亡くなったペットのお墓や納骨式はした方がいい?いつ何をすればいいの? (2017/1/24 JIJICO)
ペットに対する「飼う」から「共に暮らす」への意識変化
ペットがただの愛玩動物ではなく伴侶動物(コンパニオンアニマル)となって、「飼う」から「共に暮らす」という意識に変わりました。
昔はエサも人間の残飯でしたが、今ではそれ用に用意され「エサ」というより立派に「食事」として成立しているような場合も少なくないように思います。時間を共有し、思い出を共有しています。
ただ残念ながら多くの場合、ペットの方が先に亡くなります。犬、猫で考えて平均寿命が14~15歳。できることなら綺麗に見送ってあげてほしいと思います。
ペットが死亡したらどうする?
―ペットが死亡したら―
- 死後硬直が始まる前に優しく前後の足を折り曲げてあげましょう
(突っ張ったままだとお棺に入りにくい場合があるからです) - 毛並みを整える、ガーゼで拭くなど亡骸を綺麗に清めてあげましょう
(体液や汚物が出てくる事があります。綺麗に拭いてあげてください) - 葬儀・火葬等の準備
- 納骨
という流れで進めていくことが考えられます。
このタイトルにある、ペットのお墓や納骨式はした方がいいかどうか、という問いにはその善し悪しよりも、それをする意義について述べたいと思います。
ペットとの「お別れ」の意義について考え直す
冠婚葬祭に代表されるように我々人間は節目節目、要所要所でやはり儀式を持って気持ちを切り替えたり、気持ちを新たにするものです。
そこが人間たる所以に思います。長年、一緒の暮らした家族が亡くなったのです。
人と同じように葬儀式を行ってお別れの時間を持ち、心の整理を付けられた方が良いと思うのです。
もちろん大きな事はしなくていいと思います。形や宗教にこだわらなくてもいいとは思いますが、一切こだわり無しにこだわると、逆にどうしたらいいか分からなくなると思いますので、お人の葬儀のやり方に準じれば良いと思います。
できればきちんとお別れの時間を作り、「今までありがとう。」を伝えてあげてください。火葬に関しては各市区町村が行っている場合もありますが、合同の火葬で骨上げが出来ない場合があります。必ず事前に確認してから依頼してください。
今は便利な世の中になりペットの葬儀にしても火葬にしてもインターネット上に色々な情報があります。ご自分の納得できる方法で見送りをされれば良いと思います。
お墓と納骨式の考え方について
次にお墓と納骨式について。
火葬後の遺骨の扱いですが、いくつかの選択肢があります。
- 自宅に持ち帰り手元供養
- 自宅庭に埋めて小さな墓石(オブジェのようなものでも)を建てる
- ペット霊園で合同供養
- ペット霊園で個別供養(墓石を建てる)
あとは先祖代々に入れてもらう、自分達のお墓の横にペット専用のお墓を建てる、納骨堂、モニュメントに加工等々ありますがだいたい上記1~4だと思います。
いずれにしても納骨式に関連してきますが、納骨のタイミングについてはもちろん飼い主様判断ですが、人間と同じように四十九日等、宗教を参考にされた方が考えやすいでしょう。
ペットの死の扱いについては家族間ですら温度差がある場合があるようです。
どうかお心を寄せ合っていただき、ご家族様皆で見送ってあげていただきたいものです。
きっといつかどこかで「恩返し」があるかもしれませんよ。
- 著者プロフィール
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米田 慶隆/お墓ディレクター
創業26年の信頼と実績!10年先も美しいお墓を提供
僧侶とお墓ディレクターの立場からお墓、仏事についてアドバイス。墓石・区画選び、彫刻、設計、見積もり、施工、開眼法要までワンストップで対応。高品質な石としっかりとした施工で10年先まで美しいお墓を提供
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