2019年8月号』で、「インスタグラム講座を受けて『くらしきで暮らす隊』になりませんか」と呼び掛けています。「くらしきで暮らす隊」は、倉敷市くらしき移住定住推進室公式インスタグラムで、市と一緒に市の魅力を発信するメンバーのこと。市内のイベントや、日常のひとこまを撮影した写真やストーリー動画を提供するといいます。
面白いのが、こうした活動に先立って無料の「インスタグラム講座」を受講できるということ。「インスタ映え」といった言葉が盛んに使われるように、見栄え良くステキに見えるように投稿するのがポイントのインスタグラム。投稿された写真を見てみると、その撮影方法や構図などひと工夫あるものが目につきます。こうしたテクニックが学べるのだとしたら…。見ることしかできない私も、がぜん興味がわいてきました。
実際、インスタグラムは、こうしたテクニックを体得した若い人向けのSNSといえる面もあるかもしれません。前出の総務省の調査では20代のインスタグラム利用率が52.8%とFacebookの利用率52.3%を上回っている一方で、50代の利用率は14.7%、60代は4.3%です。
こうした世代が「インスタ映え」する写真や動画のテクニックを身に付けて投稿したら、また違った視点が活かされるのではないかと、同世代としては期待してしまいます。例えば、若い人たちが見逃してしまいそうな歩き疲れた時にちょっと休めるスポットとか、昭和の懐かしい香りが堪能できるところとか…。インスタグラム自体の「おしゃれ」の幅も広がりそうです。
願わくは、年配の「くらしきで暮らす隊」の活躍。50代、60代が共感できる「インスタ映え」する投稿で、倉敷市くらしき移住定住推進室公式インスタグラムが盛り上がることを楽しみにしています。
- [筆者]「子供のお金教育を考える会」代表、文部科学省消費者教育アドバイザー、神奈川県消費生活審議会委員、経済教育学会理事 あんびるえつこ
- [参考]広報くらしき 2019年8月号
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