[静岡・富士宮市]地域の“まちづくり”に意見を言ってみよう! (2018/1/9 マイ広報紙)
この記事は「広報ふじのみや(平成30年1月号)『みなさんのご意見を市の計画に生かします!~パブリック・コメント制度って何?~』」を紹介し、コメントしたものです。
自治体は市民のために、“何を、どのように行うべきなのか”という課題を常に抱えています。そのため多くの自治体は、市民から様々な意見を聴く広聴活動の拡充につとめています。電話や手紙で寄せられる意見ばかりではなく、意識調査やタウンミーティングなど様々な方法を通じて市民の意見を積極的に集め、事業の改善や新たな政策づくりに活用しているのです。
今回は、意見募集の記事のなかから静岡県富士宮市の「広報ふじのみや」平成30年1月号の「みなさんのご意見を市の計画に生かします!~パブリック・コメント制度って何?~」を取りあげます。この記事は、平成17年から富士宮市が導入しているパブリック・コメント制度の解説と意見の募集です。パブリック・コメントとはどのような制度なのか、またそれによって寄せられた市民の意見がどのように活用されるのかが説明されています。この説明のなかで、「行政運営の公正性の確保と透明性の向上」や「市民の権利利益の保護」といった難しい言葉が使われているのが少々気になりますが、私たちの生活に大きく関わる条例や計画がつくられるときに直接意見を言うことができる制度があることをきちんと説明している点は、とても親切な記事だと思います。
行政は広報紙やホームページを活用して様々な情報を発信していますが、“行政に自分の意見をどのように伝えるのか”を知ない人も少なくないと思います。行政は、市民が意見を伝える方法をきちんと説明する必要があります。同時に私たちも意見をきちんと行政に伝える意識をもつことが大切です。私たちの意見や批判が“まちを良くする”ことにつながるからです。
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- [筆者]「自治体広報広聴研究所」代表、公共コミュニケーション学会会員、元自治体職員、東京都在住 金井茂樹
- [参考]広報ふじのみや(平成30年1月号)
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