[静岡・富士宮市]2月23日は富士山の日! イベントが盛りだくさんです (2016/2/8 あんびるえつこ)
この記事は「広報ふじのみや(平成28年2月号)『富士山の日イベント特集 2月23日は富士山(223)の日』」を紹介し、コメントしたものです。
◇ ◇
静岡県では、毎年2月23日を「富士山の日」としているのだそうです。そういえば223で富士山…なるほど。冬空にくっきりと富士山が望める季節ですし、「富士山の日」にふさわしいのかもしれませんね。
広報ふじのみや(平成28年2月号)には、「富士山の日イベント特集」が組まれていました。なんでも「富士山の日」当日は富士宮市立の小・中学校はお休みなのだとか! そんなこともあって、イベントは小中学生対象のものがたくさん。バスで世界遺産の構成遺産などをめぐりながらクイズラリーをしたり、富士山をテーマに茶道、俳句作りや書道を楽しんだり、「ふじさんかるた大会」があったり、竹馬・竹とんぼなどの昔の遊びを体験したり…。市内の施設も無料や割引になるほか、市営バスも無料。さまざまなイベントの中から、子どもたちがそれぞれの好みや興味にあったものを選び、参加することができるようになっています。
家族や友達と相談しながら参加したいイベントを決めて、平日にもらったお休みの日に思い思いに富士山に思いをはせる…。子どもたちのはしゃぐ姿が見えるようです。全市内の小中学生が、学区の垣根を超えて交流できる機会にもなりそうですね。
一方で、これだけたくさんのイベントを開催するのに、いったいどのくらいの大人がかかわっているのでしょう。昔の遊びの体験には、お年寄りを中心に多くの方が教える係になってくださっていることでしょう。たくさんの大人が、それぞれの特技を生かして「富士山の日」を盛り上げるために力を尽くしていることが安易に想像できます。こうした地域の大人との関わりが子どもたちの郷土愛を育み、コミュニケーション能力や〝おもてなしの心″を身に着けさせるのに寄与することでしょう。そしてさらに、大人も含めた地域の様々なつながりを生み出していくのではないかと、改めて考えさせられました。
富士宮市民にとっては、暮らしの中にあって、あたりまえのように存在する富士山かもしれません。しかしこのようにイベントを組み、多くの人が、様々な形で関わり、盛り上げていく「仕掛け」を作ることで、その存在が生かされていくのですね。東京からも意外に近い富士宮市。「富士山の日」に訪れてみたくなりました。
- [筆者]「子供のお金教育を考える会」代表、文部科学省消費者教育アドバイザー、神奈川県消費生活審議会委員、経済教育学会理事 あんびるえつこ
- [参考]広報ふじのみや(平成28年2月号)