空き巣被害にあったら?警察への被害届けやその時の対処方法! (2019/1/20 「Moly.jp」編集部)
空き巣被害に遭ったら気が動転して何をすれば良いのか判断ができなくなることがあります。被害届けなどの出し方やその時の対処方法を前もって知っておきましょう。
1.空き巣被害に遭ったらどうすればいいの?
空き巣被害に遭うなんて、何度もあることではないですね。自宅に帰ったときに、窓が割られていたり部屋が荒らされていたりするとパニックになってしまうのではないでしょうか。
空き巣被害には遭わないほうが良いのですが、万が一被害にあったときに備えて、どのように対処すれば良いのかを前もって知っておきましょう。
2.空き巣に入られたときに最初にすべきこと
空き巣に入られた!と思ったら最初にすべきことは、何もしないことです。一度深呼吸をして静かにし、人の気配や物音がしないかを感じましょう。そして速やかに外に出ましょう。このときに決して自分で空き巣を探したりしないでください。
(1)この時空き巣に出会ってしまったら
何もしないで外に出るのは、まずは身の安全を守るためです。空き巣は見つかったときに居直り強盗に変わるなど、二次被害を受ける可能性があるからです。
では、もし空き巣に出会ってしまったらどうすればいいでしょうか。戦うことに自信があっても、ここでは戦ってはいけません。
大声を出して周りの人に知らせましょう。空き巣もパニックになっています。逃げ出すことが期待できます。
(2)外に出たらやっておくこと
安全に外に出たら、なるべく人のいるところで落ち着きを取り戻しましょう。
そして被害を発見した時間を確認して、できれば記録しておきましょう。
3.安全な場所で110番通報する
空き巣がまだ近くに潜んでいる可能性があります。安全な場所で警察に通報しましょう。警察が来るまでは外で待つようにしましょう。
(1)警察が来るまでにすること
ワンルームなどで明らかに犯人が部屋の中に居ないことが分かっていても部屋には入らずに外で待っていましょう。
犯人が居ないことが分かっている場合は部屋で待つこともできますが、その場合でも部屋の中のものには触らないでください。何もしないで何も触らないでじっと待つことが、警察が到着するまでにすることです。
何かしていないと落ち着かない!という場合は、建物の周囲を見回りして窓や扉、壁などで普段と違っているところがないか確認しましょう。このときも手を触れないように注意しましょう。
(2)警察が来るまでにやってはいけないこと
被害に遭った場所には、犯人を特定する証拠などが残されています。何が盗まれたのか警察が到着する前に調べておこう、とするのは間違いです。
あちこち触ったり部屋のものを動かしたりして、被害直後と状況が変わっていると嘘の通報をしたとか保険金目的ではないかなど疑いの目で見られることもあります。
くれぐれも現場はそのまま保存してください。
4.被害届を出しましょう
警察が到着して、現場の確認が終わったら被害届と盗難届を済ませましょう。被害届けはその場で提出して受理してもらえます。
被害届けが受理されたらコピーを貰っておきましょう。コピーが貰えない場合でも受理番号だけは控えておくことが重要です。受理番号は公的機関への申請や保険請求に必要になりますので忘れずに!
また、各種カードや保険証などが盗まれた場合には、悪用されることも予想されます。盗難届は、何月何日に盗難にあって自分の手元にはなかった、とする証明にもなります。
5.空き巣かどうか不安な時でも被害届は出せる?
盗られたものはないようだけど、家具が動いたりしていることはありませんか。誰かが侵入した気配がある、掃除などをして痕跡を消してしまった、そんな時でも被害届は提出できます。
近所でも同じようなことが起こっているかもしれません。地域の防犯のためにも被害届は出しておいた方が良いでしょう。
パトロールの強化などが期待できます。そんな時は盗聴器にも気を配りましょう。確実な留守を狙っているかもしれませんよ。
6.空き巣被害に遭ったらやっておくべきこと
空き巣被害に遭ったら二次被害を受けないためにやっておくべっことがあります。
お金や貴金属は二次被害を受けませんが、カードや預金通帳などは盗まれたお金以上に引き出されることがあります。
また、詐欺などに悪用されることもあります。被害に気づいたらなるべく早く届けと手続きをおすすめします。
(1)預金通帳・キャッシュカード・クレジットカードなど
預金通帳やカードが盗まれた場合は、金融機関やカード会社へ使用停止を届けましょう。最近では、コンビニのATMでも現金を引き出せたり、カードローンでお金を借りたりできます。
不正使用された場合でも金融期間によっては補償されることもありますが、暗証番号が推測されやすい場合は補償されないこともありますので、暗証番号の管理をしっかりとしておきましょう。
(2)印鑑
銀行印を盗まれた場合は銀行に盗難届を提出して、盗まれた印鑑で取引されることを防止します。
実印が盗まれた場合は、市区町村の役場に届けて印鑑証明書の発行を止めます。また、実印や印鑑証明書を盗まれた場合は法務局へも届けておきましょう。
これらは法的効力が強いので、より大きなトラブルに巻き込まれる可能性を秘めています。
(3)スマートフォン・携帯電話
スマートフォンや携帯電話は詐欺などに悪用されることもあります。契約している通信会社に使用停止の届けをして悪用を防ぎましょう。
(4)健康保険証
健康保険証も消費者金融によっては、身分証としてお金を借りることができます。盗難被害に遭ったら、すぐに加入している保険機関に届け出て再発行の手続きも行ってください。
(5)パスポート
パスポートは顔写真が付いていますので、身分証として使用されることは少ないですが、偽造パスポートに利用されることも考えられます。都道府県のパスポート申請窓口に届け出て、再発行の申請もしておきましょう。
(6)運転免許証
運転免許証も顔写真が付いていますので、身分証として悪用されることは少ないようです。それでも、各都道府県警察の運転免許センターへ連絡し再発行の手続きを行いましょう。
(7)空き巣被害に遭ったら補償の手続き
空き巣の被害に遭ったら、補償に関する手続きもしておきましょう。盗まれたお金や壊された窓、家具などが補償されることがあります。
盗難保険に加入している場合は問題なく補償されますが、共済や火災保険でも補償されることがあります。保険の契約内容を確認するか、加入している保険会社へ連絡してみましょう。
また、確定申告を行うことで一定額の所得控除を受けることができます。被害の内容によっても違ってきますので、税務署に相談してみましょう。
もし、過去に空き巣被害を受けて確定申告をしていない場合でも、過去5年まで申告できますよ。
まとめ
空き巣被害には遭わない方が良いのですか、万が一被害に遭ったら何もせずに警察に連絡しましょう。そして被害届けを出した後にもやっておくべきことがたくさんあることを知っておきましょう。
盗まれたものによっては届け出や再発行の申請が必要になります。カード会社や保険会社の連絡先を記録して保管しておくことも大切です。
また、被害にあって知ることですが、何がどこに置いてあったのか意外と思い出せないものです。普段から種類別に保管場所を決めておくのも良いかもしれませんね。
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